小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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   32話「オヤビンの受難」



〜銀ギツネのフォクシーside〜


フェーフェッフェッ!…おれの名は銀ギツネのフォクシー!
欲しいものは全て手に入れる男!数限りない戦いを経て未だ不敗なのさ!

最近、麦わらのルフィとか言う新鋭海賊団が現れたってんで、こりゃ是非とも手に入れてぇってコトでここ、ロングリングロングランドでただいま準備中さあ!…さぁ〜てどう料理してくれようか…

…そんな時だった。けっこうデケェ船がやってきやがったのは…フェフェフェ…あの船で準備運動といこうじゃねぇか!


「そこのお前ら!ちょっと待ちなぁ!」

船から降り上陸してきた奴らの目の前に颯爽と登場するおれ……カッコイイィィ〜…

ふーむ…黒服メガネ、ゴリラっぽい男、顔色悪い無精髭、魚人、エラソーなデブ、セクシーな美女、やけにタッパのあるオカマ、締まらない顔の大男、上半身裸の坊主に…怖い顔の美女か。なかなかバラエティーに富んでるじゃねぇか!

「なんだぁ!?おぉっ!頭が割れてるぅ!?」

妙に興奮している女


!!あたま…われ…

「いやん!オヤビン!落ち込まないで!」

フェフェフェ…分かっているさ…ポルチェちゃんよぉ…心配すんなよ。このぐれぇで凹んでられるかってんだ。

「テメェらがどこの誰かはしらねぇが…ちょっとおれ達に付き合ってもらうぜぇ!
我々フォクシー海賊団!……?あ、ちょっと君らのお名前なんてーの?」

「傾国のシオリ海賊団だ。」

ん?なんでさっきから笑いを堪えてるんだ!?
…う〜ん…聞いた事ねーなぁ…ま、いいや。

「我々フォクシー海賊団は傾国のシオリ海賊団に対し!オーソドックスルールによるスリーコイン『デービーバックファイト』を申し入れる!!」

…決まったぁ…毎度の事ながら惚れ惚れする決めセリフ…カッコ良すぎるぜおれ…

「!デ、デービーバックファイト…!?」
呻く大男。

「知っているのか!?雷電!」

女が問う。ほうあの男の名はライデンか。

「ラ…ライデンって誰っすか…と、とにかくヤバいっすよ!デービーバックファイトってのは人取り合戦なんすよ!」

「へぇー知らなかったーこわいー(棒)」

世間知らずな女だな。


「さぁ!受けるか?お前ら…」

「うん。よくわからないけど、うける。」

「フェーフェッフェッ!よく言ったぁ!…さぁ空に向けて銃を撃て!それが合意の合図だぁ!」

まず、おれが撃ったのだが…その時、女がものすごく怖い笑みを浮かべた。
え?なに?その新世界の神になりたがってる男みたいな笑みは!?

「クークックックッ…おれも受けるぜ!ヒャッハー!」

なぜにそんなに嬉々としているの?こわいですよ、お姉さん!?




