小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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   13話「海の神様だと…誰が?オレだよオレオレ」


 〜シオリside〜


アーロンの猛攻ははっきり言ってなんのダメージにもならんかった。
…ま、鮫の魚人とはいえ、長年鍛えてなきゃこんなもんだろ。
が、キリバチを出してきて焦った。
せっかくの無傷なのにこいつの攻撃の仕方によっちゃ壊れちまう。
そこで、とある龍球格闘漫画を参考に、指先に力を込め、受け止める戦法に変更した。
遠慮なしに仕掛けてくるが全て指一本で問題なく受け止められた。

「当たりさえすりゃあ…」

「当ててみろよ。」

どっかで聞いたセリフなんでつい遊びで言っちまった。

思い切りキリバチを振りかぶる。

…う〜ん、こりゃ当たり所によっちゃ、破損するなぁ……
しょうがないから鉄塊の硬度を落とす。ちょうどキリバチぐらいに。

ズガガガガっ

左肩に命中するが我慢できる。…こすれる音が鳥肌立つが…

「村は壊せても、たった一人の人間は殺せないようだな。」

そこに宇宙の帝王様を追い詰めた某人参さんのセリフをぶつける。

…いっぺん言ってみたかったんだよね〜

かなり動揺しているアーロンをよそに、俺は海に飛び込んだ。


ザパァっっ……


ちょっとの間があってから敵さんも来た。

「……にんげんん…覚悟はできてんだろうなぁ〜っっ!」

すでに鮫の目になってるな。短気なやっちゃ。

自信が回復したのかキリバチを手放し素手で攻めて来た。

…確かに陸の上より速ぇが…


指銃・撥でカウンター。…しっかし、ルッチの技は使い勝手ええな…

「ぐぉっ!?」

のけぞるが大ダメージにはほど遠い。さすがにそこそこ硬いな。

「バカなっ…人間が海中でおれ達魚人より速いなどと…」

指から放つ衝撃波とは気付かんか…勘違いしたのか負けじと今度はヤブサメもどきを放ってきた。
ホーディのよりはかなり弱そうだが、あいつって確かドーピングしてたからどっちが強いか分からんな。

で、迫り来るそれを全て撥で打ち落とす。

「!?てめぇも水をつかいこなすってのか!?…人間の分際でっ!!」

人間のくせにばっか言っててウゼェな…ので、今度はヤブサメもどきを交わさずに直撃を受ける。

「!?」

直撃したのに平然としてる俺を見て硬直しとる……隙が多いな…

ドゴァっっ!!

剃を使わず素の身体能力で接近、みぞおちに膝蹴りをかます。

「げっはっ!?」

悶絶してるところに右回し蹴りで顔面を引っぱたく。

「ぐえぇっっ!?……が…がはっ…この…にんげんん…」

蹴られた際に砕けた歯を再装填し…あの構えに入った。

「鮫・ON・DARTS(シャーク・オン・ダーツ)!!」

陸の上ん時より一段速い突撃が迫るが…外れる。
しかし、こりずに連続で突撃してくる。

「ちぃっ…ちょこまかと……鮫・ON・歯車(シャーク・オン・トゥース)!!!」

回転型のダーツが迫ってくるが俺は…

ガシィっ!

片手で受け止めた。

「う…うごけ…」

「これで…何回目かな…?…本来なら20回は死んでるぜ?お前。」

「!?な…なんだ?人間が海中でしゃべれるだと!?
…な…何者なんだ!お前は!?」

何者?…う〜ん…


「俺は…伝説の海の神獣リヴァイアサンの化身。…海の中など庭も同然。」

化身は嘘だがハッタリをかます。…大体そういう力を使えるのは嘘じゃねぇし。

「ば…馬鹿なっ伝説の海の神…リヴァイアサンだとぉっ!?」

へっ?なにどゆこと?

「ほう…知ってんのか…」

とりあえず話を合わせる。

「800年前だか900年前に天竜人から我々魚人を救ったって言われてる海の神だ…
一度怒れば全てを水の底に沈めるって言われてる…」

「………」

なにそのご都合設定……やっぱ神様の仕業やろな……神様ェ……
つかそんぐらい前って空白のなんとかって言われてたな…なんだっけか…

「しっ…しかし、証拠はあんのかよっ!?てめぇが海の神だって証拠がっ!」

勘違いしているのはそっちでしょうに…ま、とりあえず見せてみるかね…

「分かった、分かった…見せてやるよ。」

まずは人獣形態に。下半身が変化したのを見て驚いてるが、さらに…獣形態になる。

「お…おおぉ…」

なんか急速にアーロンの闘志が萎んでいく。…どしたー?

「……おれを助けたのは…なんでだ?」

「?…仲間にしたいからって最初にいわんかったか?」

「…魚人が嫌いじゃねぇのか?」

「嫌いなもんはねぇよ…あえて言やあ、海軍の過激派(赤犬とか赤犬とかあ(ry …))や…天竜人かな。」

「!!……おれは…」

なんだ?えらく大人しくなりやがって。

「…分かった。アンタの部下になろう…海の神よ…おれの命、好きに使ってくれ。」

「……分かった。これからよろしくな。…それと、いちいち海の神ってつけんでいいし、崇めんでいい。」

あのアーロンがここまで盲信するなんて…よほどの存在なんだな…リヴァイアサン…いや、助かったけどさ。



そして、陸に上る。


「?…戦いはどうなったのですか?」

「ああ、仲良くなったから中止。」

「全く叶わなかったがな…だが、勘違いするなよ?全ての人間になびいたワケじゃねぇ。
おれに命令したけりゃおれを倒してみせるんだな。」

なにこのツンデレ?

「なに、こいつらじゃまだまだお前にゃ勝てんよ…
もっとも偉大なる航路(グランドライン)の連中から見りゃ目クソ鼻クソだけどな。」

「………」

ズーンと落ち込む連中…うわぁ汚い絵面だこと…

「ま、一年足らずであそこで死なないぐらいにはしてやるよ。その分滅茶苦茶キツイ訓練やらせるけどな。
…んで、大体そこから二年後ぐらいにはそれなりに名を売れるほどの強さになってるだろうさ。


…死んでなきゃ。」

「怖ぇよっ!」

ツッコミを入れるクリーク。泣くほどうれしいのか?


「んじゃ、船に戻るか。」

「……!そういえば、お嬢様。…あの船に命名はしていないのですか?」

「!…名前ねぇ………マザー・バンガード…かな。」

他に思いつかんかった…空や宇宙は飛べんが、まぁ外見だけは似せてもらったし、これでいいか。


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