58話「傾国のシオリ海賊団…参戦(中編)」
〜アーロンside〜
いよいよか…クソッタレの天竜人共の犬…世界政府の海軍との大ゲンカ。
…ざっと戦場見渡せばどいつもこいつも怪物だらけだぜ……
あっ!ありゃジンベエ…のアニキか!?麦わらと共闘してんな!
「がーはっはっはっ!ワクワクしてきたわぁあちし!…早く麦ちゃんと会いたいわん!」
「あんまり目立ったら標的にされるわよアンタ。」
ボンとフィンガーも準備万端みてぇだな…
んじゃあおれもそろそろ行くか。生まれ変わったキリバチ・海狼モデルでな!
船から出ると肌を突き刺す様な刺激的な緊張感を纏う空気…
こりゃあとんでもねぇ戦場だなぁ…まぁいいや…思う存分暴れるだけだ。
「おらぁー!行くぜぇー!…シャーハッハッハッ!!!」
雄叫びを挙げ自分を鼓舞する。
しばらく突き進むと…
「止まらんかぁー!海賊共ぉ!!」
アフロヘアのイカツイ野郎が立ちはだかりやがった。
「しゃらくせぇ!」
パンチが命中するが……!?バラバラになりやがった!?
やりすぎた!?…なワケないか…たしかカシラの情報じゃベリベリの実のぶどう人間て……何だそりゃ!
…だがベリーグッドとか名乗った敵さんもなかなかやりやがる。
バラバラになった体一つ一つがおれに向かって襲ってくる。
…能力者なら…これはどうだ!?
「魚人流…ケンカ殺法…ノコギリつぶて!!」
水中や水場なら水心での群鮫が手っ取り早いんだが、これは撃ち水を進化させノコギリザメの姿を模倣した姿だ。
それを大量に打ち出しバラバラ野郎の全てのパーツにぶちかます。
「うおおお〜〜!?」
さすがに水浸しになったら終わりだろ。動けなくなった所で片手片足の部分をはるかかなたに投げ飛ばした。よし…いっちょ上がり!
先に更に進むと…
「アアアアーロン!!?なんでお主がここにおるんじゃあ〜!?」
「ああっ!?お前!アーロンか!お前もシオリの仲間か!?」
「ジンべエのアニキ…久しぶりだな。おれらの事カシラから聞いてねぇのかよ?」
「世話をしているというのは聞いとったが…まさかここまで来るとは…
うむ…8年で衰えたと思うとったが、むしろ強くなった様じゃのう…」
「カシラの話じゃアンタにゃまだまだ及ばないらしいがな。」
そこはやっぱ七武海との壁か……それと…
「ゴム人間…いや、麦わらのルフィか。久しぶりだな!」
「お前っ……ま、いいか今は…なんか体が強そーになってんな!だいぶパワーアップしたんか!?」
「まぁな…カシラにほぼ毎日しごいてもらったんでな…
戦う事があったら今度は負けねぇぞ?」
「望むところだ!」
「てワケだ。ジンベエのアニキ…ここは任せてとっとと先へ行きやがれ。」
「…うむ、分かった。任せるぞい。」
二人は素直に先へ向かった。…やれやれ、早く行けよな。
んじゃ…おれは近づくヤツらを蹴散らすか!
「SHARK・ON・ARROW(シャーク・オン・アロー)!!!」
〜ボン・クレーside〜
キタわキタわキタわ〜体中の血が沸騰する感じ!
今ここでこそあちしは1番輝けるんだわあ!
「いくらなんでも興奮しすぎじゃない?」
フィンガーちゃんたら分かってないわねい!この!沸き上がる衝動!リビドー!
今すぐ発散させないとどうにかなりそうだわあ!!…アラぁ?
「ベラミーちゃんも元気出しなさいよう!辛気臭いわよう!」
「うぅ…わ、分かってるよ。けど…実際来て見るとすげぇ怖ぇ…」
「バカヤロウがぁ!!」
「へぶっ!?」
あちしの一撃でぶっ飛きぶベラミーちゃん。
「怖いのは誰だって一緒よう!多分アマちゃんでさえ心の奥底には恐怖心があるはずだわぁ!」
「そ、そんな事が…リ、リーダーに限って…」
「シオリちゃんの場合はそれ以上の強烈な精神力と好奇心で凌駕してる感じね。
…メチャクチャ強いけど…彼女だって若い女の子なのよ……よく相談されるし…」
「うっ…よ、よし分かった!とことん…やって見せるぜ!ボン兄さん、フィンガーさん、ありがとうっす!」
「いいのよ、みんな死なないようにね。」
「フィンガーさん…その、なんだ…気をつけてな。」
「あら、ブルーノ。バーの準備はいいの?」
「今はそんなヒマないだろう。…この船は守る。
…アンタとは趣味が同じだからな…いないとその…寂しくなる。」
「フフフ…うれしい事言ってくれるわね。じゃ約束するわ。無事帰ってくるって。」
「…ああ。」
「………まさか、あの二人って…」
「そうねい!さすが大人だわあ!」
「それじゃあちし達も行ってくるわん!助演オカマ優賞頂いてくるわねい!」
…アラアラ〜スッゴイ所ねぇ〜みんながみんな全力で生きてるって感じ!たまらないわぁ!
