ホール中から歓声や拍手が聞こえてくる。
俺はこの瞬間が一番幸せだ。
ちらっと客席を見れば未紗がとても嬉しそうな顔をしていた。
・・・・まだ優勝が決まった訳じゃないんだけどな・・・。
嬉しそうな未紗を見た後、俺達は舞台袖に行った。
いつもなら全員で軽くハイタッチをしてから参加席に戻る。
近くに居た敏矢とハイタッチをしようと手をあげた。
しかし俺が手をあげた瞬間、俺の身体には何故か痛みが走った。
【バタンッ】
俺の意識は、ここで途切れた。
ここからだった。
俺の人生が大きく変わってしまったのは・・・・・・・・・。