小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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39話「高山VSフライは激熱だった」


〜シオリside〜


「うん、みんなこっぴどくやられたな!」

「…全員がとんでもない強さだった…」

さすがにカクに勝つのは無理があったな。しかしゾロは勝ったし…
ルフィと違ってパワーアップする手段なかったはずなのに急に強なりすぎやろ。

「まぁ、あっちは確か子供の頃からの訓練の賜物だからな。
それに比べりゃこっちはたった半年足らず。しょうがねぇよ。」

一般人かそれ以下のコビメッポがそこそこ強くなれてたのは気にせんとこ…やっぱ若いからかなぁ…

「特にロブ・ルッチ…あいつは『普通』の人間じゃ最強レベルだな。」

アレに覇気プラスされたらスゴイ事になりそうだな…
そういや俺の道力、フリーザ(初期形態)の10分の1かよ…初登場ベジータより強いって…地球破壊できるってかぁ!?
…いや、DB世界の惑星は豆腐装甲言われてるしよく分からんな。

「そいつらを子供扱いするお前も大概だがな。」

「そりゃあおれを倒せるほどだからなぁ!あれぐれぇ当然だろぉ!」

「「「イヤイヤ…黙っとけ割れ頭。」」」

地面に沈みこむほど落ち込むオヤビン。あ、今ポルチェちゃん飯作ってっから慰めてもらえないでやんの。

「ま、2年ぐらい修業したらルッチ級かそれ以上になれるから安心しろ。」

その前に過労で死ぬんじゃね?とほぼ全員。



さ〜て…これからどーすっかな…そのうちエニエス・ロビーでの戦いが終わって…ガープが来て…スリラーバークか。
…あとCP9は命からがらエニエスから脱出だっけか。









〜翌日〜


「お嬢様、これからのご予定はどちらへ?」

「う〜ん…とりあえずの目的地は…シャボンディ諸島だ…が、ちょっと色々寄り道すっかもしれねぇ。」

「アマちゃ〜ん!変な船が見えたわよーう〜」

「変な船?」

言われ見に行くと…

骨をくわえた犬が船首の軍艦…っておい!ガープのじゃねぇか!…………やってみよーかな…

「よっし!辻斬り勝負発動ぉ!今回は気合い入れるぜ!」

悲鳴が聞こえるが今回もスルー






〜コビーside〜


「本当なんでしょうか…ルフィさんがエニエス・ロビーを攻めたっていうのは…」

会った時からメチャクチャな人だと思ってたけど、いくらなんでもそれはありえないですよ…

「いや〜事実らしいぞい。全くアイツめ、色々とやらかしてくれるわ!」

顔が笑ってますよガープ中将…

…犬のマスクを被った筋骨隆々の初老の男性…僕たちの憧れである海軍の英雄のモンキー・D・ガープその人だ。

「ところで間に合うんですかい?」

とヘルメッポさん。僕と一緒に厳しい訓練を重ねてきた親友だ。
最近おれの右手が疼くとか言って変なサングラスかけてるけど。

「まぁ、わしらが着く頃には全部終わっとるだろうな…まっその辺はクザンに任せとけ。」

一回だけ会ったけどとても偉い人に見えないんだよなぁ…いつもグデーってしてるし…
逆にサカズキ大将は死ぬほど怖かったけど。

「中将!前方に所属不明の船が!おそらく海賊船かと思われます!」

「!あの海賊旗…スーパールーキーの傾国のシオリ海賊団だ!」

と上司達……傾国?…たしか続々と名高い海賊達を吸収していってるていう…

「ほーわしの前を通るとはいい度胸じゃのう!」

!?めっちゃ嬉しそう!?

「砲弾持って来い!!」

!!あれをするんですかぁ!?

「いっぺん死んでこい!!」

警告もなしに海賊に先制攻撃したぁ〜!?
素手で投げたのに普通に撃つよりはるかに早く重い勢いで海賊船に迫る…だけど。

バァン!

届く前に爆発した!?

「ほう…わしの一投を迎撃するんかい…ならちょっと気合い出させてもらうぞい!!」

ハッ!?まさかあの技を…

「拳・骨…隕石(メテオ)!!!」

無数の砲弾の雨アラレが海賊船に殺到した…
顔も知らない傾国のシオリさん、ごめんなさい…

…と、思ったら!全て撃墜された!?…あれは…水?

「危ねぇな!海軍のザコ共が!死ぬかと思ったやんけ!」

えらくドスの効いた女性の声が響く。…どこの国の言葉だろ?

