小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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                第2章 新たなるギルド
                   
                 ナツVSグレイ!




「こんなもの!火竜の鉄拳!!」

ナツさんは炎と纏った拳でその空間の様なのを殴る。しかし・・・

ヒュン!

「うわっ!」

ナツさんは飛ばされた。

「ナツさん!!」

「ナツ!!」

「これって・・・!」

「魔法の壁だ!!」

「あんた、魔導師!!」

シャルルの言葉と同時に俺達はあのダフネさんを見てそう言った。

「フフッ・・・ハイハイ、美しい炎だこと。流石はサラマンダーね。」

「くぅ!」

「何か雰囲気が変わったよ!」

ああ、俺達にもわかるぐらいにね・・・。

「ハイハイ、待っていたのよ。お客さんみたいな・・・滅竜魔導士(ドラゴン・スレイヤー)を!」

「何だと・・・!?」

どうやら狙いは俺達、滅竜魔導士(ドラゴン・スレイヤー)見たいだ・・・。

「ハイハイハイ、すぐに判るわ。落ち着いて、お1ついかが?」

「いらねぇよ!」

馴れ馴れしくダフネが差し出したメタモちゃんをナツさんは振り払った。
ウェンディは窓の方へ向かおうとしたが、俺はそれを止める。

「お兄ちゃん?」

「ウェンディ、窓もさっきのドアが開いたアレと同じになっている可能性がある。
 行く必要はない、完全に俺達は閉じ込められたんだ。」

「や、やっぱり〜!!」

俺の言葉にそう言うミント。

「ハイハイハイ、中々素敵な魔法でしょ?」

嫌味な魔法だと思います!!

「くそっ、こんな魔法ブッ飛ばしてやる!」

ナツさんはまたさっきの事をやろうとした。だが・・・!

バリィン!

「がぁっ!?」

ナツさんがまた飛ばされた。しかし、さっきのとは少し違う音がした。

「えっ!?氷!!?」

何で氷が・・・?そしてそこには俺達がよく知っている人物がいた。

「いい格好だなぁ、ナツ。」

「グレイ・・・!」

そう、ドラゴンを見た人の事を言ってきたグレイさんだった。

「グレイさん!」

「どうやってここまできたのグレイ?」

「おいグレイ!やっぱりガセネタだったじゃねーか!!
 このダフネって野郎なんか変だぞ!?」

「ふっ。ガセネタじゃねーよ。これでいいのさ。」

グレイさんはそう言い歩き出した。

「え?」

グレイさんが歩いて行った方向は、ダフネさんの所だった。

「ハイハイハイ。いらっしゃいませ、グレイ・フルバスター。」

「「「「「「!!?」」」」」」

こ、これは一体・・・!?

「お前ら・・・知り合いだったのか・・・?」

「でも、これは一体どういう・・・。」

「ナツ、お前とは今までずいぶんやりあってきたよな。」

「ああ?」

グレイさんがナツさんに話をする。

「そろそろ、決着をつけてもいいんじゃねぇか・・・そう思ってな。」

「何言ってやがる。」

「俺はなぁ、今までお前に合わせてやってきた。
 だが、もううんざりだ。俺は俺のやり方で行く。
 俺はもう、お前らとはつるまねぇ。」

「ちょっとグレイさん!」

「グレイ・・・。」

「ハイハイ聞いてのとおりよ?グレイ・フルバスターは私のもの。」

それ、あのジュビアさんが聞いたらどうなる事やら・・・
あの人、グレイさんの事が好きだからねぇ・・・。

「ドラゴンスレイヤーが欲しいの。潰して。」

グレイさんはナツさんの方へ行く。

「変だぞグレイ・・・。」

「変なのは、お前だ。じゃあな、ナツ。アイスメイク(ランス)!!」

その台詞と同時に、氷の槍がナツさんに襲い掛かってきた。

「どおっと!」

ナツさんは難なくかわし、氷の槍は砕けた。。

「きゃあっ!」

「っ!」

砕けた氷の破片が散り、俺達の所に少しかかった。

「ナツさん!」

「グレイさん!」

「一体・・・」

「どういう事よ!?」

俺達は疑問に思う。仲間なのになぜ・・・?

