小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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   17話「イガラムさん自重しろ」


 〜シオリside〜

メリーよりはるかに速いスピードを出すマザーバンガードでウイスキーピークを目指す。

ルフィ達はナミの勘違いで逆走したりグランドラインの天候に翻弄されたりでかなり遅れるはずだ。

その前に俺らは…Mr.8ことイガラム以外を叩いちまおう。
イガラムは俺が無力化しといて…ザコ共と筋肉女は…アーロンとクリークに任すか。
Mr.5コンビはこの町じゃギャグ展開で倒されるからルフィ達に気をつかう必要はねーだろ。
で、クロとギンで当たらせるか…勝つか負けるかは微妙なとこだな…
キャハハ女はクロなら相性的に瞬殺できるから…クロVS5、ギンVSキャハハだな。これならキツイ目遭うだろ。



「ドン!町が見えてきたぜ!」

「なんという非常識な…まさかあれがサボテンなのか…」

「確かにサボテンみてぇだな…ホントにどーなってんだ?」

「とりあえず一休みすっから停めるぞ。」

「「「へい!」」」



「海賊だぁ♪♪」

「ようこそ!我が町へ!!」


「「「「はあっ!?」」」」


予想だにしない歓迎ぶりに驚いとる四人。

そこに縦ロールが6つもついてる髪型のオッサンが出てきた。

「いらっ…ゴホン。マーマーマーマー♪…いらっしゃい。私の名はイガラッポイ。ここウイスキーピークの町長をしております。」

変装する気ゼロのイガラムさんがぬけぬけと偽りの身分を明かす。

一方の四人は歓迎され宴にまで呼ばれる事に戸惑ってるな。

戸惑ったままの俺らをよそに話がどんどん展開していき…
町民達に宴会の主役に祭り上げられ浮かれる三人。
クロはさすがに疑っているようだが…されるがままだ。


そして…俺らは酔いつぶれた。




〜イガラッポイside〜


「今宵も…月光に踊るサボテン岩が美しい…」

まさか、あの二人がグランドラインに入ってくるとはな…どういう状況だ?

「ウップっ…ったくよく食う飲む奴らだね…しっかし、わざわざ歓迎する必要があったのかねぇ?」
シスター…いや、ミス・マンデーが宴会場から出てきた。
この者をも騙すのは心苦しいが奴らの手先である以上、情けをかけるつもりはない。私達は一刻も速く…

「まーまー落ち着け。とりあえずこれを見ろ。奴らについてはちゃんと調べておいた。」

ミス・マンデーに二人の手配書を見せる。

「!ノコギリのアーロンに…クリーク海賊団の首領・クリーク!?…けっこうな大物じゃない…
けど、クリークはともかく、アーロンは海軍に捕まったって聞いたけど。
しかし、明日にもMr.9ペアが来るんでしょ?一日延ばしたらどうだい?」

「アーロンは逃亡した様だな。あと、情報ではそのアーロン達を倒した麦わらのルフィとか言う海賊団と一緒らしい。さすがに両方同時は無理がある。」

「麦わらのルフィ?聞かないねぇ…
さて、そろそろ今日の奴らの始末でもしとくかい?」

「うむ…意外にも警戒心がなく助かったよ。
これでボスにも良い報告が出来るな。」


とりあえずは機嫌を伺わないとな…こちらはミスをするわけにはいかんのだ…
「悪ぃが…それは無理な話だ。あきらめな。」

突如、ガラの悪い女の声が響く。振り向くと女が不敵な笑みを浮かべ我々を眺めている。
…確か、アマクサ・シオリとかいう女だったか…?
アーロンやクリークの女かと思ったが…どう考えても立場が上の様な振る舞いだった。

「おめぇらも早く来い。」

と、残りの四人が出てきた。…酔った気配がない…こちらが逆に嵌められたのか!?…だが…

ぞろぞろと現れる賞金稼ぎ達。彼らはバロックワークスの事をろくに知らない。ビリオンズよりも下っ端の連中だ。

だが…バロックワークスの中枢…フロンティアエージェントに我々は成り済ます事が出来た。後は奴らのボスを…

「ミス・マンデーはドン・クリークをやれ。アーロンは私がやる。後の三人はお前達に任せるぞ!」

アーロンといえど、陸では動きが鈍るだろう。蜂の巣にしてやろう。

「けっ!安く見られたな!ちょうど良いや、ストレス発散といくぜ!」

「アーロン、あのオッサンは俺がやる。ちょっと用があるんでな。ザコ共をやっといてくれ。」

「了解!」

「クロ、ギンは待機…なぁに、もうすぐ強ぇ奴らが来るから安心しろ。」

「安心してませんから〜!?」

何者だ?あの女…あの二人以上の強者とでもいうのか…?

「シャーハッハッハァっ!ストレス発散させてもらうぜぇ!!」

魚人の男アーロンが理不尽な程の暴力で賞金稼ぎ達を駆除してゆく。その一方では


「でやあぁぁっ!」

「ぬおおおおっ!」

怪力を誇るミス・マンデーの力に負けていないドン・クリーク。
…確か奴は全身の武器が取り柄だったはずだが…丸腰だと!?

「この!しつこい男だね!これでも喰らいな!」

ミス・マンデーがあの必殺技の構えに入る。

「カ・イ・リ・キ…メリケン!!」

メリケンサックをつけての全力パンチが奴の顔面を強打。
鼻血が噴水の様に出る。…しかし…

「効かねぇな!ドンの鬼みたいな一撃に比べりゃハエが止まったようなもんだぜ!…うおりゃああっ!!」

マンデーは腕を取られ、思い切り遠方へ投げ飛ばされ建物に突っ込んだ…。


…出てこない!?馬鹿な!?

「おーだんだん怠けがとれてきたなぁ〜…こっからはどんどん強くなれるぜ〜♪」

恐ろしい笑みを浮かべる女…


「きゃ〜助けて〜!?」

一方では賞金稼ぎ達が滝涙を出しながらアーロンから逃げ出していた。

「歯ごたえがなさすぎるじゃねぇか!中途半端にストレスが残っちまったぜ!」

…な…なんという…

「じゃ、最後は俺らか。…来いよ…『イガラム』。」

!!??な…なぜ私の名を…まさかすでにバロックワークスに…

「ああ、そういう心配はせんでいい。」

「!こうなれば…死ね!イガラッパッパ!!」

自分の巻き毛に内蔵していた大砲を六基全て放つ。

ドォン!!

女は全く動かずに直撃を喰らった。…なぜ逃げなかっ…「よう。」!?

か…かわしたのか…いや、服が少し煤けているという事は…

「ど…どういう体を…」

「それをアンタが知る必要はねぇよ。」

その言葉と共に体中に強烈な痛みが生じ私は意識を失った。



〜シオリside〜

「終わったんすかね…?」
四人が集まり辺りの気配を伺う。その時…


「ああ〜?なんだ〜?なんなんだよこのやられ様はよぉ〜」

「キャハハっカッコ悪いわね〜」

ドレッドヘアーのグラサンとレモン柄のワンピースを着たキャハハ女が現れた。
…よく見るとナミと同じ感じの顔だな…

「まぁいい…我々に刃向かう者は死んでもらうだけだ。」

や〜っと来たか、経験値。

-18-
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