「眠れん...」
今の時期は夏。
あいにく、荒神の部屋のエアコンは故障中。
扇風機に当たりながらずっと、
「眠れん...」
と言い続けている。
荒神は暑さに弱い為、演算を使うのは、アレイスターに言われた時ぐらい。
理由はもう一つ有り、単に面倒臭いからである。
そして、当たり続けて、五時間。
「日も上がってきたな」
荒神は立ち上がり、ストレッチをし始めた。
数分後携帯にメールが届いた。
相手は学園都市のLEVEL5の第二位の垣根帝督だった。
内容は、
この頃は暇で暇で堪らない。
そして、この暑さにうんざ・・・いやいや、ムカついた。
だから暇つぶしにお前の家に行く。
「だるい」
メールを見てから、数秒経つと、窓の外から、
「無視すんな!!」
「よ、よお!!(来るのはえーよ)」
荒神は軽く右手を上げ、玄関から出てきた。
そして二人は荒神の部屋に入り、ベットに座った。
「スペアプランで悔しいか?」
荒神は両手の人差し指で右左交互に垣根の脇腹をつついた。
「やめろ!!」
垣根は荒神の手をなぎ払った。
「す、すまん・・・あ!!」
「・・・?、」
「まあいいや。メンドいし」
昨日考えた事を思い出したが、面倒だから、やめた。
物凄い面倒臭がりやなのだ。
「アイス食うか?」
「ああ」
荒神は一旦下に降り、冷凍庫から二本のアイスを取り出し、部屋に戻った。
「ほれ」
垣根にはソーダ味のアイスを渡した。
「あ〜うめー!!少しは演算も使えるだろう」
「お前さ、『スクール』に入らないか?」
『スクールとは『ドラゴン』と同じ学園都市の組織の一つである。
垣根は『スクール』のリーダーである。
「知ってるだろ?俺は『ドラゴン』に入ってる」
だが、垣根の視線は承知。
その視線は承知の上で言っているものだった。
「分かった。だが...俺に勝ったら入ってやろう」
「望む所だ!!」
後書き○×△!?
どうも初めまして!!彩と申します。
皆様、読んでくれてありがとうございます。
垣根が『スクール』のリーダーだって事ぐらい知ってる!!という人もいるでしょう。
ですが、原作を知らない人にも、とある魔術の禁書目録のことを、知ってもらいたいので、
一様説明などを、入れています。
分かりにくいなど、ありましたら、済みません。
次回もよろしくお願いします。