「グレイ!なんでナツを攻撃するんだよぅ!!」

ナツさんの後ろにいたハッピーがそう言う。

「フハハハハッ!ハイハイハイ、驚いているようね。
 でも、ボケーっとしてる暇はないわよ? 
 グレイ・フルバスター、仕事を片付けなさい!」

「わぁってるよ。」

「グレイ、テメェ!どうゆう事だ一体!!」

ナツさんは疑問に思うグレイさんに言う。

「どうもこうもねーよ。テメェはここでくたばるんだからなぁ!」

再び放たれた槍をナツは横っ飛びに回避する。

「やめてグレイさん!」

「グレイさん!何でこんな事を!!」

「ひょっとしてあいつ、偽物なんじゃないの!?前もあったし・・・。」

前って言うと、ニルバァーナの時か・・・?

「きっとそうだよ!!」

シャルルの言葉にハッピーが同意する。

「だって、いつものグレイとどこか違うもん!!」

「どこがどう違うの?」

ハッピーの言葉に疑問に思いそう言うミント。

「ええっと・・・。」

バァ!

「ん?」

何か音が・・・

「そろそろ本気で行くぜ、ナツ!」

何故が目の前でグレイさんが上着とパーカーを脱ぎ捨てた。

「あ、脱いだ・・・やっぱり本物だ!!」

「「「「そこ・・・。」」」」

ハッピーの言葉に俺達は呆れてそう言う。

「この野郎!マジでやる気か!!」

「行くぜナツ!!アイスメイク(バトルアックス)!!」

「火竜の咆哮!!」

ぶつかり合う、氷の斧と火竜の炎。
消滅し、グレイさんがナツさんに殴りかかってきた。

「ぐおっ!」

「ぬおおおおっ!!!」

さらに蹴りもいれた。

「ぐあっ!!!」

「ハイハイ、その調子よ。勿論偽物なんかじゃないわ。
 あれは正真正銘の本物の・・・グレイ・フルバスター!
 言っておくけど、魔法で操られている訳ではないわ!
 これは彼が自由意思でしているのよ!!」

ダフネさんの言葉にナツさんはこう言った。

「言われるまでもねぇ。このムカツク殴り方は間違いなく本物のグレイだ!」

「それを確かめる為に、あえて殴らせてやったってのか?っ!!」

グレイさんは油断したのか、頭突きしてきたナツさんの攻撃を受けてしまった。

「火竜の鉤爪!!」

「ぐあっ!!」

さらに鉤爪も受けてしまい、壁に激突してしまい、壁は壊れてしまった。

「待てコラァ!!」

ナツさんは壊れた壁の先へ行き、グレイさんと戦いをするつもりだ。

「ナツー!」

「相変わらずめちゃくちゃね!」

俺達も後を追った。そこでは、廊下で2人を見つけた。

「もういいだろぉ?いい加減説明しろっつうの。一体何を考えてやがるんだグレイ?」

「・・・音無の町・・・。」

「ん?」

音無の町・・・?

「ああ?音無の町??なんの事だ???」

「わからねぇだろうな・・・だがそれならそれでかまわねぇ! 
 そのままくたばりやがれ!!!」

氷の槍が再びナツさんに襲いかかるが、ナツさんはかわし、炎を放った。
だがグレイさんも、それをかわした。

「すごい、どっちの力も互角だ!」

「感心してる場合じゃないでしょ!!」

「あい・・・。」

「しかし・・・一体これは・・・。」

「どうしてグレイさんがこんな・・・。」

俺とウェンディは疑問に思い、そう言う。

「グレイ・フルバスターは自分から協力を申し出てきたのよ。」

俺とウェンディの疑問に答えたのはダフネさんだった。

「自分から・・・」

「だと・・・!?」

「私がマグノリアに来たのは10日程前。
 私がナツ・ドラグニルの素性を調べていると
 そこに居合わせたグレイ・フルバスターがその話しに興味を持ち、
 協力を申し出てくれたってわけ。今では私のパートナーよ。」

おいおい、それって・・・!

