小説『俺は高校球児だ!!』
作者:羽島千佳(食よりゲーム)

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宇佐高校野球部はぐーたらで有名な部。
とても甲子園なんて出場できそうに無い。
力はあると思うんだけどなあ・・・。
野球部キャプテンは星 和政。三年。最近は何があったか知らないが練習に来ていない。
エースの栢山 次郎は、練習をほとんど休んでいる。
バッターの白井 兼は夏の大会で足を折って入院中。
こんな感じのメンツがいっぱいいる。
しかも顧問は新人の鍵屋 真一で、頼りないのが雰囲気に出ている。
風雅はココに来てがっかりした。
(せっかく死ぬほど勉強して野球の名門高校に来たのに・・・。なんだよこの有様・・・。)
しかし、来たからにはやらなければ意味が無い。
風雅は必死に頑張った。
結果、変わりなし。
風雅は野球部をやめようと思っていた。


               5月2日部活
「お前らに新マネージャーを紹介する!!」
部全体がザワザワする。
「山本華燐です。なぜ野球部に入ったかと言うと、ズバリ、皆さんを甲子園に連れて行きたいからです。」
(!?)
風雅はびっくりした。
俺と同じ目標を持ったマネージャー・・・!?
「でも、この状況じゃ無理だよ・・・。第一キャプテンいないし」
と、補欠の西川修が言うと、華燐は、
「いなくても練習は出来ます。10日間来なかった場合、キャプテンからはずすと先生に約束しました。」
「・・・・・。」
部に一瞬の沈黙が流れた。
「これからよろしくお願いします。」






                      この日から
                     野球部は変わった

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