小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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 7話「ギンさんに俺まっしぐら」


 〜ギンside〜

ゼロからやり直し…道は果てしなく遠く感じる。
おれたちは完膚なきまでに敗北し、ドンも計り知れないダメージを追った…体も…心もだ。

…もう一度立ち上がってくれるだろうか…

ボロボロの体、船であてもなくさまよっていた時、近くに大砲が打ち込まれた。

「!!……あれか!!」

現れたのは我等のドレッドノート・サーベル号よりも幾分小さい船だった。

…どうする?売られたケンカだ。今すぐにも買いたいが二人ともボロボロだ。…しかし…


なめられっ放しじゃ…終われねぇんだよっ!!


…買うことにした。

追うと船は方向を変えゆったりと進む…挑発されている…罠か?

「…ぐ…お…おれをなめんじゃ…ねぇ…」

意識が無いのに闘志を放つドン…

……かまわねぇ、やれるとこまで殺るだけだ




しばらく追うと名も知らねぇ島に停まった。その船から現れたのは黒服黒髪のやさメガネ野郎だった。

…!別方向からも濡れたシャツを肩に引っ掛けたタンクトップの黒髪の女が現れた…ハレンチな……!?いつの間にいやがった!?



「よう、無様に負けたようだな。」

無様という言葉に先にドンが反応した。

「誰だぁっ…おれを…侮辱するなぁっっ!……あ?…なんだ、ここは…?」

意識が戻ったようだ…しかしこの女…なんで負けた事…!そういやレストランにいたような…黒服も格好が違うが同一人物だろう。殺気が一緒だった。

「グランドラインの入口で蹴つまずくようじゃ何回挑戦しても時間の無駄だ。あきらめろ。」

「…お…女ぁ…」

さらに怒りがたまるドン。もちろんおれもだ。

「そこで…だ。お前ら俺の仲間にならねぇか?」

「いきなり予想だにしない事を言ってきた。

そこにさらに…

「妙な事態になっているな…貴様、おれを誘った理由を聞かせてもらおうか。」

おれたちが落ちぶれたきっかけを作りやがった鷹の目まで来やがった…




 〜シオリside〜


ギンを仲間にしたいと思ってはいたものの…ぶっちゃけ仲間にする方法が思いつかなかった。その最大の理由はやっぱりクリークの存在。
殺されかけたのに見捨てないという、まるで駄目男を養う女の様な義理堅さ…
なら、クリークごと仲間にしようと思ったわけだ。

…神は絶対的なスカウト能力をくれたようだがひょっとしたら…洗脳効果があるのかもしれない。
クロもやけにすんなり仲間になったし…

ギンだけは洗脳したくない俺は彼らの方から仲間になる方法を考えた。
…プライドと野心だけは高いクリーク。しかし命が危なくなればそのプライドもあっさり捨てるだろう。
そこでクリークに俺がミホークと同レベルの存在だと見せ付ける事で俺を利用させる手を思いついた。
俺を利用し、のし上がり、裏切るかもしれん。最悪ギンが敵になる事もあるだろう。クリークに依存してる限り。
…だがそれでもかまわねぇ。俺が過去の原作人物で一番好きなのはギンだ。
原作知識が魚人島以降無い俺にその後ギンが再登場したかは分からない。
だから…彼が新世界で大暴れできるんならどんな手も打ってやる。

…が、今最大の問題はミホークに勝てないまでも善戦ができるかどうか。
覇気、身体能力は最強クラスにしてもらったが中身はただの平和な日本人。殺し合いなんて当然経験が無い。
こいつと目が合った時なんて震えが止まらなかった……が、この世界を堪能するにゃ強者との衝突は避けられねぇ…
…真のデビュー戦が鷹の目ってのはバカですよね〜とは自分でも思うが…踏み台にさせてもらうぜ、鷹の目。


「クリークにギンだったか…そのまま朽ちるのは嫌だろ?なら俺と組むのは悪くないと思うんだがなぁ…」

「ナニモンだぁ…女…てめぇなんぞ見覚えねぇぞ…」

徐々に回復してきたな。

「ま、疑うのはしゃあねぇさ…俺の強さを見てから決めてもかまわないしな…で、鷹の目さん。

アンタを利用させてもらおうって事にしたんだ。」

「ほぅ…すごい偶然もあるものだな。おれがこやつらを追ってくるという確信でもあったのか?それとも即興的に計画したのか?」

「そりゃ内緒だ…で、受けてくれるかくれないのか…どっちかな?」

覇気を少し開放する。訓練の成果か一定の方向に出す事に成功したのだ。

「フ…よかろう。楽しめはしたが…まだスリルは味わっていなかったからな…数年振りに味わえそうだ。」

黒刀の夜を抜き、俺に突きつける……長え…なんつー威圧感だよ。

「いきなりそれを抜くかい。ペンダントの剣は使わねぇの?」

「遊んでいる余裕はなさそうなのでな…貴様も出し惜しみするなよ?」

ミホークが遠慮なしに覇気を開放した…俺だけに。


「ああ、んじゃ始めるか。」



さーて…賭けに勝つか負けるか…勝負といくか。





-8-
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