「おいおい、大丈夫か?」
荒神は倒れているインデックスを見ながら訪ねたりしてみる。
「・・・・・・、」
無反応。
すると、草影から、
「おい上条。こんな所で何をやっている?・・・・・・?」
吹寄の声であった。
どうやら、荒神と上条と探しに来たらしいが、この光景を見た吹寄は、
「何やってんの、この裏切り者!!」
吹寄はグーで上条の顔面にパンチした。
「やりすぎじゃね?」
荒神は吹寄の隣に行き肩を叩いた。
「コレぐらいが調度良いの」
すると、吹寄は上条の首筋を掴み、引きずった。
「俺は、調子悪いから、次の競技は休むは」
「腹が痛いの?それなら暖かい物を取りなさい!!」
吹寄はポケットからカレースープの缶を取り出した。
「い、いや、大丈夫だから、早く上条を連れてけ!!」
「そお?」
そう言うと、再び上条を引きずりながら行った。
そして、荒神はベンチに座り、一息ついた。
「大丈夫ですか?荒神ちゃん」
「ちゃん付けはよしてください。せめて君で」
「ダメなのですよ!!先生の言うことは、聞かないとダメなのですよ!!」
そう言われると、子供見たいなくせにと、考えた。
「あ!?今荒神ちゃんは私のこと、子供だと思いましたね!?」
「(この人は感が良すぎる)先生、一先ずインデックスを起こしましょう」
話を変える作戦に出た。
だが、
「話を変えようとしても無駄です!!」
そんな会話が三十分ほど続いた。
すると、吹寄が両肩にアイスボックスを諸いながら走ってきた。
「吹寄?上条はどうした?」
荒神は小萌先生を後にし、吹寄に近づいた。
「女の人にぶつかった後、何処かに行っちゃったのよ」
「女の人?」
荒神がその女の人に付いて聞くと、
「その人は胸が私より少しデカくて、作業服を着てたわ。ボタンは一つしか止めてなくて、ベルトもちゃんと閉めてなかった。それと髪は金髪」
その女を、荒神は一度だけ見ていた。
この公園に来る前だった。
その女に違和感を抱いていた。
「(魔術師、か?)」
すると、倒れているインデックスに気づいた吹寄は、ポケットから唐辛子を出した。
「吹寄!!今は大丈夫だから、唐辛子をしまえ」
インデックスの方に向かおうとした吹寄の手を掴み、荒神は一旦止めた。
「・・・・・・当麻、」
ボソッと。
インデックスの声が聞こえた。
すると俯いていたインデックスの顔が上がり、
「当麻は何処へ行ったの?」
荒神は今頃気づいたが、その時のインデックスはパンツを履いていなかった。
「一先ず、パンツ履けよ」
すると、インデックスの顔は真っ赤になった。
「荒神!!」
吹寄の声が後ろから鳴り響いた。
後ろを向くと、吹寄から真っ赤なオーラが出ている様に見えた。
「ふ、吹寄?」
その状況に荒神は戸惑い、足をガタつかせ、バランスを崩した。
「アンタって奴は、デリカシーの欠片も無い訳!?」
そして上条と同様に、荒神にも吹寄はグーで殴った。
「ぶぉへ!!」
結構痛かった。
一先ず小萌先生がインデックスのパンツを履かせ、元の状況に戻ると、
「ほんっとすまん!!」
インデックスに誤り続ける荒神が居た。
上条にはそこまで謝られたことは無いため、すぐに許した。
吹寄は中学生の競技審判をやるため、先に行っていた。
数分して、荒神と小萌先生はインデックスを探していた。
そう。
いつの間にか、消えていたのだ。
「ステイル?」
道を歩いていると、ベンチに座っているステイルが居た。
するとステイルはタバコを出し、火を着けた。
その行動に、小萌先生はステイルのタバコを取り上げ、
「学園都市は全面喫煙なのです!!貴方は路上喫煙と言う言葉を知らないのですか!?」
荒神はそんな先生と行動をしている。