小説『とある零位の全を操る者(エネミー・デイズ)』
作者:()

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荒神がゲームセンターに来ると、ドアの近くにある、パンチングマシーンに、人が集まっていた。


そこには、LEVEL5第三位の御坂美琴が居た。


ランキングの一位を取ったらしい。


すると御坂は、荒神に気づいた。


「ちょっとあんた!!」


LEVEL5の全員は荒神の事は知っている。


だが面倒臭くなるため、無視した。


「待ちなさい!!」


ドアを出て何処かえ行こうとしている荒神の肩を掴もうと、出てきた御坂。


荒神は御坂が来ていることに、気づいていて、肩を掴もうとした御坂を避けた。


すると、御坂はバランスを崩し、倒れそうになった。


荒神は御坂の右腕を掴み、


「バーカ」


見下すように言った。


その後、御坂の腕を引いて、立たせた。


「俺もヤってみるかな」


荒神は御坂のやっていたパンチングマシーンを見ながら言った。


そして、荒神は百円玉を入れ、グローブをハメた。


「(手加減しないと、壊しちゃうからな...)」


荒神は全力の1/10の力で殴った。


するとゲージはMAXになり、全国ランキング一位になった。


「(コレで全国一位はおかしいな)帰る」


「ちょっと!!」


荒神が帰ろうとしている頃は、もう夕暮れ時だった。


そしてなぜか、御坂が荒神に付いて来ている。


「・・・・・・って、何でお前が来てんだよ!!」


「・・・・・・ん〜...忘れた」


「忘れたって、お...い?」


その時荒神は何かに気がついた。


エネルギーの乱れ、気圧の変化。


すると近くのアパートの屋根から、輝のレーザーの様な物が出てきた。


「は!?」


荒神は急いでレーザーの出てきた部屋の中に入って行った。


そこに居たのは、インデックス、ツンツンした頭の少年、赤い髪の毛の男、長い刀を持った女が居た。


「何だコレ?」


「誰だ!!」


ツンツン頭が荒神を見て言った。


「それは、どうでもイイだろ!!それより、そいつをどうにかしろって!!」


「!?」


ツンツン頭がインデックスの様子がおかしい事に気がつき後ろを向くと、インデックスの動きが止まっていた。


「俺が、止めておくから、どおにかしろ!!」


するとツンツン頭がインデックスに突っ込んで、右手を頭に載せた。


その瞬間、レーザーは止まり、上から羽の様な物が降って来た。


「その羽に当たってはいけません!!」


長刀の女が言った。


「その羽はドラゴンブレスと同等の威力があります!!」


ドラゴンブレスはさっきのレーザーの事だ。


だが時すでに遅し。


一枚の羽がインデックスの真上に来ていた。


ツンツン頭はインデックスを庇い自分の頭に当ってしまった。


その衝撃で、ツンツン頭は気を失った。


その間に赤髪男と長刀女の荒神との記憶を消した。


その後、ツンツン頭の記憶を消すために、病室に行った。


「失礼します」


礼儀は弁えておく荒神。


すると、あの一件の時とは、雰囲気が変わった少年が居た。


「よう!!」


少年は右手を上げて挨拶をしてきた。


「少し、頭を触らせてくれないか?」


「い、いいけど」


すると荒神はすぐに、少年の頭を触った。


「(なんだか変だ)」


その理由は少年の記憶に自分の名前が上条当麻という事意外、ほとんど無いからだ。


原作の幻想殺しの事も覚えている。


「お前記憶失ったか?それともブラックアウトか?」


その言葉にギク!!とビックリしたが。


上条は正直に言った。


「一つ聞くが、幻想殺しって何だ?」


「俺もよく知らないんだが、この右手で触れた超能力を打ち消すことが出来る」


「(危ない能力...なのか?)」


そんなこんなで、上条の記憶は消さなくていい。


そもそも、消せないのだった。


あの日に付いて来た御坂は、白井黒子に連れ帰された。


そして、病室に行った日は何もなかった。

-5-
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