小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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61話「伝説の海神リヴァイアサン降臨(後編)」


〜仏のセンゴクside〜


馬鹿な馬鹿な馬鹿な!!目の前で起きているこの異常は本当に現実なのか!?
傾国のシオリ…この戦場で起きている様々な事態の元凶…
インペルダウンを麦わらを始めとしたくせ者と共に侵入、脱出したと思えばあろうことかこの戦争に乱入。
現れた途端大半の強者に注目される異常なまでの存在感…
さらに空からヤツの船が飛来しヤツの部下らしき者達が現れる。…しかも一人一人がかなりの強者だ…
特におそらくは雷のロギア…なんといともたやすく大量のパシフィスタを一瞬で仕留めおった…あれほどの化け物がまだ埋もれていたとは…

だがしかしそんなものは序章でしかなかった…
ヤツは赤犬と黄猿二人を同時に相手取れるという荒唐無稽な強さ、我々の作戦をことごとく覆す知謀…そして極めつけは…

「我はリヴァイアサン…ありとあらゆる海を統べる者なり…」

ヤツはその正体を現しおった!…秘中の秘と言われた、決して世界に知られてはいけない最悪の存在…
800年前『全て』を海に沈めたという伝説の…海神リヴァイアサン…
この存在を知る事が許されるのは歴代の五老星、海軍全軍総帥、元帥…そして…『王』だけだ。

…しかし…リヴァイアサンが現れたのがきっかけで『陸』と『海』が衝突したというが…想像もつかん…
一体あの時代…何が………!?ガープ!?

「ぬうぇぃ!!!」

!やめろガープ!!無謀だ!ヤツにはお前の全力の覇気ですら…!

「傾国のシオリぃ〜〜!!覚悟せんかぁ!!」

「!ガープじゃねぇか!第2ラウンド始め……ねぇよ!!」

バギィッッ!!!

!!??ヤツの尻尾が巨体とは思えぬ信じがたいスピードでガープをはたきおった!

「ガープ中将ぉぉぉ!!?」

ガープの元で働いておるコビー少尉とヘルメッ…ト?曹長が叫んどる!
ガープは……地面に埋もれてしもうたか!?ピクリともせんとは!?

「邪魔だぁ!!」

「「うわぁぁ!!??」」

!二人が尻尾にはたかれ思い切り吹っ飛んでいきおった!?生きとるのか!?


「白ひげぇ!」

「おおう!!」


ドォン!! ミシミシバキ…


白ひげ!?なぜ今さら海震を!?無駄だというのが…

「あの図体だ!格好の的だ!一斉で仕留めるぞ!!」

いかん!アレには…だ、誰も勝てん…わしの能力でさえおそらく…

みなが一斉に近距離、中距離、遠距離様々な手段で火線を開くが……かすりもしないだと!?そんな馬鹿な!

「俺は六式を極めてるんでな…攻撃当てたきゃ黄猿連れてこいや。」

「傾国のシオリ…まさかこれ程の化け物だったとはねぇ…八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)!!!」

いつもより本気なのか凄まじい数のビームが…

「ぬうんっ!大噴火!!!」

巨大な氷塊さえ一瞬で溶かした超巨大なマグマの拳が…

「アイス塊・暴雉嘴!!!」

いつもより巨大な氷のキジが…

「熊の衝撃(ウルススショック)」

くまの衝撃波が…

「硬度8…サファイア斬…剣閃!!!」

鷹の目必殺の飛ぶ覇気の斬撃が…
その他にもオニグモやモモンガ達計100人あまりの総攻撃が炸裂した!
もしこれで大ダメージを与えられなかったとしたら…

「なかなか気持ちいいマッサージですたWWWWWあざっすWWWWW」

…ま、全く効いていないだと…?しかしこやつ…人の神経逆なでするのが…

「ああ、うっかり言い忘れてたけど…獣形態になったらスピード以外全部、人の時より10倍ぐらい上がってっから♪」

!!??

「こりゃダメだな〜詰みじゃね?」

何をのんきな事を!ドフラミンゴめ!
しかし…そこに我々に追い撃ちをかけるように…


ゴゴゴゴゴゴオオォォ…


うぬう!白ひげの起こした津波が来おったか!!










〜『赤犬』サカズキside〜


おのれい!傾国めっ!…ついに化け物の本性を現しおったか!
…初めて見た時からわしの勘が警鐘を鳴らしちょったが…外れておれば良かったのじゃがのぉ…
クザンとボルサリーノを翻弄したというルーキーにあるまじき力…この戦いで恐ろしいまでの活躍…
…ヤツは…何者なんじゃ?なぜこうも戦局を操れる!