「あなた!バロックワークスのベンサムね!アラバスタ以来じゃない!?」
あらぁ!?このお姉さんって…
「!ヒナちゃんじゃないのよーう!?久しぶりねい!」
「あなた…まさか傾国のシオリの一味になってたなんてね…」
うう…ものすごい殺気出してるわねい…けど、こんな所でチンタラやってられないわぁ!
「あちしはもう一度輝くために!アマちゃんの仲間になったのよーう!!おどきなさーい!!」
「戯れ言は檻の中で思う存分…ほざきなさい……袷羽檻!!」
キャー!ヒナの両腕が檻にィー!?…だけど…
「おっそいわぁ〜!!剃刀よん!!」
「!!早…早すぎる!?…ま、待ち……ヒナ不覚…」
さすがにあちしには追いつけないわねい!
…クロちゃんはもっと早いけどねい!
「よそ見してていいのかしら?女海兵さん?」
「!?ぐぅっ!」
「鉄塊指銃・スティンガーフレイル!」
ドーピング無しで体が強くなれるようになったのよねい!フィンガーちゃんは!生命帰還?だったかしら?
「くっ…この…」
ヒナちゃんも流石に反応は悪くないわねい!
と、そこへ…
「んん?…お前ら……なんでここにいる?」
あっら〜…まっさかこんな所にいるなんて〜
「ゼロちゃんじゃな〜い!?お久しぶりねい!…あっ!1ちゃんも!」
「Mr2…それにダブルフィンガー…!?」
「あら…昔のパートナーに会えるなんて…」
「あ、あなた達…」
「いちいち邪魔するな…うっとおしい…砂嵐(サーブルス)!」
あわれヒナちゃんは砂嵐で遠くへ吹き飛ばされちゃったわん。
「まさかお前らがあのシオリに拾われていたとはな…それでか?バカ強くなってんのは…」
「…………」
1ちゃんもナニか言いなさいってば!
「元ボスもシオリちゃんの強さ見たの?」
「あの正義の門を真っ二つにしやがったよ。
…あれはもう正面から戦って勝てるヤツはこの世にいねぇだろ…」
ちょっと離れただけで次々とスゴーイ事するわねい!
「おれはもう一度ゼロからやり直す…だがお前らを誘う気はねぇ。もう既にヤツの部下みてぇだからな。
それより…テメェらはさっさと消えな…おれは白ひげに用が…あぁ!?なんだぁ!?…んなバカなっ!?」
あら!?なにやら騒がしいわね?
「白ひげが刺されたぁ〜!?」
えぇぇ〜!?あのマッチョなおじいちゃんがぁ!?一体どうしたっていーうのよう!?
「チッ…そこまで衰えちまったのかよ…ジジイが……」
なんだか…メチャクチャ寂しそうな…
そのあとゼロちゃんが白ひげのおじいちゃんにタンカ切ったりして驚いたわぁ!
おじいちゃんのお仲間の海賊達もものすっごいやる気出てるし…
あちし達も負けてらんないわねい!
〜ベラミーside〜
うう、いいいいいよいよだ…今までにねぇ規模の戦争…こんなおれが果たしてどこまでやれるのか…
迷ってたらボン兄さんに殴られちまった…けどフィンガー姉さんの言葉でどうにか勇気が出てきた…
そうだ…ここでやらなきゃリリリリリーダーに拾ってもらった甲斐がねぇ!
ここで生まれ変わるんだ!リーダーが授けてくれたおれだけの力を今ここで試す!
天国のサーキース達見守っててくれ!(←生きてます)
「まーはっはっはっはっ!なあにイジイジしてんだあ!バネ夫!
せっかくのこのおれ様の檜舞台だってのによお!」
うう…一体どうしたらこんなに前向きになれるんだ…カバのくせに…
「フェーッフェッフェッフェッ!そんな所でうじうじしてんじゃあねぇぞ!
