小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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73話「魚人島の乱〜済王ファラオ〜」


〜魚人島・竜宮城付近〜

〜ゾロside〜


…また、はぐれちまった…全く、世話が焼けるぜアイツらは…
探そうにも近くにゃ気配が感じられねぇし…見聞色で拾いきれねぇって事はけっこう離されたって事か…
さて、おれはどう動くか…辺りを見回すが…ありゃ城か?…目立つしあそこで待つとする………!?

「おい…そこのヤツ、出てこい。さっさと出ね…ああ!?ブルックじゃねぇか!」

妙だな…アイツの気配は感じなかったぞ…それ程アイツも上達してんのか…?

「ん?なんだというのだ?無礼な若僧めが!余に向かってそのような口を開くとは!」

ああ?どうしたんだよ急に…

「なんか変なモンでも食ったのか?キテレツな格好と喋り方しやがって。」

「さっきから口が過ぎるぞ、若僧。余はブルックとかいう名ではないわ!」

!?あ、そういやアフロが無ぇ…ブルック…じゃねぇのか…
が、どういうこった!?ガイコツのコスプレなんかじゃねぇ…正真正銘の…アンデットだ………あっ!

「モリアの部下か!?」

あのでからっきょ野郎…まだ生きてんだよな確か…

「モリア?……ああ!あの七武海か。あのような木っ端と一緒にするな。
余は偉大なる済国の王ファラオなるぞ!」

「いや…せいなんとかなんて知らねぇし…」

……ん?いや、待てよ確かコウシロウ先生の書物に大昔そんな国名があったっけか?

「ところでおぬし…麦わらの一味の『海賊狩り』で相違ないか?」

!?おれを知ってる!?そういや何しに来やがったんだ?

「シオリから色々聞いているのでな…なるほど、確かに良い面構えをしておるわ…」

「テメェ!アマクサの部下か!?」

「部下ではないわ………同志?か……?
…さて、ぬしの外面は分かった。後は中身…この新世界で生きて行けるかどうか余直々に確かめてやろう…」

な、なんだ!?あの剣は…なんてプレッシャーだ…妖刀か!?…?

「来ねぇのか?」

「王者は自らは動かぬ。近寄る者を斬り払うのみよ。」

「ちっ!なめやがって!」

ヤツに斬りかかり鍔ぜり合いになるが…コイツ、ガイコツのくせにすげえパワーだ…!押し切れねぇ…

「STR(筋力)はまあ良し…フン!」

!コイツも飛ぶ斬撃……ゾワァ!!

!!覇気かよ!ヤベェ!

「かわすか…QUI(運動性)、PSY(霊感)も良い。」

さっきから何言ってやがる…けど一つだけ分かった…コイツは…強ぇ…!
なら…手加減抜きだ!

「三刀流……黒縄・大龍巻!!!」

「フム…斬れる竜巻か…フ、笑止!…『剣閃』!!!」

!?なんだ!?青い飛ぶ斬撃!?…龍巻をぶった斬りやがった…
しかし…コイツ…斬撃の色こそ違うがししょ…鷹の目と同じ奥義を…

「後はVIT(丈夫さ)だな…おぬし最大の武器は人外じみた生命力と聞いておる。それがどれ程のモノか…我が必殺剣で試してやろう!…草薙の剣『レベル3』!!!」

!?なんだあ!?いきなり上から!?ぐおっ!?避けれねぇ…

「フム…その程度で済むか…確かに丈夫よのお…そこそこは鍛えられておる。褒めてつかわすぞ。」

さっきから何を偉そうに…ん?…ありゃなんだあ!?妙な形した小型の船が空飛んでやがる…

「王様王様、あんまりはっちゃけねぇでくれますかぁ?後始末が大変なんすから〜」

妙な色つきグラサンのイケメン兄ちゃんだな…

「いやん〜サーキースちゃん、王様に何言っても無駄だと思うわん〜」

「ぷぷぷぷ。」

さらに鼻がちょっと長いアイマスク?をした女とオランウータンみてぇなヤツ…誰だコイツら…?
しかし全員…それなりに出来るな…

「んな事ぐらい分かってらぁ!言っただけだよ。全くカバといい王様といい扱いに困るぜ。」

エモノは背中の巨大な…ナイフか…

「ウム!そこそこ楽しめたし、そろそろ動くとするか!者共はイーグル号で例の場所で待機しておれ。」

「アンタ一人にするとすげえ不安なんすけど…
まぁ開いた時間ベラミー船長やみんなに土産とか探しとこうかな…」

「ちょっと待てテメェら…テメェらもアマクサの部下か!?」

「うわっ大頭を呼び捨てって…なんて命知らず…」

「麦わらの一味って確かシオリちゃんのオキニだから大丈夫と思うけど〜」

「ああそういやそうだっけ…アンタがNo.2のロロノア・ゾロかよ…めちゃくちゃな圧迫感だな…
ベラミー船長並だぜ…こんなのが1億2000万なんて詐欺だろ…」

「金額で勝ってるのに実力で負けてるね〜」

「精進が足りんわ未熟者が。」

「う、うるせぇ。とにかく行くぞ。」

「はいは〜い。」

「さて、余も適当にこの国を楽しむか。」

…………なんだってんだよコイツら…この島、一体どうなってやがる…?