「ぐぬぅ…」

傾国が化け物になってからセンゴク元帥の様子がおかしいが…
元帥ほどの人がまさか臆しちょるなんて事はないじゃろうな…!?

我々に先駆けてガープ中将が殴り掛かったが…ああも簡単にあしらわれるとは…ありえん!!
さらに傾国の呼びかけに応えた白ひげが海震を呼び起こしよった。…それはまあクザンに任せるか…わしは…ヤツを仕留める!

「傾国ぅー!!!」

元帥が動くか!いきなり大仏化するとは!

「おお〜センゴクさんよぉ〜やっと来やがったか!相変わらず決断するの遅ぇな!!」

『相変わらず』!?どういう事じゃ!?


「何を訳の分からん事を!貴様をここで止めてみせるぞ!正義の名の元に!!!」

先制で衝撃波を放つか…じゃが…

「その程度じゃびくともしねぇよ!ウォータージェット!!」

両脚の指全てから恐ろしいほどの貫通力を秘める水圧のレーザーが元帥に襲い掛かりよる。

「ぐっ!ぬう…」

大半はなんとか反らしたが数発受けてしまった様じゃのう…
そこに白ひげの起こした海震により生まれた大津波が襲ってきよった。

「氷河時代(アイスエイジ)!!!」

当然青キジが凍ら…す…!?こ、この波の形は…わしらをぐるりと取り巻いておる…やはりそういう作戦か!
動きが硬直した青キジのスキをついて動くつもりなんじゃろう!傾国!!

「スキあり!もらったぁ必殺…メイルシュトローム!!」

何もない所から津波を生み出しよった!しかし…甘いわ!

「大…噴火ぁぁ!!」

ヤツの二段構えの波状攻撃を防ぐ。

「残念…そりゃ囮だ…


   大 海 衝   」


!!??馬鹿なっ…これすらも囮だと…

化け物の姿の傾国の背後に巨大な波がそびえ立つ。
白ひげの起こしたのよりは規模は小さい…しかし…一瞬で目の前に迫ってきた。ぬぅ!犬噛紅…



水の奔流がわしをも飲み込んでしもうた!…ぐ…ぬ…力が…

「エネル!今だ!!」

!?エネルじゃと!?ヤツは確か雷…い、いかん!

「5000万V放電(ヴァーリー)!!!」

広場全体を飲み込んだ大津波はわしや大半の海兵を巻き込んだ。
そこへ更に信じられん程の電撃が襲い掛かってきおる!!
ぐ…まずい…こうもダメージを受け…「赤犬ぅーー!!!」

!?け…傾国!?な…なんじゃあこの圧倒的なまでの殺意はっ…
ま、まさかヤツは最初からわしだけを…
し、しかしなぜヤツだけが水中を…まさか能力者ではないのか!?

「この時を待ってたぜぇ!…アクアセイバァー!!!」

!!?ぐぅおおお!?み、右腕がっ…

「んでもって…トドメ!!」

凄まじい衝撃を受け、わしは…………………………











〜火拳のエースside〜


サッチを殺りやがったティーチ…ヤツを追い、挑み、無様に負けたおれ…
なすがままにインペルダウンに投獄され…そして処刑される事が決まっちまった…
負けたのは自業自得だ…海賊やってる以上処刑されるのも…しょうがねぇ。
だが…ひょっとしたらおれを奪還するためにオヤジ達が海軍本部に攻めてくるかもしれねぇ…
…もしそれで誰かが死んじまったり取り返しのつかねぇ傷を負っちまったら…おれはどう償えばいいんだ…?
無理かもしれねぇが…頼む…来ないでくれ…こんな馬鹿のために…

だが、その最中七武海の一人である女帝から信じがたい事実を聞かされる…
弟ルフィがインペルダウンに潜入したという有り得ない暴挙…
しかしそれを事実かどうか分かる前におれは海軍本部に護送されてしまった…
もし潜入したというのが事実なら…ルフィが無事脱出出来るとは思えねぇ…
監獄内の職員達はもちろんマゼランの強さが異常だ…ルフィじゃ…勝てねぇ……
クソッ…頼むから無事でいてくれ…




護送され終わったおれは海軍本部マリンフォードの広場の処刑台に乗せられる…
するとセンゴク元帥という海軍の総大将が近寄り……実の父親のあのクソッタレの事を明かしやがった。


ヤツをにらんでる所に…ついにオヤジや仲間達が来ちまった…
こんなおれのために…とにかくおれのせいにしようとしたが…聞いてくれなかった…くそ…もしみんなが傷ついちまったらおれは…

そんなおれの気持ちをよそに戦いが始まり……空から何かが降ってきた……!?ま、ま、まさかっ!!アイツは……ルフィ!?なっ…なんで来たんだっ!?こんな地獄の様な戦場に…
…!?ルフィの隣にいるヤツって…確か…アラバスタで会ったシオリ…!?なんでアイツが!?