「これは完全な裏切りね!」

「最低だ!!!」

「そんな・・・信じられない・・・。」

「てこと・・・グレイとダフネって・・・やっぱり・・・でゅえきてる〜!」

「かもね。」

「否定しいない!!うああっ!!ジュビアが黙ってないよ!!」

「修羅場になっちゃう〜!!!!」

「あああっ!もう、うっざいわね!!一々話の流れを邪魔しないの!!!」

「「すみません・・・。」」

シャルルの怒りの言葉に反省するハッピーとミント。

「・・・しかし、グレイさんが言った、音無の町って一体・・・」

「それにナツさんを調べるって、一体何で・・・」

「ハ〜イハイ!質問は後にして取り合えずあなた達も食べない?」

何処からともなく、メタモという食品だしてきた。

「バカ言わないでちょうだい!!そんな場合じゃあ・・・」

「せっかくだからもう1本。」

「じゃあ私も。」

ハッピーとミントは遠慮なく1本貰い、食べた。

「食べてるんじゃないわよ!!」

「うう〜・・・」

「?」

「辛ぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

「それはスパイシー系ね。」

それに対してミントは・・・

「苦ーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!」

「それは青汁味ね。」

あ〜あ・・・ミントは苦い物は苦手だからな・・・あ、吐いちゃったよ・・・。

「あなた達もお1ついかが?」

「「(何なんだ(の)・・・この人・・・。)」」

俺とウェンディは心の中で疑問にそう思った。





































その頃、妖精の尻尾(フェアリーテイル)では・・・

「遅い!ナツはなにやっているんだ!もうとっくに帰ってきてもいい時間だぞ!!」

エルザは怒鳴ってそう言った。

「ドラゴンの話を聞きに行くだけだもんね。確かに遅すぎるかも・・・。」

「少し落ち着いたらどうだエルザ。」

「ちょっと話が長引いてるだけかもしんねぇだろ?」

「ううん、コージ君やウェンディだって一緒なのにこんなに遅いのはおかしいわ。」

マカオとワカバの言葉にミラは否定してそう言う。

「ナツらしくねぇし、小せぇ子を夜中まで連れまわすのは、漢のする事じゃねぇ。」

「特にコージ君って、ウェンディ達の事を考えて行動してるのよ、
 真っ暗になる前には帰ってきてもいいはずだもの。」

「そのとおりだ。それに昼間、私を襲撃した者の事も気になる。
 まさかナツ達も・・・。」

エルザは腕を組み、そう言う。
彼女は今日の昼間に何者かに襲われ、戦闘したが、
その者は逃げられ、危険の可能性があると思い、
鼻の効くナツに少しでも手掛かりを見つけようと思ったが、
今日に限って、そのナツが不在なのだからだ。

