【ガチャッ】
明翔「ただいまー!」
「おかえりお兄ちゃん。
今日遅かったね。」
一番に駆け寄ってきたのは3つ年下の妹、亜樹。
亜樹「お母さん、もう夕飯作って待ってるよ。
お父さんは残業で遅くなるんだって。」
明翔「また残業かよ。
いい加減にしてくれっての・・・。」
亜樹「だよねぇ。
週に2〜3回しか夕飯一緒に食べれないもんね。」
明翔「ホントだよ。」
そんな会話をしながら、俺と亜樹は母さんの待つダイニングに向かった。
美絵子(母)「明翔ぉ〜遅かったじゃない。
今日は全国大会の準決勝だけのはずじゃなかった?」
母さんがそう聞いたので、俺は今日本番の後に倒れたことを説明した。
亜樹「―――・・・お兄ちゃん、決勝まで時間あるんでしょ?」
今日のことを説明し終えたら、亜樹が真剣な顔で聞いてきた。
明翔「あぁ。
決勝は9月4日だから、3週間は時間あるけど・・・。」
美絵子「じゃあその3週間、できるだけ多く休みなさい。
無理は良くないわ。」
明翔「そのつもりだよ。
今日病院を出る時に医者の人と会って、「休養が必要だ」って言われたし。」
俺はそう言った後、盛られたご飯を口に含んだ。
俺がそう言ったら、亜樹と母さんは安心したように再びご飯を食べ始めた。
その後は、決勝の事や学校での事、亜樹の友達の事などをいろいろ話して食事は終わった。