しかし…シオリ…ドフラミンゴや鷹の目やハンコック相手にあんなに軽くあしらうなんて……



しばらくすると湾外から軍艦と共に七武海のバーソロミュー・くまと同じ姿をしたヤツらが大量に現れた…マズイ…あの位置じゃ…


バリッ!


!?なっアイツは…誰だ!?あの力は…

それから更に船が空を飛んできて中から見た事があるシオリの仲間と知らないヤツらが出てきて海軍と戦う…なかなかの強さだ…

戦いは激化しあろうことかルフィが三大将の目の前まで先走りやがった!ダメだ!やられちまう…
だがそこへシオリと雷を操る男が助太刀に駆け付けルフィ達は青キジを、シオリは一人で黄猿と赤犬を相手取ってる…

しかも…


「我はリヴァイアサン…ありとあらゆる海を統べる者なり…」

シオリが神々しい威圧感を放つ巨大な海蛇になった…

その力はまさに外道…じゃなくて規格外…海軍の総攻撃やセンゴクの力をもアッサリ凌いでのけた…
そして…オヤジの放った海震に続いて巨大な津波を呼び起こし海軍の大半を飲み込んだ…

!?赤犬を追撃して右腕を斬り飛ばしてさらに地面にめり込ませた!?
…ピクリともしない…あの大将を倒したのか…

……ここには津波は来なかった…オヤジの放った海震を青キジが凍らせたがそれが檻となって海軍だけを閉じこめたんだ…
能力者は…ひとたまりもないだろうな…逃れたのは黄猿ぐらいか…それも雷の男とジンベエが相手になってる…
後はセンゴクか…それにマルコやジョズ達が対峙している…


「なんという事だ…白ひげの海震、傾国の津波二連撃、雷の男の電撃の四段波状攻撃とは…貴様は…悪魔か?傾国…」

よろよろしているセンゴク…
こ、この状況は…もしかしたらオヤジ達の…

「ゴフッ…グッ」

!?オヤジ!?体が…

と、その時…


「ゼハハハハッ!!面白い事になってんじゃねぇかぁ!!なぁ親父…!」

!!この戦争が起きた全ての元凶…ティーチの野郎が現れやがった…












〜シオリside〜



白ひげ、俺、エネルの四段波状攻撃が成功した。
大海衝が白ひげの海震よりしょぼかったのはしゃーない。本気出したらマリンフォードどころじゃなくなるからな…前もって練習してて良かったぜ。
しかし…赤犬を右腕喪失に全治何ヶ月の傷を負わせた事に成功したのはラッキーだな。これならどっかの島で青キジと決闘して勝ったらしい歴史を変えられるだろ。万が一にそなえ俺も潜入するつもりだし。

残った黄猿には万が一津波からエースを守る事を頼んでたジンベエとエネルを向かわせた。
青キジはけっこうな負傷に見えるな…とっさに氷を纏って致命傷は避けた様だな。
センゴクには白ひげ海賊団の隊長達が対応してる…さてと…そろそろかな…?

「ゼハハハハッ!」

おお〜相変わらずの独特の笑い方が響きますよ〜
全く…CV大塚で初登場はかっこよかったのにどうしてこうなったんだか…飛んで火に入る闇の豚は…

現れた黒ひげはインペルダウンレベル6でゲットした酒の?なんとかショット、猫みたいなしゃべりの変なおじさん、残念フェイスのおばちゃんを新たに引っ提げて、吐血した白ひげに向かいドヤ顔で悪態をついている。
…本来なら雨のシリュウとサンファン・ウルフがいて壮観な感じになるんだが…
わりっ♪レベル6の残りの囚人共はこの世界からおさらばしました!



得意満面の顔で白ひげに歩みよる黒ひげ…


そして白ひげは…『エリクサー』と『英雄の薬』を飲んだ。


黒ひげ\(^o^)/オワタ









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エリクサー…HPMP全回復。ちなみにこの世界にはMPはない。技は体力を消耗するだけ。

英雄の薬(FF8)…戦闘中一定時間『無敵』

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フィギュアーツZERO モンキー・D・ルフィ ‐FILM Z 決戦服Ver.‐
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