小説『とある零位の全を操る者(エネミー・デイズ)』
作者:()

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荒神がフランスに来てから数日が経つ。


そして大きな事故に巻き込まれている。


語るのは簡単だが、状況は絶大だ。



ショッピングモール建設爆破事故。



この頃大きなショッピングモールが出来る筈の場所をたまたま通り掛かった荒神。


横を通った時、調度爆破処理する時間だったらしい。


そして爆発が起きる。


その爆発は、建設で要らなくなった場所の処理として行われた爆発だが、設置する場所が少し多く、爆破を行わない場所まで爆破され、完成間際のモールが横に崩れそうになっている。


段々とモールが崩れる所を見た荒神は直様近くに寄った。


荒神がモールの周辺に入ると同時に、深さ30m程の大きな凹みがモールの回りに出来た。


観察客なども居り、その中にはフランスの大統領までもが来ていた。


このモールはフランス一の大きなモールに成るはずだった建設物だ、大統領までも建設状況を確認をしに来たのだろう。


爆破が起きてから周辺に入ったのは荒神一人だった。


回りに居る人達を守るために、細かい演算を介した。


この時点で他のことに能力を使う事は出来なかった。


すると、荒神の横に作業服を着た一人の女性が立った。


彼女は拳銃を所持しており、その銃を荒神の頭に向けていた。


そして、その女性は唇を震わせてフランス語で言葉を発し始めた。


「貴方は日本人ね?貴方がこの事故を何らかの力などで止めようとするなら、まずは貴方から殺す」


(何を言ってるんだ、この人は・・・・・・?)


決してフランス語が解らない訳ではない。


何故彼女が拳銃を此方に向けて、『殺す』と忠告しているのかが分からなかった。


そんな理由で、荒神はフランス語で言い返す。


「貴方に殺される義理はない」


その言葉の直後だった。


ゴォ!!という轟音が周辺に鳴り響いた。


それは荒神の能力による物だった。


彼女はその音が鳴ると共に荒神の頭に向けて弾を射失した。


銃声は轟音によりかき消されているが、確実に放たれている。


だが荒神には既に人々を守る事が出来ている。


先程の轟音が証拠だ。


その音は成功を意味していた。


そして弾は荒神の頭の中で貫通せずに止まっていた。


しかし、荒神は横に倒れ気を失ってしまった。


フランスの医療技術では何も出来ないため、荒神は学園都市の病院の冥土帰しの元に送られた。


驚く所は、少年の気力だ。


学園都市に送られるまでの気力が信じられない。


恐らく、彼の身が無意識の状態で能力を使い死なずにいれたのか、永奈の御陰なのか・・・・・・


どちらにせよ、脳の一部分は使えなくなった。


(原作版の一方通行と同じ事になっていると考えてください)








冥土帰しの御陰で、能力が使えないという事態は避けれた。


つまりは、ミサカネットワークで脳の補助をしている訳だ。


電極を付けられ、能力を使える時間は30分程度。


荒神は数日間、夢の中だった。









――――後書き――――




お久しぶりです。

彩です。

この頃は他の小説を書いていたので、こっちに回せませんでした。済みません

流石に荒神は強すぎると思い、一方通行と同じ状態にしてみました。
(この小説のなかでは制限なしですが・・・・・・)


次回も読んでください!!

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