小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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41話「そんな餌に釣られないクマー」



〜シオリside〜


ガープとのケンカから帰ってくるとエネルが話し掛けてきた。

「しかし…お前がそんなになるとはな…アレが『覇気』か?」

「あぁ、俺にとっちゃロギアより覇気の達人の方が厄介だな。
もっとも、海軍の三大将はロギアなのに覇気の達人という何その設定と言わんばかりのチートだから天下に轟く程の武名を誇ってるがな。」

とそこへタンコブまみれの俺を見て血相変えてるクロと仲間も駆け付ける。

「おおおおお嬢様まままままだだだだだ大丈夫なのですかかかかかか」

取り乱すにも程があるやろ。

「落ち着け。」

ビンタをかますと正気に戻ったがすぐぶっ倒れた。

「お、クロの道力は1400か。ビックリした。強くなってるじゃねぇか。」

サイバイマンにやられた時のヤムチャとほとんど同じ数値だ…縁起でもねぇ…

「じゃ、みんなのも測るか。」

言った途端阿鼻叫喚になるが。

「落ち着けってば。逆でもいけるっつうか本来は測る側が受けるんだよ。つーわけで攻撃してこい。」その結果…


クロ…1400
クリーク…1300
ギン…1200
アーロン…1600
ワポル…100
フィンガー…600
ボンちゃん…800
ベラミー…500
エネル…1500
フォクシー…400

フム…やっぱアーロンは基礎が良いからか高ぇな。エネルはまぁロギアだししゃあねぇか。
クリークは地道に上がってきてる。ギン…大器晩成型か…?
フィンガー、ボンちゃん、ベラミーはまぁ鍛えはじめてから間がねぇからな…ワポルはさすがに弱いままだなぁ…
…2年で戦闘メンバーは全員4000かそれ以上にしときたい。
ついでにアレにも覚醒させてやりたいが…才能次第だしなぁ…

「うわっ?もう腫れが引いてるぅ!?」

俺の顔を見て驚くクリーク。…しっかし効いたな…サカズキを殺す言うてたが…出来るかもな。溶岩をやり過ごせればだが。

「そういや…あのジジイと知り合いなのか?カシラ。なんか…世間話してたみたいだが…」

「ガープと?…俺がか?…なんて言ってたか分かるか?」

「いや〜遠くてよくは聞こえなかったけど…まるで昔からのケンカ友達みたいな…」

?…どういうこった?もちろんガープは知ってるがそりゃ原作の範疇の話だ。
細けぇトコまで知ってる訳ねぇんだが…

…なんなんだろうな…こりゃあ…







 〜翌日〜


「ヤボ用が出来たんで、ちょっくら新世界まで行ってくる。だいたい往復10日ぐらいか。
で、お前らは10日かそこらでシャボテンディ諸島に着くペースで進んどいてくれ。
リーダーはクロ…いやクリークに任す。クロは全体を見渡しといてくれよ。
特訓はエネルとアーロン頼むぜ〜」

「10日…一体何が…」

「近々起きるとんでもない事件の対策と…仲間集め。成功すりゃ一気にメンツが増える。」

「「「お気をつけて〜」」」

見送られた俺は獣形態でエニエス・ロビー跡地に急行。そこでCP9と再会し、別れる。
次に向かうのは…新世界のとある海域。
獣形態で魚人島を素通りし新世界に突入。近くの島で彼らの居場所を聞き込みしながら進んだら運よく会えた。
…そして再びグランドライン前半部であるここ、パラダイスに帰還。
目指す地は…スリラーバーク!















〜ナミside〜


「ちょっとアンタ!私の財宝をどうするつもり!?そしてサニー号を!」

サニーにお宝載せてるけど…このゴースト女…まさか…火事場泥棒する気じゃないでしょうね!?あれ全部私のなのに!

私がそう言うとなんか喚いてくるけど聞く耳持たないわ。…って…

「あれ…誰?」

ゴースト女の背後に…とんでもない巨漢がいた…
妙な幾何学模様が入った服を纏い、手には聖書を持ってるけど…神父さんには見えないし…

「!コ、コイツは『王下七武海』の一人…バーソロミュー・くま!!」

ゴースト女が狼狽しながらも叫ぶ…って…七武海?

「ウソでしょ!?」

なんで七武海がもう一人…こんな時に攻められたら…私達…

「…モリアの部下か?」

感情を全く感じさせない冷たい声…なんなの!?コイツ…
そんな大男がゴースト女に話し掛ける。

「旅行するなら…どこに行きたい?」

ハア!?…それよりあの女ノリが良いわね。

くまって人と言い合いをするけど…不意打ちでゴーストをたくさん出した!


パッ…

ゴーストが消えた…?あの女も……あれ?

「フゥ…間一髪…」

ゴースト女を抱えてるのは…………………
キャーーーーー!!?あの人って空島のっ!?

「なっなんだ!?お前っ!!」

ゴースト女が喚くけど…

「とりあえず寝てろ。」

どん



「!?」

気を失った…何したの!?

「ほぅ…まさか使い手とはな…確か傾国のシオリか。」

使い手?…ってそれより!

「会えてうれしーぜ?バーソロミュー・くまさんよぉ…」

傾国…あっそうだ!確か手配書にもあったわ!あの人の…確か1億5000万…それに…アーロンのも…!

「ちょっとアンタ!アーロンとどういう関係なの!?なんでアイツが…」

ヤバっ!話し掛けちゃったぁ!!