男だったらバチっとやったらんかい!」
「キャー!オヤビ〜ン!カッコイイ〜!」
なんでこんな時にお前らの漫才見なきゃなんねぇんだ…
ポルチェとハンバーグも危ねぇんだからさっさと中に引っ込んでろよな…
つーか二人同時にしゃべったらどっちがどっちか分からねぇっつうの!!
「ホロホロホロ〜なかなかやる気になってるじゃないか!ちょっと差っ引いてやろうか?」
止めてください…いやマジで…
コイツらをシメれるのリーダー以外じゃクリークのアニキしかいねぇんだから参るよなぁ〜クロさんは完全無視してるし…
アーロンさんも便乗して騒ぐし……ハッ!?ダメだアホ共にかまけてる時間は無いんだ!
行くぜ!いい加減!
ビリリッ!
うっ!あっちこちから殺気が突き刺さってくる…嫌だなあ……
と、とにかくヤバいヤツには見つからないように…ドフラとかドフラとかド(ry
うお!来やがった!よ、よーし!
「スプリング…ストーム!!!」
息を思い切り吸い込みバネを肥大化させ宙に舞い拳の嵐を放つ。
この技を見た七武海のクロコダイルとかいう怖い顔の人(絶対カタギじゃねぇ!マフィアだ!きっと)が鬼みたいな形相になってた気がしたがそんな事はなかったと思いたい。
順調に敵を追い払ってたらリーダーに合流できた。
!そうだ!リーダーの側なら安全「おっベラミー!いいとこ来たな!試したい技あっから俺の腕に巻きつけ!!」
リ、リーダーの腕にですか?もろに触れてしまうんですけど…ドキドキするなぁ…
おれより背が低くいらっしゃるのでなんか妙な絵面になってるんですけど…
「バネ人間が仲間になるとは思わなかったからな!夢を実現するぜ!じゃあ引っ張るぞ!」
は、はい……ってイテテテテッ!?
リーダーがバネになったおれの片足を引っ張るんだが痛すぎる!
「武装色…」
!?アチチチチッ!?あっつ!体あっつ!!
「くらえや!ドフラ!…スプリングバズーカ!!!」
なんかリーダーの背後にパンチパーマの牛超人がドヤ顔してる幻影が…
ってちょっと!ドフラってマジっすか!?
リーダーは思いきりおれを振り絞った後、引いていた手を離しおれを解放した。そしておれは風になっ「ん?…ぐへっ!?」
ギャーー!!ドフラミンゴだぁーー!!?
「ぐぬっ……!?テメェ…ベラミーじゃねぇか…このおれによくもやってくれやがったなぁ?」
怖い!笑顔がめっちゃ怖い!リーダーに匹敵してるぅ!!
「ナイッシューWWWWW
よー♪ドフラ〜悔しい?ねぇ悔しい?」
「!?やってくれるぜぇ〜つくづくこのおれを引っ掻き回すとは…考えられねぇな〜…」
「よし、ベラミーもういっちょだ。」
「やだーっ!殺される〜!!」
「本気でやりゃなんとかなる。ここらで一皮むけんかい!」
「うぅ…やってやる!…」
拳を地につけて精神集中…
体内の血を加速させ全身にめぐらす…
「ギア…2!」
体中から蒸気が噴出する。なんでもこの現象を多大なリスクなしで発動出来るのは全身がゴムかバネで出来た人間くらいらしい。
要は選ばれし者……なんか向こうで麦わらのルフィとかいうヤツが同じ様に蒸気出してる気がするが…気にしないでおこう…
「スプリング…マッハピストル!!」
この技を命名する際JET〜は使うなって言われたがなんでだろう…
んで、通常より加速されたバネの拳がドフラミンゴに伸び迫る。
「おおっと!」
アッサリかわされ、ドフラミンゴが指をクイッとしたらなんかでっかい人が突っ込んできた。
「ぎゃあああ!?」
吹っ飛ぶでっかい人。
「アトモス隊長〜〜!?」
「やってくれるじゃねぇか〜ベラミーちゃんよ〜」
リーダーには及ばないけど怖い!「若ハゲのくせに…「そんなに死にてぇのか?」
ぎゃあああ声に出てたぁ〜終わったぁ〜!?
「よく頑張ったな〜たいしたもんだ。という事でとりあえず休んでこい!」
リーダーにマザーバンガードまでぶん投げられちまった…
そうだな…心臓が止まりそうだ…休憩しよっと…