と、とにかく我々は試合会場に赴く…なぁに…気のせいさ…
なんか罠にハマった気がしたが別にそんな事はなかったぜ。







ポルチェが敗戦における三カ条の宣誓をし、おれと船長らしき女が誓った。
…だからその笑顔怖いってば…
ま…いい。どーせ勝つのはおれに決まってる…

「フェフェフェ…」

「お気に入りは誰です?オヤビン。」

「セクシー美…げふん!…いや〜考え中…」

危ねぇ危ねぇ…あんまりポルチェちゃんの機嫌を損ねる訳にはいかねぇからなぁ…

んで、相手が全三戦のメンバー表を持ってきた。

第一回戦『ドーナツレース』…アーロン、クロ、ギン

第二回戦『グロッキーリング』…クリーク、ボン・クレー、…エネル

第三回戦『コンバット』…アマクサ・シオリ

フェフェフェ…流石に一回戦にゃ魚人を入れてきたかい…ちょっとは分かってんじゃねーかよ…だが甘いぜ!その程度で勝てるほど甘〜くないぜ〜







『第一回戦『ドーナツレース』始まるよ〜さぁ〜両組、スタートラインへ〜!』

カジキの魚人カポーティにホシザメのモンダ。頭数的にも負ける要素が見つからねぇ…
第一、最大の切り札であるおれ様ははもちろん健在だからなぁ〜サクッと勝っちまえよ〜

「じゃあ、お前ら。作戦は分かったな?」

女が仲間に無駄な作戦を伝えてやがるなぁ…短時間でそれなりに上等なボートを作りあげたのはホメてやるがなぁ〜


『位置について…レディー〜〜〜〜イ…ドーナツ!!』

さぁ!蜂の巣…

どんっっ


バタバタバタ…


……………へ?なんでみんな倒れてんの?ホワイ!?…い、いやまだ岩石落と

バガァ!!


フェーー!?岩が…くだけたぁー!!??
何が起きたっていうんだよう!クソぅ!…まだ手はあるもん!

…だったのだが…「「月歩!」」

「ギャーー!?」

エェー!?なんで空飛んでるのー!?あー!?カポーティがやられたぁー!?

「噴風貝(ジェットダイアル)!」×10



…鬼かお前ら…(泣)


いや、まだだ!まだゴールはしていねぇ!ここでノロノロ……


ゴン!










……………

「オヤビン〜!!」




ハッ…!?

な、何がどうなってんだ?いきなり頭に激痛が来て…ど、どうした?ポルチェ…そんなにあわてた声出して…


「オヤビンの割れ頭ぁ〜!なんであそこでビーム出してくれなかったのよ〜!」

へ!?どういう事?

「負けちゃって私が取られちゃったのよ〜!」

ハア!?負けた!?いきなり一回戦でかぁ!?

何が起こったていうんだ…

「いや〜楽勝だったな。いざって時はアーロンに死ぬほど頑張ってもらう予定だったんだが。」

「ナイスお前ら!おかげで命拾いしたぜ!」

大量に冷や汗を流してる魚人…まだ余裕があったってのか…

チクショウ…だが次の二回戦じゃあこうはいかねぇぜ!

『さあ〜第二回戦『グロッキーリング』が始まるよ〜』

イトミミズが二回戦のゲーム説明をしてるな…
…グロッキーリング…フェフェフェ…一回戦ではかなり運悪く下手こいて負けちまったが…この戦いじゃあ負ける要素は完璧にねぇ!
なにせ我が海賊団自慢のグロッキーモンスターズがいるんだからなぁ!

ハンバーグに『タックルマシーン』のピクルス…
そして最大戦力の魚人と巨人のハーフのビッグパン…こいつらに勝てる奴なんていねぇぜ〜!


「おぉ、デケェな…魚人っぽい奴なんて10メートル近くあるんじゃねぇか?」

とゴリラっぽい男。
フェっ!そっちで1番デケェのはあいつかよ。こりゃあ勝負あったぜ〜

「エネル、お前は好きにしてていいぞ。見てられん事態になったら加勢してもいいが、まぁ…そこら辺はテキトーに任す。」

よく分からんが坊主が切り札みてぇだな…なんかの能力者かぁ?

「フェーフェッフェッ!どんなに応援してもム〜ダだぜぇ?
ウチのチームはグロッキーリングのエキスパートだからなぁ!」

「へ?なんか言ったか?割れ割れちゃん。良かったら四つ割れにしたげるけどどう?」

割れ割れちゃん……うぅ、いつもならここでポルチェが慰めてくれるのに……



うぅポルチェよぅ…しばしの我慢だ…すぐに取り戻してやるからよぉ…














…!?負けたぁ…!?な…なんだってんだ…ボールマンの坊主が消えやがった…と思ったらオカマがビッグパンをぶっ飛ばした…な…何を言ってるか自分でも分からねぇ…
なんで脚から衝撃波が出てんだよ!?
しかもゴリラが非常識なパワーでピクルスを飛ばしちまってビッグパンは二人にのされちまった……



「あわわわわわ…」

気絶してるビッグパンを一応庇ってるハンバーグだが…


頑張って!ハンバーグ!お願「どうぞどうぞ」

脱兎の如く逃げ出した…ハンバーグェ…

チクショウ…ビッグパンを遠距離から仕留めるたぁ…なんでドジョーの特性を知ってやがったんだ…ありえねぇ!二連敗だなんてこれは何かの陰謀だ!

