荒神は次の日学園都市を空から見回りしていると、ステイルがインデックスと学園都市の外へ、出るのが見えた。
荒神は急いで外出許可書を書き、ステイルの後を追った。
そして、二人に追いつくと、
「二人共、何故に学園都市外に居るんだ?」
「人探しだ。・・・・・・そおだ君にも手伝ってもらおう」
「探しているのは、誰何だ?写真か何かないのか?」
そお言われると、ステイルは写真を荒神の目の前に突き出した。
「この女の名前はオルソラ=アクィナスだ」
その写真を見て荒神は、
可愛い。と思った。
すると、荒神の後ろに気配が感じられた。
ふと、振り返ると赤い髪のシスターが立っていた。
「お前、どっかで見たことがあるが......誰だっけ?」
「私は見たことがないんですが」
はっきりと告げる少女。
「お前誰だ?」
荒神が問うと、
「ローマ正教のアニェーゼ=サンクティスです」
「ローマ正教かー。ハァ」
「何だってんですか!!今のため息は!!」
「(メンどくせーんだよ!!声には出さんけど)」
心の中で考えていると、上条が来る。
「荒神?なんで此処に?」
上条は荒神に言う。
隣には、オルソラ=アクィナスが居た。
「(うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!)」
荒神は心の中で叫ぶと、
「大丈夫でございますか?鼻血が出てございますが?」
オルソラはハンカチを取り出し、荒神の鼻元まで近づけたが、
「だ、大丈夫だから!!」
荒神は後ろに下がり、右手で鼻をつまんだ。
すると、ステイル、アニェーゼ、オルソラで話を始めた。
オルソラがアニェーゼの発した、「ローマ正教」と言う言葉に異変が起きる。
それに気づいた荒神はオルソラの肩を叩き、
「どおかしのた?少し脈搏数が増えたが?」
すると、中に風船の様な物が浮いていた。
そこから、男の声がした。
「そお簡単にオルソラを渡さないのよな!!」
男の声が途絶えると、風船が割れ、オルソラの立っている床の近くから、三本の剣の刃が出てきた。
その刃は三角形にオルソラの立っている回りを斬り、ロルソラをその下に落とし、二人の男と、一人の女が連れ去った。
「うぉ!?ヤベーじゃん!!」
荒神は慌てて、下に降りようとしたが、
「入るな!!」
ステイルが荒神の腕を掴み止めた。
「じゃあ奴らを見逃して、オルソラを諦めるのか!!」
「作戦を練り直して奴らの基地に潜入し、天草式からオルソラを助ける!!」
ステイルは言い切った。