第十一話【関係 前編】
次の日。
…多分あまり寝てない。
昨日のこととか悩みに悩んでいた俺は、
重い体をゆっくりと起こす。
カーテンを開けると、眩しい日差しが
俺の身体にとびかかる。小鳥も2匹ぐらいがじゃれ合って飛んでいた。
…今日も晴れだ。
それと同時に下の方から親の声が響く。
「羽乃ー早く起きなさいよー」
「んー、はいはい」
着替えてから、階段をタンタンと降り、
朝食をすませて家を出た。
バス停まで歩いている途中。やはり、
昨日の「伊坂泉」という男の子が気になった。
これは伊坂に聞いてみるべきなのか。
明らかに何か関係があるつながりを持っているはず。
泉は伊坂を知っていて、伊坂もまた泉を知っているだろう。
泉は鈴も持っていた。伊坂もそれを持っていた。
そしてバス停まで着くと、バスはすでに来ていた。
中に乗り込むと、席はまあまあ空いていたので、前の方の席に座った。
…あれ、昨日もこの席だったような。気がしながらも
俺はそこに座った。
【続く】※今回時間がないので短いです><