『ま、まさかのフォクシー海賊団二連敗!!しかも今度はハンバーグが取られたぁ!
結成当初からオヤビンを支えてきた二人が共に奪われてしまったぁ〜傾国のシオリは鬼かぁー!?』

ポルチェ…ハンバーグ…

うぅ…どっちかが永遠の別れに…い、いやもう一度ファイトを申し入れりゃ…

「あ、進行係さんよぉ、俺の手配書最近発行されたんだ、渡しとくからテキトーに拡大して刷っといてくれよ。」

ん?手配書…?







『さあーついにゲームの花形!最終戦『コンバット』!!泣いても笑ってもこれで最後だー!』

大砲を回すがもちろん砲頭はこっちの方に向く。
フェフェフェ…おれぁコンバットでは無敗なんだぜぇ…サクッと勝ってもう一度ファイトを受けさせて吠え面かかせてやるぜぇ…


『ライン設置完了!お待たせ致しましたぁ!
本日のメ〜〜インイベント!『コンバット』!ま〜もなくゴングだよ〜〜!』

ドドォン!


おれとアマクサの拡大された手配書が張り出されたんだが…

………1億5000万ん!?

ハア!?どういうこったよ!?ヤバくねーかぁ!?どんな犯罪『まずは来る者拒まず!『コンバット』無敗伝説920勝!全てのゲームに勝つ男!……我らがオヤビン!銀ギツネのフォクシー!!』

…そ、そうさ、懸賞金の額なんざ関係ねぇ!このゲームで戦う限り負ける訳ねぇんだ!

『さぁ対するは出身が謎!しかも東の海の海賊達を束ね、魚人をも従え、大型ルーキーのハイエナのベラミーも仲間にした、通称傾国のシオリ!…アマクサ・シオリだぁ〜〜!!』

三日月の様な凄惨な笑みを浮かべこっちに歩いてくる女。
!!??こ、こいつってそんなに大物だってぇのか!?

い、いや落ち着け…これぁゲームだ。殺し合いじゃねぇ…いくらでも対処の方法はあるんだ。


「あぁ、試合始める前に提案なんだが……もしお前が勝ったら一人だけなんてけち臭い事は言わねぇよ、二人とも返してやる。しかも俺達全員アンタの部下になってやるぜ。どうする?」

…!?な、何を言っとるのだ?コイツは!正気かよ!?

「ハンデとして先に攻撃有り、1分手を出さないでやるよ。」

なっ舐めやがってぇ!見損なうんじゃねぇぞぅ!?小娘がっ!













「それでお願いします。」

言ったもん勝ちよ。フェフェフェ!後悔させてやるぜぇ〜

『それでは!決戦の…ゴング〜〜っ!』

カァーン!「ノロノロビ〜〜ム」

「ぐわあビックリマーク(棒)」

不意打ちのビ〜ムが奴に当たった!フェフェフェ!口ほどにもない奴め!
奴の動きは完全に死んだ!トドメを刺してやるぜ〜!

「九尾ラッシュぅ!!」

ズドドドド!!!
このおれの必殺技が決まった……やったぜ!

んで、30秒後にダメージが奴を襲い………ん?

なんで平気な顔で立ってるの!?なんで無傷なの!?

「ほぅ…スピードを減らすボミオスとかじゃなくて完全にスピードを一定の遅さまで落とすのか…ククク…」

ものすごい怖い笑みを浮かべなさいました。てーかボミオスって何だよ!?

こ、これは何かの間違いさ…今度こそ…

「ノロノロビ〜〜ム!!」

やった!またも命中!

「今度こぶべ!?」殴られたぁ〜〜〜!?なんでだぁ当たったぞ〜!?


「う〜ん、はきを使うと防げるか…こりゃ鍛えるしかねーな。が、スピードの問題に関しちゃ100点満点だ…」

なんだか身が凍る予感がする言葉を吐く女…はきってなんやねん。

「じゃ、もういいや、終わらすぞ。…ウォーターバズーカ。」

手からとんでもないスピードで大量の水がぶっ飛んできておれの意識は断ち切られちまったんだ…







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