小説『とある零位の全を操る者(エネミー・デイズ)』
作者:()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

「おいおい、大丈夫か?」

荒神は倒れているインデックスを見ながら訪ねたりしてみる。

「・・・・・・、」

無反応。

すると、草影から、

「おい上条。こんな所で何をやっている?・・・・・・?」

吹寄の声であった。

どうやら、荒神と上条と探しに来たらしいが、この光景を見た吹寄は、

「何やってんの、この裏切り者!!」

吹寄はグーで上条の顔面にパンチした。

「やりすぎじゃね?」

荒神は吹寄の隣に行き肩を叩いた。

「コレぐらいが調度良いの」

すると、吹寄は上条の首筋を掴み、引きずった。

「俺は、調子悪いから、次の競技は休むは」

「腹が痛いの?それなら暖かい物を取りなさい!!」

吹寄はポケットからカレースープの缶を取り出した。

「い、いや、大丈夫だから、早く上条を連れてけ!!」

「そお?」

そう言うと、再び上条を引きずりながら行った。

そして、荒神はベンチに座り、一息ついた。

「大丈夫ですか?荒神ちゃん」

「ちゃん付けはよしてください。せめて君で」

「ダメなのですよ!!先生の言うことは、聞かないとダメなのですよ!!」

そう言われると、子供見たいなくせにと、考えた。

「あ!?今荒神ちゃんは私のこと、子供だと思いましたね!?」

「(この人は感が良すぎる)先生、一先ずインデックスを起こしましょう」

話を変える作戦に出た。

だが、

「話を変えようとしても無駄です!!」

そんな会話が三十分ほど続いた。

すると、吹寄が両肩にアイスボックスを諸いながら走ってきた。

「吹寄?上条はどうした?」

荒神は小萌先生を後にし、吹寄に近づいた。

「女の人にぶつかった後、何処かに行っちゃったのよ」

「女の人?」

荒神がその女の人に付いて聞くと、

「その人は胸が私より少しデカくて、作業服を着てたわ。ボタンは一つしか止めてなくて、ベルトもちゃんと閉めてなかった。それと髪は金髪」

その女を、荒神は一度だけ見ていた。

この公園に来る前だった。

その女に違和感を抱いていた。

「(魔術師、か?)」

すると、倒れているインデックスに気づいた吹寄は、ポケットから唐辛子を出した。

「吹寄!!今は大丈夫だから、唐辛子をしまえ」

インデックスの方に向かおうとした吹寄の手を掴み、荒神は一旦止めた。

「・・・・・・当麻、」

ボソッと。

インデックスの声が聞こえた。

すると俯いていたインデックスの顔が上がり、

「当麻は何処へ行ったの?」

荒神は今頃気づいたが、その時のインデックスはパンツを履いていなかった。

「一先ず、パンツ履けよ」

すると、インデックスの顔は真っ赤になった。

「荒神!!」

吹寄の声が後ろから鳴り響いた。

後ろを向くと、吹寄から真っ赤なオーラが出ている様に見えた。

「ふ、吹寄?」

その状況に荒神は戸惑い、足をガタつかせ、バランスを崩した。

「アンタって奴は、デリカシーの欠片も無い訳!?」

そして上条と同様に、荒神にも吹寄はグーで殴った。

「ぶぉへ!!」

結構痛かった。

一先ず小萌先生がインデックスのパンツを履かせ、元の状況に戻ると、

「ほんっとすまん!!」

インデックスに誤り続ける荒神が居た。

上条にはそこまで謝られたことは無いため、すぐに許した。

吹寄は中学生の競技審判をやるため、先に行っていた。










数分して、荒神と小萌先生はインデックスを探していた。

そう。

いつの間にか、消えていたのだ。

「ステイル?」

道を歩いていると、ベンチに座っているステイルが居た。

するとステイルはタバコを出し、火を着けた。

その行動に、小萌先生はステイルのタバコを取り上げ、

「学園都市は全面喫煙なのです!!貴方は路上喫煙と言う言葉を知らないのですか!?」

荒神はそんな先生と行動をしている。

-22-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




とある魔術の禁書目録 カレンダー2013年
新品 \1158
中古 \
(参考価格:\)