46話「黄猿が本気出したら地球がヤバイ」
〜シオリside〜
俺ら4人の前には無数の海兵達。先手として迫撃砲ってのを撃ってきた。…まぁただの大砲だ。
ルフィはゴムゴムの風船で、キッドは磁力の力『反射(リペル)』で、ローは個性溢れまくりの能力『ROOM』で跳ね返す。…どころかおまけもつけて返す。…で、俺は。
「ウォータージェット…50加圧。」
で叩き潰す。ビジュアル的に1番地味。
「大砲で倒したきゃ英雄ガープ連れてこいや。」
「じいちゃん知ってんのか!?シオリ!」
「あのガープが祖父かよ…」
さすがに呆れとる2人。
「なっなんだ!?傾国め何をしたんだ!?能力か!?…4人共能力者だ!」
「いや、それよりトラファルガーがヤバイ!ワケが分からん!」
混乱しとるなさすがに。ローのはやっぱ荒唐無稽すぎやろな〜
ルフィとキッドが互いに変と言ってるが…海兵はまだたくさんいる。あ〜薙ぎ倒してぇ〜
そうこうしてるうちに増援が到着したが…
「この腕は巨人族の腕だ!」
ルフィがギア3を、キッドは海兵達からカツアゲした武器等でメカっぽい巨大な腕を作りだす。
…よーし、それじゃ俺もパクってみるか。
「カイザー…マドハンド!」
水で出来た巨大な手が海兵をまとめて飲み込む。…まぁネーミングもテキトーだし二度と使わんだろ…
3つの巨大な腕、手が海兵を全てぶちのめした。
「しっかし…あんなデケェ水を操るってのは…ヤベェな…」
冷や汗かくキッド。
「ローのが1番変じゃね?」
と素直な感想を言う。
「さっきから馴れ馴れしいな…しかし傾国屋…アンタ水使いか…人魚でないとすると…能力者か?」
「当たり!ま、機会がありゃ全部見せてやるさ。」
とまぁ、まったりしてる所に更なる増援が現れるが…とりあえずぶっ飛ばし…
「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)はおれが見つけるぞ!」
ルフィが俺らに挑戦状を叩きつける。
「…そんな事口にすると笑われたモンだ。まぁその度にそういう奴らは皆殺しにしてきたがな…」
「ワンピースねぇ…」
「なんだ!?シオリ!お前もないって思ってんのか!?」
「いや…あるさ。」
作者が形あるものって言っとるし仲間との友情や旅の思い出でした。ドンッ!ってオチじゃねーだろ。
「……フン、新世界で会おうぜ。」
去るキッド。
「ロー、お前は生で麦わらを見てどう思う?」
「?………型破りな奴とは思うがな…」
ローもどっかに去っていった。う〜ん、頭が疼くとか、ルフィェ…とかはねーか………
「じゃあ…麦わらのルフィ…『また』な…」
「おう!またなぁ〜〜」
さてと…
「者共!24番グローブに行くぞ〜!」
「「了解〜」」
「エネル耳貸せ…」
「ん?」
エネルに耳打ち。
〜『海鳴り』スクラッチメン・アプーside〜
『犯人はもうバラけたぞ。『麦わらのルフィ』、『キャプテン・キッド』、『トラファルガー・ロー』、『傾国のシオリ』』だ。どれから行く?」
大将黄猿がなんか誰かと話してやがるなァ…チッ…身体がイテェな…メチャクチャだなあのオッサン…
他のヤツらもまるで赤子扱いだぜ…クッソ〜あんなすっとぼけたヤローだからイケると思ったんだけどな〜ちっと見誤っちまったかァ?
魔術師のヤローも筋肉ダルマも恐竜ヤローものされてまだ動けねぇんでやんの。
「じゃあ〜…そろそろ捕まえるかねぇ〜君達ィ…」
…オラッチがこんなヘマしちまうとはなァ…
「そこまでにしとけや、邦衛。」
と女の声。…ん!?誰だっけ?コイツは…てかクニエって誰だァ?
「オー…君はぁ…確かぁ…傾国のぉ…シオリだったかい〜?」
あんの野郎も来てんのかよ。麦わらとコイツのせいでエライ目にあっちまったぜ…
「わっしの名はボルサリーノだよぉ…クニエってのは知らないなぁ…」
ん?人違いかァ?
「ああ…その事はいいんだ…私事だから…ここに来たのは…アンタと戦うためさぁ…ピカピカの実の光人間…大将黄猿さんよぉ…」
おいおいなんだこの殺気は!獣が可愛く見えるぜ!
「へぇ〜わっしの事…ご存知の様子だねぇ…」
「当たり前だ。アンタら3人とガープは有名人すぎるからな。
それとおめぇら…最終テストだ。…そのくまもどき…エネル、ペローナ抜きで倒してみろ。気合い入れとかねーと…殺されるぜ?」
「りょ、了解!」
「おやあ…君も参加しなくて大丈夫なのかい〜?パシフィスタは頑丈だよぉ…
それに…そこの坊主の人…見た所空島の出身の様だが〜…」
「あんま気にする事はねーさ…エネル、じゃああそこに行っててくれ。」
「ウム。…もう一度聞くがアイツらの事は…」
「あぁ…どんな事態になっても手出し無用だ。じゃ、頼むぜ。」
「任されよう。」
バリッ!
