小説『猫語-ネコガタリ-』
作者:†綾†()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第十一話【関係 前編】


次の日。
…多分あまり寝てない。
昨日のこととか悩みに悩んでいた俺は、
重い体をゆっくりと起こす。

カーテンを開けると、眩しい日差しが
俺の身体にとびかかる。小鳥も2匹ぐらいがじゃれ合って飛んでいた。
…今日も晴れだ。

それと同時に下の方から親の声が響く。

「羽乃ー早く起きなさいよー」
「んー、はいはい」

着替えてから、階段をタンタンと降り、
朝食をすませて家を出た。

バス停まで歩いている途中。やはり、
昨日の「伊坂泉」という男の子が気になった。
これは伊坂に聞いてみるべきなのか。

明らかに何か関係があるつながりを持っているはず。

泉は伊坂を知っていて、伊坂もまた泉を知っているだろう。
泉は鈴も持っていた。伊坂もそれを持っていた。


そしてバス停まで着くと、バスはすでに来ていた。
中に乗り込むと、席はまあまあ空いていたので、前の方の席に座った。

…あれ、昨日もこの席だったような。気がしながらも
俺はそこに座った。

【続く】※今回時間がないので短いです><

-12-
Copyright ©†綾† All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える