小説『とある零位の全を操る者(エネミー・デイズ)』
作者:()

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次の日...


「おはよーぉ?」


荒神の自宅のキッチンから、ジュー!!と言う何かを焼いている音がした。


下に降りてみると、荒神の弟の炎月が居た。


どおやら、学校の弁当を作っているらしい。


だが、荒神『兄』は、違和感を感じた。


いつもは、朝の十時になってから、起きる炎月が七時半に弁当を作ることが。


すると階段を降りてきた荒神『兄』に気がついたのか、ニコっと微笑み、荒神水月を見た。


「お、おはよう炎月!!今日は早いんだな!!」


「うん!!今日は目覚めが良かったんだ!!それじゃあ行ってくるね!!」


「待て炎月!!」


「!?」


慌てて炎月の肩を掴んだ水月は、


「事故にきおつけろ!!」


「うん!!」


荒神は少し心配そうな表情で炎月を見送った。


すると荒神の部屋からプルルル!!と携帯のチャクメロが鳴った。


「やべ!?」


急いで階段を駆け上がった荒神は階段を踏み外し、脛の辺に擦り傷をつけてしまった。


「もしもし?」


と息を切らせながら電話に出た。


「ヒューズ=カザキリを連れてきてくれ」


その声はアレイスターだった。


「風斬になんの用があるんだ?」


「色々と準備があるんだ」


「分かったよ...少し待ってろ」


荒神は勢い良く電話を切った。


そして、風斬の居そうな所を探した。


探した時間はほんの数分だった。


居た場所は、小さな公園だった。


「風斬!!」


風斬の回りには、アンチスキルや、子供が居た。


荒神が呼んで、風斬は荒神を見る。


「(メンドくさいな...)」


まずは、風斬の前に居るアンチスキルの目の前に、荒神は右手をかざした。


その男の目には、風斬が見えない用にした。


あとは、子供立ちだ。


荒神は子供達を集め、


「おうちに帰ってくれない?」


と聞いた。


これだけでは、流石に帰ってはくれなかった。


その後に荒神は、


「甘い物を食べたら帰ってくれる?」


と聞いた。


すると全員が頭を縦に振った。


その後に、


「べろを出して」


と言った。


全員出した。


すると荒神は全員の舌の先の方を、人差し指で触った。


「なんだよコレ!!」


と批判が来たが、その言葉はすぐに収まった。


「これで、帰ってくれるね?」


全員頭を縦に振り、すぐさま帰った。


荒神は人が甘味を感じる舌の先を触れ、能力を使い、十分間ぐらいの間だけ、何らかの障害が起きる用にした。


公園に荒神と風斬意外の人がいなくなると、


「アレイスターが呼んでるから、行くぞ!!」


「・・・・・・、」


「少しの間実体化させてやるから!!」


そお言うと、風斬は立ち上がった。


そして荒神は風斬を実体化させた。


その後荒神は風斬をお姫様だっこをし、翼を出して、アレイスターの元に届けた。


アレイスターの所に届けた後、家に帰った荒神は今日の子供達の事を思い出した。


「こんな事も仕事になるじゃん!!」


そして次の日から、手伝い屋をすることにした。

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