49話「スネーク作戦再び…」
〜シオリside〜
俺は今、海底監獄インペルダウンの目の前に来ている。…海底のだが。シャボンディからここまで獣形態で一直線で急行した。
確か…ブル…ゴリ?とかいう斧持った奴が出入りしてたから侵入できるはずだ。
そん中の一匹をとりあえずシメとくか……で、秒殺。
被ってる布切れを剥ぎ取りそのまま被る…ってクサっ!!…くそっ…しゃあねぇな…
で、他のブルゴリと共に…インペルダウン内部に侵入…成功!
「ご苦労さん(ん?やけに痩せてるな…あのブルゴリ…)。」
ブルゴリの姿のまま姿をくらます。…荷物は………うん、浸水してねぇな。よし、完全防水のを仕入れといてよかったぜ。
いくらなんでも丸腰でインペルダウン踏破は勘弁だからな。持っていくのを吟味するのに難儀したがこれ以上のはなかったししゃあない。
さて…とりあえずあのおっかない毒野郎が現れるまではストーカーしとくか。監視カメラにも写らんようにせんと…
「どわーーっ!!麦わらぁ!?なぜ貴様がここにぃ〜!?」
急に聞こえてくる素っ頓狂な声。
ルフィの声と…もう一つの声が聞こえる。おお!千葉ボイス!…うん、100%バギーだな。ローグタウンの時は遠かったから迫力が違うな。しかし…相変わらず面白ぇ性格しとるわ…
2人は途中で現れた何匹かのブルゴリを相手取ってるが実質ルフィ1人で全て倒した。
…そろそろ脱ぐか俺も。「もう一匹いやがった!」
ってルフィが攻撃してきたよ!
「!?硬ぇ!こいつ強ぇな!………ゴムゴムの…JETピストル!!」
!おいおいいきなりJET技かい。
けど、それを受け止める。
「んなぁー!?指一本でぇ!?」
「俺だよルフィ。」
布切れを脱ぐ。
「あー!!?シオリじゃねーか!なんでお前がいるんだ!?」
「ああ、俺もここに用事があってな。ちょっと不法侵入しました。」
…予定が狂っちまったが…まぁいいか。ルフィと冒険するのも嬉しいしな。
「そうか。」
「あっさりしすぎだぁ〜〜!!怪し過ぎるだろうが〜!
テメェは誰だぁ〜!?小娘が来ていい場所じゃねぇぞぉ!!」
小娘って…あぁそういやシャンクスと同世代だっけか。
…シャンクスの同世代がルフィと同じ精神年齢ってのもどうかと思うが。
「傾国のシオリだ。それで分からんなら一般人Aとでも呼んでろ。」
「け、けいこく…?……!!懸賞金1億5000万の傾国のシオリぃ!?
ああああっ!!その悪魔みたいな笑顔本物だぁ〜!!」
悪魔みたいな笑顔って…意外に有名だな俺。そういやキッド達スーパールーキーも知っとたし…
「とゆーか…なんでお前も侵入してんだ?」
もちろん知ってるが話合わせとかんと…
「エースを助けてぇんだ!レベル5ってところにいるらしくて。」
「ああ、レベル5なら場所知ってるから一緒に行くか?」
なんかバギーが余計な事言うなぁ!とか言ってるがスルーする。
「ほんとか!」
「ああ、しかし…エース…火拳のエースか…あいつとはアラバスタのナノハナってトコで会ってタイマンしたなぁ。」
「ほんとかよ!どうなったんだ!?」
「あいつも任務とやらがあった様でお流れになったよ。」
「やっぱすげえな〜エースはめちゃくちゃ強ぇのに!」
会話しながらフロア内をひた走る俺ら。バギーもルフィの左腕のアレとかにも気づいたりしてなにやら交渉してるが…
「ボゲバブオゥ!?」
しゃべっとる最中に後頭部から壁に激突した。心構えなかったから痛いやろな〜
そこに勘違いしたルフィが壁を破壊。そしてそのままレベル1紅蓮地獄の看守室を突き抜け宙に投げ出される。
「なんだぁここは!?」
何も知らないルフィに乗られてるバギーが説明する。
「シオリ……おぉーっ!?シオリも空飛んでるー!!」
「CP9の使う技の一つだよ。…強ぇ海兵はたいてい使えるぜ。」
「へー!おれも飛んでみてぇな〜」
剃をすぐラーニングするしサンジだって月歩系の技出来たんだから難しくないと思うんだが…ガラじゃねぇか。
こうして俺ら3人は先に進み…レベル2への逃げ道にルフィが真っ先に飛び降りる。
「へっバカめ。念願のトレジャーマークが手に入りゃもうこんな所とはおサラバだぁ!」「そうはいかねぇよぉ…」
むんずと首根っこをつかむ。
「え、え〜と…シオリさぁ〜ん?」
「お前も来い。ちなみに拒否権はない。」
「ギャーーーっ!!?」
2人揃ってダイブ!