「ジュビアはグレイ様が心配です。
 なんか胸騒ぎがして・・・グレイ様に何かあったんじゃないかって・・・。」

グレイの事を心配するジュビア。

「それこそ気にしすぎじゃねーのか?」

「直接家に帰っただけかも知んねーだろ?」

マカオとワカバの言葉にジュビアは表情を怒り、こう言う。

「恋する女の直感に間違いはございません!!」

「わかった、わかった!!怖い顔するなって!!」

「マジになるなって!!」

怒るジュビアに取りあえず落ち着かせる2人。

「・・・探しに行こう。ルーシィ、来てくれ。」

「わかった!」

「ならジュビアも行きます!」

「俺もついて行こう。」

ジュビアとエルフマンは手伝おうとそう言ったが・・・

「いや、お前達は待機していてくれ。
 嫌な予感がする、ここは手薄にしない方がいい。」

ギルドを手薄にしないように残っておいた方がいいとエルザが言う。

「気を付けてね、エルザ、ルーシィ」

ミラの言葉を聞き、エルザとルーシィは妖精の尻尾(フェアリーテイル)から飛び出して行った。

「・・・・・・。」

皆がそれを見送る仲、1人、ガジルは険しい表情で外を睨み付けていた。


































「テメェとはいつかケリをつける気でいた。今がその時だ!」

「この野郎、上等だコラ・・・。」

「ほざいてろ!」

「ほざいてんのは、テメェだ!」

「ぅお!?」

次々と宿を破壊しながらも戦闘を続行するナツさんとグレイさん。
しかも、さっきの攻撃で床が壊れた。
2人が戦っていた階は2階、よって、1階へ落ちた。

「ナツーーーー!!!ドコーーーーーー!!!」

「全く、あのお2人は・・・」

「こうなったら、私とお兄ちゃんでの滅竜魔法で2人を止めるしか・・・。」

「待てウェンディ、そんな事をしたら大ケガになるぞ。」

「ウェンディはともかく、コージの魔法は強力、
 しかもこんな狭い所でやったら・・・。」

「あ、そうか・・・。」

「よぉし、オイラが助けを呼んでくる!」

「だったら私も!!」

「ああ待ってハッピー!」

「おい、ミントも!!」

「ぎゃ!?」

「げふっ!?」

ハッピーとミントは窓の外へと飛び出そうとするが、
現在の俺達は魔法の壁の様な物があって出られない。それを2人は忘れていた。

「お前らなぁ・・・。」

「学習しないわね。」

「ハイハイ無駄な抵抗よ。この建物から逃げ出す事はできないわ。」

後ろからダフネさんがそう言う。

「そうだ!こいつをやっつければ!!」

ハッピーはダフネさんに向かって突撃した。しかし・・・

「はぐっ!?」

「今度は緑黄色系野菜味。いひひひひひっ。」

「まっずいーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

ハッピーはそのまま四つん這いになった。

「逃げようなんて無駄な事、ここは私が創った幻の宿なんだから。」

「幻の宿・・・?」

「だと・・・?」

「そうよ、私の魔法は人や物を隠してしまう隠匿魔法。
 そしてこの宿は『ヒドゥンケージ』で創られた、
 いわば実態のない建物なの。」

隠匿魔法というのは、物体の姿を隠す魔法である。
黒い笑いを浮かべるダフネさんに、ウェンディは俺の後ろに隠れる。

「あら、お仲間が迎えに来たわよ。」

窓を見てみると、エルザさんとルーシィさんの姿が見えた。

「ルーシィさん!エルザさん!私達はここです!!」

「ウェンディ、ダフネさんの話を聞いていなかったのか?
 実態のない建物だから、俺達の声は聞こえないんだよ・・・。」

「あ・・・。」

「ハイハイハイ、坊やの言うとおりよ。
 私の隠匿魔法で外部からはこっちは見えないのよ。」

「そんな・・・あっ!」

「どうした!?・・・何だあれは!?」

再び窓を見ると、エルザさんとルーシィさんがねずみ色のトカゲの様な頭を
持つ化け物が現れて、戦闘を始めていた。

「何だあのトカゲは!?」

さらによく見て見ると、1匹のトカゲが
エルザさんと似た格好をした鎧で姿を現していた。

「あのトカゲの頭もお前の仲間か!!」

ハッピーは怒鳴ってそう言った。

「ハイハイ正解よ、ここには様々なタイプの人工生命体が格納されているの。」

「人工生命体・・・?」

「ゴーレムの一種ね。」

「そして相手に応じ、自動的に同じ属性のものが出るシステムになっているのよね。
 ナツ・ドラグニルと関わるついでに色々な魔導師のデータを
 集めさせてもらおうと思ってね。」

成程、エルザさんと似た鎧を着ていたのはそう言う事だったのか・・・。

「そんな事して何する気だ!」

「それはこれからのお楽しみ。
 データを集めれば集める程、さらに面白い事が出来るのよ。」

不敵に笑うダフネさん・・・この人は一体何を・・・?