「……ほう…娘っ子かい…」

乗り込んできた女性を見た途端黙り込む中将…どうしたんだろ?

「お前さんか?傾国のシオリって若造は。」

「てめぇが『英雄』ガープか?…いちいち突っ掛かってきたって事は…ぶちのめされても文句はいえねぇよな?」

こわ!笑顔がめっちゃこわい!
殺気立っていた上司達も笑顔を見て震えている。


「……ぶわっはっはっはっ!このわしにそんな口聞いた奴は久しぶりじゃわい!…いっちょ揉んでやるかのう!!」

こわ!中将の笑顔もめっちゃこわい!
……ってなんかこの2人って…

「お、お嬢様…」

「いや、大将青キジってのと互角に戦ったんだ。中将なら勝てるだろ。」

!?クザン大将と!?そんなまさか!

「……奴の纏う空気…なんだ?シオリと同じような…」

と、海賊船からこっちを眺めてる太鼓を背負ったコートの人。…なんの仮装だろ?

「ほークザンとやったのか、お前さん。」

ますます嬉しそうにしてるぅ!?

「中将らしいが…後で泣き入れても知らんぜ?」

「けっ!何を言っとるかお嬢ちゃん。こんな所は危ないから早めにパパとママの所に帰るんじゃ。」

………………「「上等だよ!!!」」

何なんだ!?この2人はぁーー!?




まず女性が先制攻撃。拳が顔面に当たりマスクがふっ飛ぶ。

「やりおるではないか!!」

殴り返すと女性がふっ飛ぶ。

「てー…ご老人のくせに…人間辞めたパワーしてやがって!!」

すぐに反撃してきた!

「へぶ!?…それはそっくりそのまま返してやるわい!ゴリラ娘が!!」

「げぶっ!?」

蹴りが女性を空の上までぶっ飛ばす。

「フ…フフフ…じ、実は手加減していたのさ!こっから本気!!」

ガァン!

人間の体から聞こえるはずがない類の音が響く。カカト落としが中将の脳天に命中。

「ぶー!!?」

あまりの衝撃に噴出する。

「へっどうしたよ。そんなもんか…っぶへ!?」


ラリアットが女性を地面にたたき付ける。

「おやおやどうしたのかな?お嬢ちゃん。だがたいしたもんじゃ。このわしに4割の力を出させるとはのう!」

「フッ…実は俺は39%の力しか出していなかったのさ。」

なっ…なんだってー!?

「言い間違えた!実は38%しか出しておらんかった!こっから本番じゃ!!」

そしてチェーンデスマッチ張りの近距離での殴り合いが始まった。
…なんか金髪の巨漢とチョビヒゲを生やしたプライド男塾塾長の幻が見えたような…








「昔っからてめぇはそうだったんだ!いつも肝心な時にいきなり寝たりして良いシーンを台なしにしやがって!」

「テメェこそ何度も副船長に尻拭いさせてんじゃねぇ!男なら…自分でケジメつけんかあ!」

…何の話なんだ?

「人の事が言えんのか!センゴクがやけ酒でぶーたれてやがったぞ!わがまま大将が!!」

「やかましい!わがまま度ならテメェが大将だろうがぁ!地震野郎も呆れとったのは忘れてねぇぞ!」

「あいつの事はどーでもいいだろうが!
だいたいなんだあの笑い方は!バカにしてんのか!能力隠す気ゼロじゃねぇか!」

…さっきから一体何の話を…それに…知り合い?

一発一発が巨大海王類をも一撃で倒しそうな威力だ。それを延々1時間も続けてる…
中将の恐ろしさを知ってる上司達も呆然としている。

「「フー、フー…」」

2人共顔面が腫れ上がって…あんなのギャグ描写でしか見た事ないぐらい。

「「やめにするか…」」

ボロボロの2人が気まずそうに提案する。

「「言っておくがお前のために引いてやるんだ。」」

なんか息ピッタリなんですけど…もう好きにしたらいい。

「へっ!二度と顔見せるなよ!太っ腹野郎!!」

「けっ!老衰でポックリ死にさらせ!居眠り野郎!」

女性は自分の船に帰っていった。…ガープ中将も。

「中将、傾国と知り合いだったんすか?」

2人の戦い…いやケンカだなあれは…を見て引いてるヘルメッポさん。

「?…ん?わし…何か言っとったか?」

首を傾げている…どういう事だろう…

「しかし…あやつ…ナニモンじゃあ?
…全盛期のコングさんみたいじゃったのう…」







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