小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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75話「魚人島の乱〜鬼〜」


〜サンゴが丘・海岸〜


〜サンジside〜


「お〜い!サンジ〜チョッパー〜!」

なんだ?ルフィの声?

「うわあああああ〜!?まさかコイツが…!?」

どうしたんだ!?チョッパー!

「!サ、サンジはこっち向くな!死ぬぞぉー!!」

?何言って……はっ!?

「まさか振り返ったら人魚姫がいるんじゃないだろうな!?」

なんかチョッパーが色々わめいてるが関係ねぇ!おれは…夢を叶えて死を選ぶ!さあ!このおれの視界に飛びこんできてね〜
…!!?なあ!?あっあっあっなっなんという超ド級の絶世の美少女…




「うわあ〜サンジが石化したあ〜!?」

何も見えねぇ…何も聞こえねぇ…ただあのレディのお姿だけが網膜に焼き付いて離れねぇ!
おれはひょっとして…死んじまってもう天国に…

「しらほし姫様〜!?おつきの方は!?」

?島民共がうるせぇな…

「ルフィ様についてきてもらってます。」

!な、なんという可憐な声…完璧すぎる…

「ああ!あの麦わらの一味の〜それなら安心だ〜」

?コイツら、おれ達を知ってんのか?

「あれ?なんだお前………あ!お前ー!サンジに飯おごってもらったヤツかぁ〜!!?」

「うわあー!!空島で会ったヤツだあ〜!!…というか…なんか…」

「「デカくね?あとなんか恐ぇよ!!」」

おれに飯おごってもらったぁ?…………ギンか?男なんかどうでもいい…今はこの網膜に焼き付いて「エフッエフッエフッエフッ」

「うわ〜なんか痙攣しだした〜!?」

「お、おい!どうしたんだよ!?大丈「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

!?いきなり鼓膜に直撃する大哄笑…一体何が…

「女を見ただけで我を忘れ、その様な醜態を晒す…存分に笑わせてもらった…」

!?ああっ!?

「テメェ!!さっきから何調子こい………え?」

目の前に立つ男…目の下にはクマがあり無精ひげ。それだけなら以前のギンだったんだが…
ライオンの様に逆立った髪、野獣の様な形相、漆黒のVネックシャツ…いや、胴着を着こなしてる。
しかも体格は…身長は2メートル近く、体重は…100キロは超えてるな…とんでもない筋肉質な体だ…
オカマレシピを極めたから分かる…今まで会ってきた中でこれ程のバランスの取れた強靭な肉体のヤツには会った事が………つーか…


「……ホントにギンか?冗談だろ?以前の面影が全くないんだけど。」

中に本物が入ってるとかじゃねぇのか!?

「ククククク…信じられないのも無理はねぇ……ん?この気配は…」

?何だ?気配なんて感じねぇぞ。おれの見聞色の覇気はだいたい1キロまで把握できるんだからな。

「あっちか…距離は…5キロ……早ぇな…(海中にもデケェのがいるな…)」

しばらくすると…!?あ!なんかが猛スピードでこっちに…

「しらほしぃ〜!」

「!デッケン様……」

あれ?しらほし姫の知り合い!?

「バホホホ!おれと結婚しろぉ〜!」

ああっ!?何不細工が姫にちょっかいかけてんだ!?

「タイプじゃないです!!」

「ガァーン!!……き、貴様ぁ…この10年間の想いを踏み「えい!しょっとがん!!」

バァッチィィィン!!!

姫の平手打ちがデッケンとか言う身の程しらずをぶっ飛ばした!?

「ウギャアアアア〜!?」

「うわ〜指銃のビンタ版かよ〜恐ろしいの仕込まれたな〜」

指銃って…たしか…

「ぐ…一体どういう事だぁ!?なぜしらほしがこんなに……」

「クスクスクスクス…」

うわ!ギンが…すげえ表情…

「!?なんだ貴様!今笑ったなぁ!」

「告ってフラれたのにまだ執着するとか…しかし…よくもまぁ…おれの国じゃハラキリもんだぜ。
全く…同じフラれるにしてももう少しなんとかならなかったのかねぇ…もし俺ならとてもとても…」

うわあ〜キッツイ事言うな〜どう考えても性格まで変わってるだろ。

「ワ、ワ、ワダツミィィ!」

「うおおお〜!」

なんだ!?バカでけぇ巨人が…

「この愚か者を踏み潰せぇ〜!!」

「おお〜!」

「デクの坊が…この俺に挑むとは…」

「うおおお〜!」

巨人の拳がギンに…!?片手で受け止めたぁ!?

「この程度か…片腹痛いわ!……消えうせい!!!」

ドゴオオオオオオ!!!

なああああ!?あの巨体を思いっきりぶっ飛ばしやがった…おれでも全力出さなきゃあそこまで飛ばせるかどうか…

「うおおお〜リヴァイアサン様の幹部!懸賞金6億ベリー『鬼』のギンさんだぁ〜!!相変わらずめちゃくちゃ強い〜!!」

沸き起こる歓声…?この島じゃ有名なのか?って…ろ、ろ、ろ、6億ぅ〜!?なんだそのバケモンじみた金額は!おれなんかまだ1億にも…

「つまらねぇ…喰うに値せんわ…」

フラっとあさっての方向に消えやがった…

「やっぱりギン様すごいです〜」

「へー知り合いだったんか?」

「はい、皆さんとだいたいは会ってます。」

「そうか…アイツの仲間はウルフとボンちゃんとクロとしか会ってねぇからな〜ま、とにかく!しらほし!海の森に行くぞ!」

「はい!」

おれももちろん行くぜ!人魚姫をお守り出来るなんて…なんて果報者なんだおれは!









