小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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50話「ミスターポポも雷速らしいな」



〜シオリside〜


「おら、起きろ。」

気絶してるバギーと3をたたき起こす。
………にしても…あちぃな…ここがレベル3…飢餓地獄か…地面が砂になってやんの…

「渇きすぎて死にそうだガネ〜」

「そういや、喉かわくな〜」

比較的余裕のあるルフィ。まぁ皆が騒ぐのも分かる。

「んじゃ、水やろうか?ウォーターバズーカ!」

「「「!!??」」」

3人に水の大砲をぶっかける。

「アホぉーー!おぼれ死ぬだろうがぁ〜!」

キレるバギー。

「贅沢な奴だな。まだ足りんか?」

「違うわぁ!!量が多すぎじゃ、バカタレぇ!!」

「水もいいけどよ。食いもんねぇか〜ハラ減ったよ〜」

「…水の能力者…?魚人族とかカネ?」

「能力者だよ。ちなみにクロコダイルをおちょくれるくらい強いぜ〜」

「ボボボボスをっ!?んなバカなっ」

「後でクロコダイルに合わせてやっからそん時聞けよ。」

「誰も会いたいなんて言ってないガネ!?」

このあと、突如海楼石製の網のワナが襲ったりしたがアクアセイバーでアッサリ切断。
サルデスとかいう極チビ率いるブルゴリもルフィが撃退。
その隙にバギーと3がワナをよじ登っていた。

「ギャーハッハッハ!!麦わらぁ!エースに会ったらよろしくな!
命あったらまたすぐ飲もうってよ!」

「フハハハハ!せいぜいいい囮になってくれたまえ〜」

「…せっかく会えたけど…おう!またな!ここまで送ってくれてありがとう!」

短い別れだけどな。

「ルフィ、いちいち戦ってたらキリがねぇ。下に行く道探すぞ〜」

「おおっ!」

え〜と、どうやって行くんだっけな〜細かいトコまで覚えてねぇ…
う〜ん、ボンちゃんが来て……っと!まだスフィンクスが追ってくるよ。しつけぇな。
逃げるルフィが海楼石製のワナに動きを取られ捕まるが…

「どけや!!」

ちょい本気の蹴りでノックアウトする。

「やっぱすげえな〜!なんでそんなに強ぇんだ!?」

うっ…神様達にもらいました!

「んな事より道思い出したぜ。こっちだ。」

あぶねーあぶねー…どうでもいいトコはもう忘れかけとるな…



んで、先に進むが…立ちはだかるモノがいた。

「なんだぁ〜?牛?」

「獄卒獣…ミノタウロスだな。」

たしか動物(ゾオン)系能力者の成れの果てだっけか。

「見かけによらず速ぇぞ…だがギア2使わずに倒してみろ。
いちいち使ってたらガス欠するからな。」

「おうっ!」

ルフィが挑むが思いもよらないスピードに翻弄される。棘つき金棒で殴られダメージまで受ける。

「いてぇ!…こいつ強ぇなっ…」

「まだまだだな…次は俺が相手だぜ。牛。」

標的を俺に変えて襲ってくるが…遅い。

船にいる間は毎日エネルと実戦組み手してるし、この間は黄猿と超高速戦闘したからな。
奴との戦いは実にタメになった。スピード対応に関しては一気にレベルアップした感じだな。
というか思考が体についていける様になったと言うべきか。

「すげえ…CP9のやつらみたいに避けまくってる…」

「そろそろ終わらすか。ウォーターバズーカ!」

カウンターでミノタウロスをはるかかなたにぶっ飛ばした。

「いいか。何も考えずがむしゃらに動くんじゃない。敵の呼吸を感じ、心を感じろ。
そうすりゃ最小限の力で敵を倒せる。
呼吸を感じるのはゾロ、心を感じるのはエネルにだって出来るんだ。お前もこのぐらいやってみせろ。」

ちょうど今のルフィはミスターポポに完敗した悟空みたいだ。
パワーやスピードを使いこなせてない。

「そうか…なんつーか…深ぇな…おれもまだまだだ。」

心の底から分かりゃ…強くなるぜ。覇気云々別にしてな。







その後俺らはレベル4に続く道を発見、熱々の道を降りていく。

「熱ぃ〜なぁ…ここ…」

「もう真下がレベル4の焦熱地獄だからな…さて慎重に降り「ああああ〜!!?」…もう来たか。」

上から騒がしくやって来たのはぶっ飛ばしたはずのミノタウロスに追われるバギーと3。
つか3死にそうだな。スタミナなさすぎだろ。

「あっ!バギー!3!なんだぁ〜やっぱり一緒に行きてぇのか!」

「アホォ!地獄なんか真っ平御免じゃあ!!空からこいつが降ってきたんだよぉ!」

さすがツッコミスピードはウソップに追随してるな…ウチにはまだハイレベルなツッコミがいないしな…
しかし追いかけられてんのに無駄話とは余裕あるじゃねぇか。3もツッコミの時だけ元気になるし。

追うミノタウロスに嫌気がさしたのかバギーが新兵器の説明をしだすかルフィにはスルーされる。…3にツッコミ入れてもらえて良かったな。

バギーのマギー玉、ルフィと3の合体技「ゴムゴムのトンカチ回転銃(ライフル)」が炸裂しフラフラになるミノタウロス。そこに…

「カイザーダルフィン!!」

空島以降出番のなかったイルカをぶっ放しはるか向こうに押し流した…のだが。

俺らがいた床が崩落した。

「わりっ!やりすぎた!!」

「「アホォォォ〜〜〜!!」」

「うわ〜落ち…あ、ゴムだから大丈夫かな〜?」

「「一人だけ助かろうとすんなぁ!?」」

「俺も空飛べるから大丈夫だ。……二人共、短い付き合いだったな。うぅ…お前らの事、俺、忘れねぇからっ!!」

涙があふれる。

「何嘘泣きしてんじゃああコルアアアアァァァ………………………」





「冗談はそこまでにしとくか。」

月歩で3人を拾い華麗に足場に着地する。




「死ぬかと思ったガネ…」
そりゃ3だけ飛び降り耐性ないし怖かったろうな。

「ここはなんだ?…おれ腹減ってきたぞぉ…」

しかしルフィは燃費悪ぃな…船長やって分かったが、ルフィの食う量確保すんのキツかったやろな〜ナミちゃんやサンジは。

…さてと…もうすぐだな…毒野郎の出現は…

なんとかやり過ごして食糧ゲットしてイワさん探すか…




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