ドーン!

「「「「「!?」」」」」

「おっと、試合再開ね。」

下を見ると、そのフロアでグレイさんとナツさんの戦いが、また始まった!

「たく、つくづくタフな野郎だな、テメェは・・・!」

「そりゃあ、こっちのセリフだっつーの。」

「ナツー!頑張れ!!」

「ハイハイお喋りはそれくらいにして、そろそろ時間よ、グレイ・フルバスター!」

「言われるまでもねぇ!」

そろそろ時間・・・?何の事だ・・・??
そんな考えをしているうちに、ナツさんは全身に火炎をまとい弾丸のごとく跳び、
グレイさんは両腕に氷刃を出し、地面を蹴り、音をたて、2人は衝突する。








結果は・・・







「ナツが勝った!」

「さすがサラマンダーね・・・。」

「ナツ、つよーい!」

ナツさんの勝利に喜ぶハッピー、シャルルとミントはナツさんの強さを感心する。

「そうね、さすが。」

「・・・?」

不敵な笑みを見せるダフネさん。

「おいおい、何時までも寝た振りしてんじゃ・・・」


起きないグレイさんに近づくナツさん、だが・・・!

「足、冷てぇ!!!!」

「だから・・・お前は甘いってんだよ。」

「ハイハイハイ、ご苦労さんね。ヒデュン・ダークネス!」

その言葉と同時に紫色の魔法陣がナツさんの下に現れ、
ナツさんはそこに落ちるかのように消えた。

「何っ!?」

俺達は急いで、ナツさん達の所へ行った。

「ナツー!」

「ナツさん!」

到着してすぐに、ハッピーとウェンディが穴に駆け寄り覗き込むが、
ナツさんの姿はまったく見えなかった。

「グレイさん・・・まさかあんた・・・。」

「最初からここにおびき寄せるのが目的だったのね。」

俺に代わりにシャルルが言った。

「ああ・・・まぁ、作戦勝ちってとこだな。」

「パワーでは負けたくせに、偉そうにすんな!!」

「そうだそうだ!!」

ハッピーとミントの言葉に怒ったのか、
グレイさんは2人を捕まえて、穴の近くに連れてった。

「テメェ等も、ここにぶち込むぞ!」

「やめてください!」

俺が2人を救う。

「ハイハイ、それはやめてちょうだい。
 せっかくサラマンダーを捕えたのに、余計なものを混ぜないで。」

「ちっ!」

「何か失礼だね。」

「これがあなたの目的だったんですか・・・?」

「そう。これで私の研究が、完成する。」

「それは一体、どういう・・・。」

「ハイハイ、それじゃあ私達は失礼するね。」

ダフネさんとグレイさんは現れた魔法陣によって消えた。

「何っ!?」

「消えちゃった!!」

さらに、俺達をとんでもないものが襲う・・・!

ゴゴゴゴゴ・・・!

「な、何!?」

「まずい!この宿、崩れるぞ!!」

「私達、生き埋め!!」

「早く脱出するわよ!!」

「でも、どうやって!?」

俺達は魔法の壁があって出られないけど・・・。

「崩れるんだから、もう消えてるんじゃないの?」

「まさか!?」

「・・・・・・。」

俺は近くの窓を開け、腕を伸ばした。

「・・・魔法の壁は消えている様だ。出れるぞ!!」

「やった!!」

「急ぎましょ!!」

「ウェンディ!」

「え?きゃ!」

俺はウェンディを抱き上げた。

「飛ぶから、掴まってろ!!」

「う・・・うん・・・////」

「シャルル、ミント!」

「もっちろん!」

「もう出してるわ。」

2人はもう(エーラ)を発動させていた。

「よし!脱出だ!」

俺も(エーラ)を発動させ、脱出した。

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