「あぁ、ナミちゃんか、久しぶりだな〜…まぁアーロンの事は後々話してやるさ。
けど、今はちょっと下がっててくれよ。こいつに用があるんでな。」

とんでもなく怖い笑顔でくまって人を見据える。

「この前…ローグタウンってトコでドラゴンってのに会ったぜ。ボッコボコにされたけどな。」

この人が!?…そういえばドラゴンってルフィの…

「……ドラゴンに拳を使わせたのか……なるほど、その覇気ならば納得できる。
…少し…いや、かなり興味をそそられた。相手をしてもらおうか。」

くまって人のプレッシャーが増した。!?なにこの空気…

「カイザーマーメイド!!」

!?いきなり両手の平から水で出来た人魚?が飛び出した!…どういう能力なの!?


ぷに…


ズドンっ!


!?あんな巨大な水の塊を跳ね返した?人魚はそのまま地面に激突すると地面に底知れない穴が空いた…

「おーおー実際に見るとえげつねぇな!ニキュニキュの実の力…」

ニキュニキュって…何それ!?

「圧力砲(パッドほう)。」

くまの手…肉球?から何かが放たれシオリに直撃し貫通した。貫通した何かはガレキを木っ端みじんにしたけど…

「いたっ!地味に痛い!ゴムボール投げつけられてるみたいでイラッとする!」

「その程度で済むのか…恐ろしく頑健だな…」

「頑丈さなら…てめぇもだろ!
…ウォーターカッター…2000加圧…アクアセイバー。」

ザシュ…ギィィン!

シオリが手で作り出した水っぽいのを振るうとくまの肩に命中……って何この音!?


「おおぅ…2000加圧でも大ダメージ与えられんのか。すげえな…」

「凄まじい威力だな…本当に何者なのか興味がある。」

「俺の正体気知ったらガッカリするぜ。
…まぁそんな事はどうでもいいんだ。俺がここに来たのは…モリアの抹殺のためだ。
ザコに今後ウロチョロされるとうっとうしいんでな。」

七武海をザコって…

「それに比べ三大将やミホークやアンタみたいな七武海上位のモンとはやり甲斐がある…」

「クロコダイルを瞬殺したという情報は確かな様だな…」

!?ク、クロコダイルを!?

「ま、相性もあるが、ロギアに頼りきってる時点で終わってる。
ま…奴もこりただろうから次に会う時が楽しみだわ。」

アイツは捕まったんでしょ?何言ってるのかしら…

「…ゲッコー・モリアはあれでも七武海…面倒ではあるが失う訳にはいかん…退けさせてもらう。」

なんかさらに圧迫感が増したような…

「つっぱり圧力砲(パッドほう)。」

くまの両手の肉球から再びナニカが出てくる。しかも無数に。

「紙絵…柳。」

!?それって確かCP9の…

「掌銃(ショットガン)・虎砲!」

くまの懐に潜り込みそのまま拳を添えた…?

「む…」

寸でで肉球がシオリの右手と接触した。すると…


ドグオオオオォォォ!!!

シオリが100メートルぐらい吹っ飛んでいった。ガレキの中に埋まっちゃった!?えぇ〜!?なんなのこれ!?

「……常識はずれなパワーだ…そこまで吹き飛ぶか…」

絶句しているのはくま。どういう事?

「ホントにめんどーだな…それにスピードもけっこうなモンだ。思った以上にやりづれぇな!」

何事もなかったかの様にガレキを吹っ飛ばして出てきた…なんで笑ってんの!?この人!

「………全力を出していない者に言われても滑稽でしかないな。」

!?冗談でしょ!?

「まだアンタを斬るワケにゃいかんし…手加減が難しい〜な。けど、ここらでちょっち力上げてくか。」

スタスタとシオリがサニー号に向かって歩く…いえ、サニーじゃなくてその後ろのゾンビ達の船?それに手を触れ…

「よっ…と。」

えぇぇ〜!?持ち上げた〜!?巨人族でもないのになんであんな事が…
あ…ゾンビ達がバラバラと落ちてく…海に落ちたら即死よね…

「んじゃあ、これでもくらいやがれ!」

船を…そのまま…くまに投げつけた!?
とんでもないスピードでくまに迫る。

「…………」

また右手の手袋を外した…?

……パッ……

ま、また消した…あんな巨大なモノを…

「無空波!!!」

!?いつの間にかシオリが再びくまの懐に…?さっきと同じ技じゃ…けど今度は肉球が間に合ってない!


ズドンッ!!!


「ぐ…ふ…」

片膝をついた!?

「…振動が…襲ってくるとは…ますます化け物じみている…」

「へっ俺もまさかぶっつけ本番で出来ると思わんかったけどな!……ってヤベ!!」

くまの両手にナニカが作られていて、それがシオリに添えられてる。

「熊の衝撃(ウルスス・ショック)」

!!?

「きゃあ!!」

辺り一帯に衝撃が走る。木々やガレキなどが呆気なく飛ばされてしまう。

「ぐ…なんつー威力…」

やっぱり無事ね…エネルの雷にも耐えてたし…ホントにどういう体してんだろ…
しかも…なによあのプロポーションは!


「広範囲殲滅型よりも威力が増大した一点集中型をも耐えきるか…本当に人間か?」

「お前が言うなよ!…ま、一応人間だよ。色々ワケありだけどな!」

「まさか昔の様に血が騒ぐとは…だが自重せねばならん…
アマクサ・シオリ、ここは引け…代わりに望みを言ってみろ。聞いてやらんでもない。」

「そうか。なら…」

くまと言葉を交わしたシオリがどっか行っちゃった。くまもすぐに消えちゃったし

…あっ早くみんなの所に行かないと!






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