小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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                第2章 新たなるギルド
                   
                   混沌VS雷


ウェンディの仕事が終わり、俺達はマグノリア行きの列車に乗った。

席はこんな感じ。

      窓
俺       フリードさん
ウェンディ   ミントとシャルル

      通路

ルーシィさん  ナツさん
ハッピー    エルザさん


と、こんな感じである。
ちなみに、ミントがフリードさんの横でシャルルは通路の近い方に座っており、
ナツさんはウェンディがトロイアを掛けてくれました。

「ねぇ、お兄ちゃん、いつ仕事をするの?」

ウェンディはそう言った。早く俺と一緒に仕事をしたい見たいだ。

「まぁ、帰ってから考えるよ。」

「わかった!」

「そういえば、いつウェンディが仕事を言った事を知ったの?」

シャルルが俺にそう質問をした。

「今日だ。」

「今日?昨日の仕事、大変だったの?」

ミントがそう言う。

「いや、ある人と会って、腕試しされたんだ。」

「どんな人なの?」

「俺達と同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレーヤー)だ。」

「「マジ(で)!?」」

ナツさんとルーシィさんも聞いていて、驚いていた。

「ただ・・・」

「ただ?」

「その人の場合は身体の中に竜の魔水晶(ラクリマ)を埋め込んでいたんだ。」

「そうなんだ。」

「へぇ〜、どんな人だったの?」

「確か・・・男で身長が高くって、ヘッドフォンを付けて、
 黒くて長い、コート見たいたのを着ていたな・・・確か名前は・・・」


































「そう、ラクサスだったな。」





































「ラクサスだとぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」

「うおっ!?」

フリードさんが突如、大声でそう言う。

「コージ!本当にラクサスだったのか!?」

「は、はい・・・。」

ナツさんまで・・・一体どうしたんですか・・・?

「まさかあいつと会ったとは・・・。負けたのか?」

「いえ、勝ちました。」

「「「「・・・・・・。」」」」

「あれ?どうしたんですか・・・?」

「いや、まさかラクサスに勝つとは・・・。」

「少し驚いてな・・・。」

「・・・コージ。」

「はい?」

「帰ったら、俺と勝負しろ!!!!」

「何でですか!?」

「勝負してぇからだ!!!」

「あのね・・・。」

「あの・・・すみません。」

ウェンディがエルザさん達に何か聞きたがっている様子だった。

「その、ラクサスさんって・・・」

「みんなとどういう関係?」

ウェンディとミントがそう言う。

「ラクサスは私達と同じ妖精の尻尾(フェアリーテイル)の仲間だがな・・・」

エルザさんが説明をしてくれた。
ラクサスさんはマスターの孫なのですが、
相手を見下す冷酷非道な態度でナツさんとエルザさんとは仲が悪く、
他のギルドメンバーからも嫌われていたそうです。
前に騒動を起こしてしまって、破門されてしまったのです。
どうやら放浪生活をしている様です。

「ラクサスは・・・ラクサスは元気か・・・?」

「はい。でも、エルザさんの説明していたのとはあまり見えませんでした。」

「そうか。(少しは性格が良くなったのか・・・。)」

「でも、何でそのラクサスがあんたと戦う事になったの?」

「・・・どうやら、俺の事をどこかで知っったみたいです。」

ここから俺の昨日の話になります。









































「よし、仕事は終わったぜ。」

昨日、俺は仕事で、オシバナの町からハルジオンの町へ運ぶ依頼を受け、
オシバナの町で依頼主に報告をして、報酬をもらい、これからギルドに帰る所でした。

「おい。」

「はい?」

俺は後ろを振り向くと、肌色のような色のフードを身に纏った人がいた。

「お前に聞きたい事がある。」

「俺にですか・・・?」

「お前、混沌の魔術師か?」

「・・・・・・。」

そういう事ですか・・・。

「ええ、そうですけど。何か用ですか?」

「ああ、だが少し以外だな、まさか女とは・・・」

「俺は男だ!!!」

何で俺は女に間違われるの!!?