〜???side〜


「お〜…あそこで伸びてるのはたしか…ワダツミか…けっこうストーリー進んでるな。危うく乗り遅れる所だった…あたたた!こら、あんまり力を入れるな!頭が痛い!」

私の後頭部にくっついているのは娘のアヤ。この娘が他の人間に同じ事やったらスイカ割りのスイカみたいになるんだよな…
「だ〜あう〜ぎん〜?」

「ああ…どうやらギン次郎…じゃなかった…ギンがやった様だな。
全く…ああなるとは私も思わなんだ。」

性格や外見まで変わったし、カナヅチすらしゃらくさい!とか言って克服するしめちゃくちゃにもほどがあるだろう…

「あ!リヴァイアサン様だ〜わ〜い♪」

「こら!海神様はどうやら変装してるみたいなんだから声掛けるんじゃない!
どうもすみません〜海神様〜『破壊神』アヤ様も大きくなられて〜」

島民の親子連れに話しかけられる…バレバレかい…パーティーグッズの鼻眼鏡やカツラつけてるのに…
にしても…『破壊神』ねぇ…全く…アヤが黄猿をぶっ飛ばした時は度肝を抜かれたわ。
光速に対応し、かつ覇気をぶちこんだという事だからな…

「私がここに来た事は『アイツら』には言うなよ?」

「彼らですか?はぁ…そりゃもちろん…ところでバサラ様がギョンコルド広場の方へ…」

あのバカ!…ホントにもう…一人にするとどこ行くか分からんな…ゾロじゃあるまいし…

「とにかくお前らはそろそろ避難しておけ。直にヤツらが来る頃だろうし。」

胸や尻を揉みまくっていた子供の頭にゲンコツを落とし父親に投げ渡す。

「おれも20年若かったら…」

寝言言うな。…とにかく海の森に行くとするか…












 〜海の森〜


〜ジンべエside〜


う〜む…ルフィは来るじゃろうか…今回の件、一応彼らにも伝えておかんとのう…この島の事、シオリさんの事を…
にしても…フランキーか…ルフィの仲間には変わり者が多いのう…

「ん?どうしたんだ?ジンべエ。そんなにおれはスーパーか?」

「スーパーをここで使う意味がよく分からんが…うむ、良い面構えをしておる…船大工トムさんの事は驚いたわい。」

トムさんに後継者がいたのは嬉しいのう…しかも二人…しかし…アイスバーグ殿だったか…彼の顔をどこかで見たような…

「シャボンディであなたの事ルフィから聞いたわ。お世話になったようね。」

まさか…ニコ・ロビン殿も一味におるとは思わなんだ…

「あら、光栄ね。私を知ってるだなんて。」

「エニエス・ロビーの事件は聞いとったのでな…その時から無茶な事ばかりしとるんじゃなあ…あやつは…」

シオリさんがイレ込むのも分かるわい……ん?あれは…しらほし姫!…お付きの者は…ルフィか!

「ルフィ!1ヶ月ぶりじゃのう!」

共にシオリさんにねじ伏せられて以来か…

「おお〜ジンべエ〜ちょっとぶり〜」

「1ヶ月ぶり?どういう事だ?おれらとは2年会えなかったてのに!」

おお、彼が『黒足』のサンジ…手配書とはずいぶん違うが…整形でもしたのかのう…
それにあの子は…鹿…いやトナカイのチョッパー君か。

「ああ、ジンべエやエースも時々一緒に修行したんだ。二人共だいぶ強くなったから追いかけるのが大変だったな〜」

ホントにのう…わし自身もまだ伸び代があるとは思わなんだ…エースさんも相当強くなった…あれならば海軍大将だった赤犬にも負けんじゃろうて…

「ルフィ〜!」

「お!ナミにケイミーか〜…ありゃ?なんだぁあのヘンテコな乗り物は〜」

ん?あの乗り物…潜水艦…か?しかし…あのフォルム…どこかで…
それに潜水艦の船尾に停まっている包帯の男は…

ルフィの仲間のナミ君が到着し…潜水艦も近くに停まった…水陸両用とは…最新型でも見た事がないが…
中から降りて来たのは…!?確かマリンフォードの戦争で見たエネルという男に元ドラム王国国王ワポル、他にアフロの男や妙な顔の男もいるがこの二人はすぐに再び中に戻った。さらに…

「ゾロ!ウソップ!ブルック!」

「あ〜狭かった〜閉所恐怖症になるかと思った〜」

ものすごく鼻が長い少年に…三本刀を差した緑髪の剣士に…ガイコツ!?

「ヨホホホ〜!酸欠で死ぬかと思いました〜私肺ないんですけど〜♪」

「あ〜エネルに邪魔…いや、ワポルか〜久々だな〜」

「しっかし…頂上戦争とやらでお前らがルフィに協力するとはな…驚いた…」

ゾロ君が呆れとる。

「シオリに言ってくれ。あの時我々は指示通りにやっただけだからな。」

シオリさんの配下である二人とは色々積もる話をしておるな。

「ずいぶん賑やかになったわねぇ。」

動じんのう…さすがは悪魔の子と言われた女性じゃ。

ひとしきり落ち着いた所で事情を聞く……フム…遂にヤツらが動き出したか…
本当にシオリさんの眼力は凄まじいのう…マダム・シャーリー並ではないか?

「ルフィ、それに麦わらの一味であるおぬし達に話して、そして謝る事がある…」

みなが注目……ん?包帯の男が…

「アンタが謝る必要はねぇ…全てはおれ自身の罪だ…」

包帯の男が全身に巻かれた包帯を解いていく。
そしてそこにいたのは……!!!





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