〜レベル2「魔界の猛獣フロア」〜
魔界のって…幽白やガッシュじゃあるまいし…
まぁ珍しい化け物がうろちょろしてるのは確かだがな。
まぁどいつも暴走チョッパーに勝てねぇだろうな。
んで、目の前にはマヌケ面の巨大なニワトリっぽい化け物。
「バババババシリスクだぁ!?」
「へ〜バババババシリスクか〜変な名前だな!」
…やっぱ2人のコントはおもしれぇな。特等席だぜ、ここはよ。
コントが終わらんうちに化け物が襲いかかってくるが…
「ゴムゴムのバズーカ!」
直撃するが全く効かない。
「硬ぇな…それに狭いしよ…ここじゃやりにくいな!逃げる!!」
逃げると決めたら決断早いルフィが逃げに出る。
広い空間に出た所でルフィがそろそろ本気出す。
「ギア3…」
指…いや、指の中の骨まで噛んで穴を開け息を吹き込み腕を巨大化させる。
「ゴムゴムの……巨人の銃(ギガントピストル)!!!」
巨人族なみのパンチがバシリスクをぶっ飛ばした。
バギーなんかは仰天しとるな…
助太刀しても良かったがギア2ほどは消耗しないしいいだろ。
それを見た囚人達がはしゃいでやがる。………おっ!Mr.3がいたぜ。
こいつほど評価が様変わりした奴もいねぇだろうな。
インペル編で一気に好きになったわ。あとツッコミレベルが非常に高ぇ。
…しっかしうるせぇな…囚人共は。俺にも下品な事言ってくるし…
たまりかねた3が鍵を開けて中から出てくるが…大半が足手まといだな。
…ま、弱い奴は勝手に脱落してくだろ。
Mr.3と大量のおまけを追加してさらに突き進む…のだが。
目の前に立ち塞がるのは巨大なオッサン顔の化け物。…でけぇな。とは言え海王類ほどじゃないから楽勝だが。
「う〜〜わ〜なんかいるぞコレー…」
「階段の守り主のスフィンクスだガネ〜!!」
「ソーメン…ラーメン!タンメン!」
麺類の名を叫びながら襲ってくる。
…この世界来てから食った日本食って焼きそばだけなんだよな〜ラーメン文化が盛んなトコないんかな〜
ワンゼが今どこにいるか知らんし…てか作り方見たら食う気なくすか。
さて、無い物ねだりは置いといて、どう下に行くか…
倒してもいいがこいつに下のフロアを突き破ってもらうか。
「ルフィ!Mr.さん!こいつらを挑発しろ!」
「分かった〜」
「なんでスリーって呼ばないのカネ!?」
ぶつくさ文句は言いつつ蝋の力で偽物を作りまくりスフィンクスを翻弄するMr.3。
そろそろか…
ボゴォン!!
スフィンクスが床を抜けさせた。
「ぎゃああああ!!このバカ怪物フロアの床をぶち抜きやがったぁ〜!!?」
うん分かってるよ。いちいち言わんでも。
…さぁ〜て、毒野郎との対決も近いし俺も体慣らしとくかな〜