!?坊主が消えやがったぜ。
「?…あの能力はなんだいぃ?…」
「さぁな…」
「そういえばぁ…クザンがぼやいてたよぉ…サギだって…だいぶ落ち込んでたねぇ…まさか海軍入隊希望と偽ってクザンと戦うとは…何企んでるんだいぃ?」
クザンって…青キジかよ!?マジかァ!?なんでこんなヤツが2億いってないんだよ!笑えねぇぞ!
「それで…さらにぃ…使えるんだってねぇ…しかもかなりの力量…
となればぁ…始めから全力で行くしかないねぇ…」
おいおい2人共やる気かよ。…と思ったらいきなり黄猿がアマクサッチの目の前に現れやがったぜ。
カッ…
例の光速とやらのキックが命中しやがった!こりゃ圧倒的……って、なんじゃあ〜!?
「光速だけあって早ぇな…けど光の割には『重さ』が足りねぇな…マングローブを破壊する程度の威力じゃ…俺を倒せねぇぞ?」
「おやおやぁ…常識はずれの硬さだねぇ…まさか天岩戸(あまのいわと)を受けて無傷とは…久しぶりだねぇ〜」
「なんておなごだ…どういう身体をしているのだ!?」
筋肉ダルマも元気になってきやがったな。っておなごってwwwww
「…………」
ピュン!
黄猿がまた指からレーザー撃ちやがったがアッサリかわしやがる。…どういう動体視力だァ!?
「ウーン…見聞色もたいしたもんだねぇ…」
見聞色ってナニよ?
「じゃ…次はこっちだな。」
!?いきなりアマクサッチが消えたァ?コイツも光速だってのか!?「無拍子。」!?
ドグァ!
あぁ!?攻撃が当たりやがった!なんで避けねぇ…ってそれよりなんで光人間に攻撃が…
「…どういう移動法なんだい?動きが読めなかったのは驚いたよ…」
「自分自身と同質同量の武装色の覇気を別の場所に放って撹乱する技さ…性質上一回こっきりの不意打ち技だがな。」
「簡単に言うねぇ…なかなか出来る事じゃないよぉ…覇気と馴染みのある九蛇なら出来るだろうけど…」
「あっりがとさん!…けど…やっぱ図抜けてんな、アンタのも…」
「能力に溺れてたらぁ…大将は勤まらないのでねぇ…そういえば君は能力者だってねぇ…確か人魚だったかい?」
なんかよく分からん話が続くなァ…
「ああ、だが人獣形態はスピードが落ちるんでな。アンタとの戦いじゃ役に立たんから見せねぇよ。」
「フ〜ン…まぁわっしはただ鎮圧するだけだよぉ…海賊はねぇ…」
光化しようとしてる黄猿。
「武装色・アクアセイバー!」
アマクサッチの手から細長いなんかが出てきて黄猿の動きを止めやがった。
「おーとっとっと…!あ〜あ…ざっくりいかれちゃったなぁ…これ程の怪我なんてサカズキとの実戦組み手以来だよぉ〜」
黄猿の肩から左腕の上辺りまで切り裂かれてやがる!何したんだぁ!?
「水圧をコントロールして出来た剣さ。ちなみに2000加圧でパシフィスタにダメージを与えられる。」
「物騒だねぇ……じゃあこっちも獲物を出させてもらうよぉ……天叢雲剣(あまのむらくも)」
エライピカピカ光る剣を作り出しやがった。アマクサッチの水で出来たっぽい剣と切り結んでるが…
「想像以上に危険だねぇ…君は。こうなると…少々街が傷ついても仕方ないねぇ…」
切り結びをアッサリ放棄して上空に逃げやがった。
「…………」
おおおっ!?アマクサッチも空飛んでやがる!なんでもアリか!?
「!月歩とは…まさか昔海軍にいたの〜?」
「い〜や、まぁさっきも言ったがそういう事は倒してから聞けや。…倒せるんならな…」
「そうしようかねぇ……『八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)』」
ピュンピュン ピュピュン!
うおあぁぁ〜〜!?なんだぁ〜!?無数の光の玉がァ〜!?
「…………」
だがしかしそれをも手で受け止めてやがる!光の玉が当たった地面とかはとんでもなくえぐれてるってのに。
「まさか…全部受け止めるとはねぇ…信じられないがぁ…肉体の強度、覇気の強さ共に…わっしと同レベルか…それ以上の様だねぇ…」
「さぁてな…けどまぁスピードに関しちゃアンタの方がはるかに上さ。
それより…場所変えねぇか?」
そういうと2人が消えやがった……全くなんだったてんだ?あの戦いは…とんでもなかったなぁ
……オラッチももっと修練しねぇとなァ!