〜魚人島・サンゴが丘表通り〜


 〜ウソップside〜


ふぅ〜…とりあえずサンジは助かったな〜あの双子の兄ちゃんらには感謝しねぇと…
全くアイツ、出血は合計したら軽く成人男性なみに出しただろ、よく生きてるな。
…にしても…何でも当たる占いってえげつねぇな…おれなんか怖くて占ってもらう気なんて起きねぇよ。
ま、マーメイドカフェでブルックとも合流出来たし、ロビン、フランキーの行方も分かってナミと怪しい包帯も近くにいるらしいな。
で、サンジ、付き添いでチョッパーを安全な所で待機してもらって、おれらはお魚タクシーとかいうのに乗ってパッパグの屋敷に向かう事になった。

「ありゃ?あの海賊旗ってなんだあ?」

ん?なんかの工場に旗ついてんな…ドクロに二匹の蛇…どっかで見たような…

「ああ、あれはリュウグウ王ネプチューン様のツテでこの国を守ってもらってる「四皇『海の神』様の海賊旗だよ。
あの工場は食糧生産工場なの。」ケ、ケイミー!?」

「くいもん〜!?あっ!腹減ったなあ〜」

う、海の神様なんてすげえ肩書だな…しかも四皇って…ナニモンだあ〜〜!?

「ナニモンなんだよ〜ソイツはあ〜!?」

「四皇『白ひげ』が亡くなって一時期荒れ「たんだけど1年半前にここを守ってくれた女性(ひと)なの。
守ってくれてるのにこっちには何の代償も求めないすっごい良い方なんだよ!
だけどそれじゃ悪いから私達は自発的に彼女の趣味である『食』を満足させるために工場を作ったの。」………うう…おれなんか…」

パッパグェ…しっかしキトクな人もいたもんだ。けど…な〜んかひっかかるんだよなあ〜食うのが趣味ねぇ〜

世間話してるうちにパッパグの家についたが…すげえな…

「あら〜みんな〜!?」

お!ナミ発見!ついでに包帯も。

「コイツがみんなを助けてくれたのよ〜」

へー、深海でもスイスイ泳いでたしやっぱ魚人スゲーな。
あん時水中で戦ったサンジマジ尊敬。

「知り合って間がねぇのにおれに荷物持ちさせるコイツをどうにかしてくれ…」

ゲンナリしてるな、包帯。

「コイツはこういう女だ。あきらめろ。」

関わっちまったお前が悪い。

んで買い物も終わったんだが包帯が1番多く持ってんな。

「すげえ怪力だな〜」

「シャー……ベット食いたくなってきた!ど、どっかで休けい取らねぇか?」

「うう〜〜ん?」

どしたナミ?包帯をジロジロ見て。なんか包帯も汗だくだな。

『じゃーもん♪じゃーもん♪じゃーもん♪』

あん?なんだ?この変な歌は。

「「ああ〜!あの方は〜!?」」

「この島の統率者!リュウグウ「王国国王『リュウグウの海神』ネプチューン様〜!!」…うぅ…」

「うへー!もじゃもじゃだ〜おもしれ〜♪」

失礼な口を開いたらしいルフィがパッパグに怒られてんな。
ん?あれ…あのでっけぇサメは…

「おぬしらか?『麦わらの一味』は?
…フム、あのお方が言う様に良い顔をしておるんじゃもん。よしおぬしらを我が竜宮城へ招待するんじゃもん!」

しかしでっけぇ人魚だな〜しかもオッサン…マジで強そうだ〜って竜宮城ぉ!?どんなトコだよ!?

「おや?なぜおぬしが麦わらの者達と…あのお方と一緒ではないのか?」

「今、別行動中です…『直に』来ますよ。」

何の話だよ?





で、現在、でっかいサメのメガロに乗って王様と共に竜宮城に向かってるんだが…
あれか〜スゲー♪なんて豪華で幻想的なんだ〜うへー食べ物とか楽しみだな〜









〜サンゴが丘〜


 〜リュウグウ王国三王子・長兄フカボシside〜


「確かに『濡れ髪』のカリブー受け取りました。すぐに海楼石の手錠をつけましょう。
…それにしても…助かりました。シロウ殿。」

「いえ、よこしまな気配が駄々漏れだったので運良く発見出来たまでです。」

「ところで…あなたが来たという事は…あの方が………!という事は『ヤツら』の蜂起が近い!?」

「えぇ、そう言ってましたね。それで僕とバサラさんとギンさん達が来ました。後、姉上とアヤも来ます。」

「うっ!ギ、ギン殿が…しかもアヤ殿まで…
これは…決戦の場をよく吟味しないと…辺り一帯廃墟になりますね…」

ホーディ率いる新魚人海賊団なんてお二人だけで壊滅できるだろうな…

「それはそうと…この島に訪れたという麦わらの一味達…それ程ですか?」

「えぇ、姉上はずいぶんと目をかけてますね。船長を徹底的に鍛えましたから。」

それは……気の毒な…あのお方の訓練は地獄のようだったからな…
だがおかげで『アイツ』もたくましくなったし明るくなった。
我ら三兄弟も2年前よりはるかに強くなれた。これなら『アイツ』を守れる。母上様の代わりに…







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