小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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11話「悪名高い魚人見たらどんな反応するかな?」


 〜ギンside〜


おれらはあの女の船の訓練場で汗を流していた…いや、流しすぎていた。
…あの時、あの女の強さを目の当たりにし、さらに目的を聞かされて呆然としていたおれらはすぐに特訓を命じられた。
こうしてみると…けっこう体が鈍っていたのだと痛感する。…常に最前線にいたのにな…
多分骨のある奴がいなかったせいだろう。
そして鬼人とおだてられて勘違いしていたのかもしれん。

…横には地に突っ伏しているドン…いや、アニキ。もう1人、やさメガネの方は少しは楽そうだが。

「何を言う。今日は楽な方だ。お嬢様が指導する時は立つ力も湧かなくなる。」

不満を言ったおれらに信じられない事を言ったやさメガネ。

「…ぜぇ…マジ…かよ…くっ……堪えるぜ…」

顔が真っ青になってます。アニキ。

「…あ…そういや、お前って…どこかで見た………たしか、百計のクロか!?」

その名はおれもチラッと聞いたような…戦いに没頭していたからすぐに忘れてたが…

「その通りだ。よく知っていたな?」

「フン…3年前はえらいニュースだったぜ。死んだって噂されてたからな。
それがなにがどうなってここにいる?」

たしかに…こいつもぶちのめされて仲間になった口か?

「……語るのも恥だが…麦わらに負け、お嬢様に瞬殺されただけだ。」

正解だった…しかし…

「…麦わらか…あのガキの力…悪魔の実とか言ってたが…」

「ゴムゴムの実を食べたゴム人間らしい。…だが偉大なる航路(グランドライン)はそういった奴らの巣窟らしい。
…そして、麦わらはかなり弱い方だとおっしゃっていた。
海賊の頂点に位置する四皇、世界政府がその力を恐れ、手を組んだといわれる王下七武海。
…あの鷹の目も七武海らしい。それと較べれば麦わらはただの小物にすぎないと。」

「……あれで小物かよ…しかもドンは七武海並ってかぁ…」

おれも信じられねぇ……?そういやあの女…いやお嬢がいない。
おれのとってのドンはただ1人だけ。だから別の呼び方にした。

「ところでお嬢はどこへ?」

たしかアニキが話していたので聞いてみる。

「ココヤシ村って言ってたな…なんか、なんとかのアーロンがどうのこうの…」

「!ノコギリのアーロンか!?」
知っているのか、ら…クロ!?

「あ…あのアーロンかよ!東の海最強とかぬかしてた…」

おれらを差し置いて最強とか抜かしてたんでシメたかったが、海軍がちょくちょくうろついてたんで放置してたんだったか…

「海中では勝てる者がいないとまで言われた魚人海賊団…
奴らはコンクリートをも素手で破壊し、鉄をも歪ませると聞いた…」


「「「………」」」


「「「……普通だな。」」」

確かにあの戦いを見た後じゃ何聞かされてもあまり衝撃を感じねぇ。

「みなさ〜んっ…飯持ってきましたよ〜」
と男が入ってきた。…そうパールだ。
麦わらに負けたおれ達は解散せざるをえなかった…残ったのはこいつとほんわずかな非戦闘員ぐらいだ。
それをお嬢は引き取ってくれた。…が、こいつ(パール)は才能がねぇから本格的には鍛えねぇと言われた。…死なないように最低限の訓練はさせるとは言ってたが…


夜食を食い終わってしばらくした時…かたわらにあった電伝虫が鳴った。

それをクロが取り、なにやら話している。

「よし、指令が来た。今からココヤシ村近くのアーロンパーク付近に向かう。
それと、ギン君。倉庫から青いビンを取ってきてくれ。」

「君はいらねぇよっ!」

気持ち悪いわっ……とりあえず倉庫に向かった。




 〜シオリside〜


ルフィ達がココヤシ村に戻り……(まぁ宴会とかやってんだろうが…)
ネズミ男と協定を結んでいたアーロンたちはココヤシ村に来た海軍に御用となり全員護送船に乗せられた。
……実を言うと、ルフィらが去った直後ぐらいにアーロンをかっさらいたかったが、そうするとハチが逃亡しにくくなるかもしれんと思って計画を変更する事にした。
そこで、護送船に乗っている時に襲う事にした……獣形態で。



夜、海軍がコノミ諸島を出発したのを確認し、俺も海に潜る。そして…獣形態に。

全長は20メートルぐらい。首長竜タイプではなく、海蛇タイプだ。
顔も人間の時の面影はないが、メスっぽい顔に見えなくもない。本物のリヴァイアサンよりは小柄だと思う。…作品ごとに姿が若干違うからなんとも言えんが。

さ〜て、やりすぎない様にな…
船を発見し、軽く体当たりする。と…

「うわああああ!?なんだあああっ!?」

「ぎゃああああっ!化け物だあああっ!」

うるさいな。ま、適当に暴れてそのあと姿を一旦消す。…そして人間に戻り、船に侵入する。
よっしゃ〜スネーク作戦開始だぜっ

見聞色で海兵と魚人たちの気配は分かる。…本当に便利だな。ドラゴンボールの気みたい。



しばらくうろついていると、とある一室の前で警備兵を発見。

……ここかな?少し覇王色の覇気を放ち気絶させる。
で、中に入ると無数の魚人達……ん?幹部達はもっと奥か?
俺の覇王色で気絶したのか麻酔を使われているかルフィ達にのされたままかは分からないが、全員意識がない。
…あ、いた。アーロン、ハチ、エイ男、チュウ?だ。エイ男とチュウ?には用がないのでスルー。
さっさとアーロンとハチを抱えて部屋を出る。
そんで甲板に出た後獣人タイプに変身し、海中に飛び込み逃亡。
近くの島に上陸し、ハチを放置し合流地点に向かう。
到着前に電伝虫で連絡する。

さ〜て、あいつらどんな顔すっかな〜〜




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