「何だそうか、そりゃあ悪かった。」

「・・・ああ。で、用は?」

「お前の実力を見たい。」

「ようするに腕試しですね。」

「ああ・・・んっ、その紋章は妖精の尻尾(フェアリーテイル)・・・」

俺の左手にある紋章を見て、そう言う。

「はい・・・と言っても、最近入ったばかりの新人です。」

「・・・そうか。」

その人は、どこか懐かしいような顔をしていた。

「俺を知っているんなら、名前は知っているんでしょ?」

「ああ、コージ・フォレトロス。」

「・・・あんたの名前は?」

「ラクサスだ。」

「じゃあラクサスさん、どこか別の場所で勝負をしましょう。」

「感謝するぜ。」








































「ここなら、存分に戦えますね。」

とある、草原で戦う事となった。

「では・・・始めましょか?」

「ああ・・・いくぞ、レイジングボルト」

「!!」

雷!?雷の魔法か!!!

「ふん!」

ズドーーーーン!!

「っ!?」

「危なかった・・・。まさか雷の魔法だったとは・・・。」

俺は何とかかわした。

「白いオーラ・・・?」

そう、光の滅竜魔法でこちらは対抗する事にしました。

「あなたが雷なら、俺雷より早い光だ!」

「光か・・・面白い!お前にはこれで挑む!雷竜の・・・!!」

「何っ!?」

雷竜!?この人も滅竜魔導士(ドラゴンスレーヤー)だと!!?

「咆哮!!!!!!!!」

雷の咆哮が放たれた。

ビガガガッ・・・ドコオオオオッ!!!

「どうだ・・・!」

「光竜の・・・」

「っ!?」

俺はラクサスさんの後ろにいた。

「鉄拳!!」

光竜の鉄拳が直撃した。

ズドーーーーーーーーーーン!!!!

「ぐあああああああっ!!!!!!!!」

飛ばされ、倒れるラクサスさん。

「ぐっ!!やはり・・・早さでは勝てないか・・・!!」

「少し焦りました。まさか同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレーヤー)とは思いませんでした。」

「・・・お前も親からか?」

「え?はい・・・。」

「・・・一応言っておく。俺は竜の魔水晶(ラクリマ)を体に埋め込んで滅竜魔法を身につけた。」

「何っ!?そんな事ができるのですか!!?」

「そうさ、少し訳ありでな・・・。」

「そうですか・・・。」

「悪ぃ、続けさせてもらう。」

「・・・構いません。」

「いくぜ・・・雷竜方天戟!!」

雷の方天戟が現れ、俺に向かって投げてきた。

「光竜の翼撃!!」

俺は向かって来た雷竜方天戟を光竜の翼撃で対抗した。

ビリビリ

「くっ!」

電撃がやはりくるか!

「だが・・・おりゃあっ!!!」

俺は雷竜方天戟を破壊する。

「くっ!」

だが、少し腕に傷をついてしまった。

「悪いな、今度は俺の番だ。」

「!?」

俺が先程やった同様に今度は俺の後ろにラクサスさんがいた。

「雷竜の鉄拳!!」

「光竜の鉤爪!!」

俺は光竜の鉤爪で雷竜の鉄拳の攻撃を防ぐ。

ビリビリ

「ぐっ!」

また電撃がきた!!!

「そらぁ!!」

「な、何のぉ!!!!」

俺は痺れが効きながらも、何とか持ちこたえる。

ドーン!

「うわっ!」

「うぬっ!!」

相打ちとなってしまったか・・・。

「何の!!」

俺は体性を素早く立て直し、接近する。

「光竜の鉄拳!!」

「ふん!雷竜の鉤爪!!」

俺の光の鉄拳を鉤爪で止めるラクサスさん。

ビリビリ

「ぐっ!」

また電撃がきた!!!

「こんのおおおおっ!!!」

「ぐおおおおおおっ!!」

ドーン!

