小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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76話「魚人島の乱〜黒狼〜」


〜ギョンコルド広場〜


〜ホーディside〜


…今、おれの目の前には同志7万人、『あの男』から借りた戦力8万人、それに下等生物の奴隷5万匹の計20万もの軍勢がいる…
これだけの戦力があれば…王族や軟弱な思想しか持てない愚民共を根絶やしにできる…しかし…

「王族共はどこに隠れやがったんだ!?それになんでバンダーデッケンは来ねぇ!?」

アーロン…がキレてるな…幹部のハチ達やマクロ一味が必死に押さえてるが…
だが確かにデッケンめ…勝手な行動ばかり…使えんヤツだ…

「ユラララ…何か一つの気配が近づいてるわ…相当巨大な力…」

巨大なカツオノエボシに腰掛けた…猛毒クラゲ『キロネックス』の人魚のジェイリー…
今まで付き合った男共は一人残らず腹上死しちまったらしいが…コイツは遠くの敵の気配を感じ取れるレアな能力を持ってるのがかなり使える…
後、ドスンの兄、鋼鉄槌シードンも弟より小柄なのに弟より数段上のパワーを誇るし、メガロドンの魚人ロドン…コイツの強さはデッケンの部下のワダツミ並だ…
それにしても…アーロンの幹部達…全員がドスンやイカロス達より強いとは…
…しかし、ESを受け取らなかったのは…老いか…しょせんは我が身がかわいいか…

「頭!なんか人間が一人近づいてくる!」

ジェイリーの言ってたヤツか…誰だ?……銀色の短い髪…女みたいにきゃしゃな体だな…タッパも180もねぇ…
しかし…あの格好は…まさか!ワの国の侍というヤツらか!?

「その通り…ワの国出身だ。魚人。」

…コイツ…なぜおれの考えてる事を…

「何者だ?貴様…」

殺気立っている部下達を制しながら問う。

「『黒狼』のバサラ…暇つぶしに『新魚人海賊団』を潰しに来たのだが…どこにいるか知らないか?」

コ、コイツ…とち狂ってんのか!?

「下等生物が何寝言言ってやがる!この大軍が目に入らねぇのか!?」

次々と罵声を飛ばす部下達。

「雑魚がいくら集まっても雑魚でしかない…かろうじて戦力と言えるのが…10人程度ではなぁ…」

氷の様な微笑を浮かべてやがる…しかし…黒狼?…どこかで…

「やっちまえ〜!」「うおおお〜」

先頭にいた100人程がバサラとか言う人間に襲いかかる。

「………黒狼剣。」

けだるそうに刀を持った腕を一閃。

ズガガガ!

飛ぶ黒い斬撃…!?一気に100人以上をぶった斬った…

「…こんなものか…参ったな…肩慣らしになるかすら分からんとは……
仕方ない…時間が勿体ないからまとめて来い。」

!?怒りに我を忘れて殺到する部下達。

「黒狼波。」

ヤツを中心に半径500メートル程の黒い衝撃波が疾りやがった…今ので2000人は…

「少し…軽い運動でもしておくか…」

!?ヤツの体が…!?黒い…狼…!?何だアレは…ゾオン系の能力者か!?

「……ゾオン系幻獣種の…イヌイヌの実モデル・ガルム…」

げ、幻獣種……フ、フン!能力者なら…

「海に引きずりこめ!!」

「……阿呆が…」

ダンンッッッ!!

ヤ、ヤツから体当たりに…?

「「「ギャアアアア!?」」」

!?な…何と言うパワー…ヤツの進路上にいた全ての者を吹き飛ばすとは…

「!?次々と気配が近づいてくる…」

な、なに!?…あ、あれは…空飛ぶ船が2隻?
一つは普通の様だが…もう一つは…あれは一体どういう乗り物だ?てっぺんにプロペラがついているとは…

ドゴォォン!!

地中からも!?…あの二つのドリルで地中を掘り進んでいたのか…!それにあれは…戦車か?4隻全てが10メートル近くの大きさとは…

「ムヒョヒョヒョ〜…絶景かな絶景かな…よくもまぁこれだけの烏合の衆を集めたものよ…」

空飛ぶ船から飛び降りてきたのは…ガイコツだと?

「バサラさん、一人でやり過ぎですよ。姉上を待たないと…」

戦車からあれは…傾世のシオリ…!?な、なぜ今…いや、男…か?

「キャハハハ〜1万2000キロプレス〜!!」

ドガアアア!!

「グベ!」

!プロペラがついた船から女が飛び降りてきてそのまま部下を踏み潰しやがった…どういう力だ!?…能力者か!

「くそ!よくも同胞を!」

女に迫るが…

「キャハハハ〜待避〜」

また船に戻りやがった…

「ボムボムの実の力とガトリングガンの融合兵器の力味わいな!絨毯爆撃(カーペットボミング)!!」

ズダダダダダダダダダ…

今度は船から突き出た砲身から無数の弾丸…

ドオン!!

!?ば、爆発しただと!?

