「おい、一つ聞くが、お前が此処に居るってことは、俺の演算能力はなくなったのか?」
「ううん。お兄ちゃんと私の脳はリンクしている。つまり共用し合っているってこと」
「そおか。ならいいんだ......いや、よくねーよ!!何でテメーは此処に居るんだ!!ふざけんな!!」
地団駄を踏みまくる荒神だが、その反応に、どう返せば良いのかよく解らない永奈。
「俺は出かける!!」
荒神は外に出ると、翼を出し、窓のないビルに行った。
窓のないビル。
「アレイスター。何をしても大丈夫な部屋って在るか?」
すると目の前のモニターに赤いランプが点滅している部屋が在る。
そのが、大丈夫な部屋なのだろう。
「一つ言うが、垣根帝督も来ている」
「垣根が?」
急いでその部屋に行くと垣根が居た。
「荒神じゃねーか!!」
「怪我は大丈夫なのか?」
「ああ。なんともねー」
体の色々な所を触り、垣根は確認した。
「少しの間、外に出ててくれないか?終わったら呼ぶから」
すると、垣根は黙って外に出た。
垣根が出た瞬間、ドン!!という爆発音が起き、垣根が急いで中へ入ると、そこは真っ黒けな部屋に変わっていた。
「何したんだ?」
全力。
ただそれだけ告げて、荒神は立ち去った。
そして、荒神が上空で学園都市を見下げていると、一方通行が結標淡希を殴る所が見えた。
「あ〜あ。レムナメントをガード替わりにするなんて、馬鹿な奴だな。一方通行を空間移動させればいいものを」
そして荒神は心の中で思った。
今日は色々なことが起きすぎた。
炎月は死ぬし、永奈が自体かして出てくるし・・・・・・
夕日が消えていくのを見ると、
「今日も大変だった......」