「うわっ!」

「うぬっ!!」

相打ちとなってしまったか・・・。

「どわっ!」

「ぐあっ!」

倒れる俺達・・・。

「くっ・・・!」

「ぐぅ・・・!」

俺達は再び立ち上がる。

「こうなったら・・・アレを使うか・・・。」

「?」

「混沌モード!!!魔力30%!!!!」

それと同時に右に白の左に黒いオーラが俺の体に身に纏う。

「ほう・・・それがお前の本当の・・・もう1つの黒いオーラは・・・闇か?」

「はい、その通りです。」

「なるほど、お前が混沌の魔術師と言われた意味がわかった。」

「そうですか・・・ではいきますよ!」

「!!」

「混沌竜の鉄拳!!!」

俺は正面からラクサスさんに攻撃をする。

「雷竜の咆哮ぉぉぉぉっ!!!!!!!!」

ラクサスさんは雷竜の咆哮を放つが・・・。

「うおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」

俺の混沌竜の鉄拳は早く、光と闇、
両方の力があるので咆哮を鉄拳で跳ね返し、鉄拳を喰らわせた。

「ぐあああああああああああっ!!!!!!!!!」

ラクサスさんは攻撃を受け、飛ばされてしまった。

「ぐぁ・・・ぐぅ!」

立ち上がるラクサスさん。

「中々やるじゃねーか・・・!」

「それはどうも。」

「なら!雷竜の翼撃!!」

雷を腕に纏い、薙ぎ払うかのように振るい攻撃してきた。

「(なら俺は・・・!)混沌竜の翼撃!!!!」

俺も翼撃で対抗した。光と闇を纏った両腕を薙ぎ払うように振るい攻撃をする。

ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!

物凄い威力であった・・・。

「・・・・・・。」

「・・・ぐっ。」

俺は平然としていたが、ラクサスさんはもう限界の様子だった。

「・・・さすがに強いなぁ・・・まだ世の中には・・・
 こんな強い奴がいるとは・・・俺の負けだ・・・。」

「・・・わかりました。」

これで、腕試しは終わった。もう夕方になっていた。



































「ラクサスが、負けを認めた・・・。」

「変わったな、あいつも。」

「その後、ラクサスはどうしたんだ!!」

「え、ええっとですね・・・その後に・・・。」


































「怪我は大丈夫ですか?少しやりすぎましたが・・・。」

「いや・・・別に良い・・・すまなかったな。」

「・・・別にいいですけど、たまにある事ですから・・・。」

「なぁ。」

「?」

「またどこかであったら、また相手にしてくれ・・・次は負けねぇ・・・!」

「・・・また、会えましたら、考えておきます。」

「ふっ・・・そうか・・・。」

ラクサスさんはそのまま荷物を持ち、どこかへ行った。

「さーって、俺も少し疲れたし、今日は野宿にするか。」






































「というわけです。そして今日、ウェンディ達の事を聞きました。」

「そうか・・・。」

フリードさんは少し残念そうな顔をする。

「あいつも元気そうで良かったではないか。」

「ああ・・・そうだが・・・そうだが・・・ラクサス・・・ラクサーーーーース!!」

何故か叫ぶフリードさん。あまり周りに迷惑をかけないで下さい・・・。

「すまん・・・取り乱した・・・。」

「しっかりして下さい・・・。」

「ちょっとお兄ちゃん・・・。」

「な、何だ・・・ウェンディ・・・?」

ウェンディがなんか怒っている様だが・・・

「ちょっと腕を見せて!!」

「お、おい!」

ウェンディは俺の右腕を掴み、袖を上げた。

「傷があるじゃない!何で黙っていたの!!」

「い、いや・・・そこまでひどくないから大丈夫だって・・・。」

「そういう意味じゃないの!!もしバイ菌とかが入ってきたらどうするの!!!」

「怒るなって・・・周りに迷惑だぞ・・・。」

「あ・・・ご、ごめんなさい・・・。」

「・・・でも、俺も悪かったよ。ギルドに帰ったら、見てくれ。」

「う、うん。」

「まったく、あんた等は本当に迷惑ね。」

「ねぇ〜。」

「どういう意味だよ!」

「別に。」

「ねぇ〜。」

こいつ等は・・・まったく・・・。












「マグノリア、マグノリア〜。」

「ついたようだな。」

「じゃあ、ギルドへ帰ろうか。」

「「はい!」」

ルーシィさんの言葉に返事をする俺とウェンディ。
ギルドに戻った後、腕の傷を治してもらったぜ。ありがとう、ウェンディ。

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