「く、空中から仕留め「烈風剣!」ぐわあああ!?」

傾世に似た男が刀を振ると衝撃波が発生し船に迫っていたのを蹴散らしやがった…

「ヒュ〜助かったぜ〜」

「ヘリであるドラゴン号は接近戦に向いてません。必ず仲間の近くで戦ってください。」

「お、おう!」

「この戦車を潰しちまえ〜」

長い砲身がついた戦車に向け殺到する。

「盾はないけど伊達男!このパールさんが操るライガー号を舐めるなよ〜…ニャーバンブラザーズ!」

「「おう!発射あ!!」」

ドォン!!

「「「ギャアアアア!」」」

迫撃砲…いや、それ以上の破壊力…

「おれらも負けてられねぇぜ!イーグルショット!!」

と、飛んでいる船からレーザービームが…

「「ぎゃあああ!?」」

「やったわん!命中よ〜♪」

「わたしらもやるよ!や!それやりな!」

「フォ〜フォ〜フォ〜」

ギュイイイイインンン…!

もう一台の戦車の先端についているドリルが動きだしやがった!?

「ド〜〜リ〜〜「ドリルミサイル!ドリルクラッシャー!!」ル〜〜ミ〜〜」

片方のドリルから延々とミサイルが発射されもう片方のドリルは凄まじい回転をし始め標的を次々と血祭りにあげていく…
なんて事だ…コイツらは一体……ハッ!?まさか…!

「貴様ら…傾世のシオリ海賊団か…?」

「そうだが?」

答える銀髪…ジャ、ジャハハハ…そうか…ならば…

「勢いづくのは結構だが…ところでこいつを見てくれ、どう思う?」

奥から例のアレを引っ張り出す。

「グ…ウ…」

簀巻きになっているゴリラ男の…確かクリークとか言う名だったか。

「貴様ら人間は仲間を見捨てねぇんだろ?返してほしかったら…武器「好きにしろ」…な、なに!?」

「殺したいんなら殺すがいい…出来るんならな…」

コイツ…なんて冷たい目を…

「ジャハハハ!ならばお望み通り…」

「よ、よう魚人…おれはもうダメだ…助けてくれ…」

「ジャハハハハハ!!世迷事を!貴様ら人間全員生きる価値などないわ!」

「そ、そうか…ならいい…ところで…おれの1番最初の異名って知らないか?」

………?異名…?……確か…海賊艦隊提督…いや、その前……騙し討ち……!?なっ…何!?

「だ、騙し討ちがなんだと」

ブチブチブチ…

ば、馬鹿な…最近手に入れたワポメタルとかいう金属で出来た縄を…

「ワポメタルを引きちぎれるのは何人もいるぜぇ〜
…おれを拘束したかったらドンやお嬢やギンが締め上げねぇとなぁ…」

「き、貴様…どういう事だ…それならばなぜ捕まって…」

「全ては…お遊びよ…」

「遊び…!?」

「直に分かるよ…さぁーてとぉ…全く痛くはなかったが…よくも何発も殴ってくれたなぁ…お礼に全員ぶっ飛ばしてやんよ!」

か、下等生物が!調子づきおって!

「者共!やれ!」

「その槍貰うぜぇ!!」

なっ…槍を奪いやがった…確かヤツは格闘術と槍の…

「大車輪!!」

「「「ぐわああ〜!?」」」

槍を振り回して突っ込んだだけで100人も吹き飛ばしただと!?

「懸賞金4億7000万のこの『鉄の城』クリークを甘く見るんじゃねぇぜ!!双龍破ぁ!!」

オオオオオンッッ!!

ハア!?ま、幻か!?赤い龍と青い龍が槍から放たれ数百人を貫いた…

「攻撃力は一級品、防御力に至っては新世界でもトップレベルだぜ!首領(ドン)は!!」

と伊達を連呼している男。

「………」

『お前はもう十分強くなった。再び『ドン』を名乗れるよ。今やクリーク海賊団の船長だからな。』

「いや…おれはやっぱりまだただのクリークさ…恩が山ほど溜まってるんでな…全部返さなきゃとてもとても…(ドンには恥ずかしくて言えねぇが…)」

「ア、アーロンさん、一体これは…なぜ気づけなかったんです!?」

「見誤ってた!すまねぇ!」

チッ…脳筋め…こうも計画が崩れる………!?あ、あれは…ネプチューン軍と島民…今まで一体どこに隠れて…

「おお…さすがは海神様の幹部達…凄まじい強さじゃもん…」

「我々は2年それを嫌と言う程味わいましたからね。父上。」

!?ネプチューンと王子共…な、なんだ?2年前とは闘気の質が…

「あなたは負けるわ。ホーディ…海神様と麦わらの一味によってね…」

ヤツはアーロンの妹の…シャーリーか…!?

「ほざけぇ!!」

生意気な口を聞いた女に向け撃水を放…バチン!!

!?撃水が相殺された…!?ア、アイツは…包帯…

「あんまり前に出るな。シャーリー。」

「ご、ごめんなさい………兄さん。」

ハア!?何を言って…アーロン以外に兄弟が…!?包帯男が包帯を…

!?バ、バカな…包帯の正体が…一体どういう事だ!?

「なぜアーロンが二人いるぅ!!?」









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