小説『猫語-ネコガタリ-』
作者:†綾†()

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第一話【鈴の音】


俺は、普通の男子高生で
普通の成績の、普通の生活の、普通の日々を送る
何処にでも居るとにかく普通の

人間だった。

でも今日は変だ。
だたなんとなく何か起きる予感がした。

そんな事を考えて
窓から外をぼんやり見ていると

「おーい、羽乃!昼だ!
 早く食堂いかねーと売り切れちまうぞ」
「ん?あ、あぁ今行く」

この高校で知り合った
友達の、相村兎織。

名前が変わっているので
何故かすぐ覚えれた。

そしてその兎織と
食堂に向かうため、

廊下をわたり 階段を下りて
外に出た。

…その刹那。



『チリン』



「…ん?なあ、今お前何か落としたか?鈴とか」
「え?いや落としてねーけど。どうしたんだよ」
「あ、いや別に。そうか。ならいいや」

…気のせいだったのか?


『チリン』



「…!」

気のせいじゃなかった。
今、確かに聞こえた。どこからなんだ…?
でも兎織には聞こえてないみたいだし…

『チリン』


…上!

とっさに上を見た。
すると上から何か降って…くる!?


【続く】

-2-
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