小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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                第2章 新たなるギルド
                   
                闇ギルド、恐怖の知識(フィアーノウレッジ)



ラクッタ山の頂上にて・・・

「う〜む、あいつら失敗しおって・・・。」

メガネを掛けておる、若く、短髪で茶髪の男がいた。

「チヴァス様、研究の方はどうですか?」

その男こそが恐怖の知識(フィアーノウレッジ)のリーダー、チヴァスであった。

「デックか。もう少しでエーテリオン同じの破壊力になるのだが・・・。
 どうも、光の魔法が足りない様で・・・。」

薄い紫色の髪の男の名はデック。チヴァスの助手である。

「光の魔法ですか・・・。」

「エーテリオンは多くの魔法を融合させたものだからね。
 何人か捕まえた魔導師の魔法を吸収したが、どうも、光の魔法が足りなくて・・・。」

「困りましたね・・・。」






































ラクッタ山の近くの村、村長さんの家にて・・・

「おおっ!ヤッカルではないか!!」

この男性の人、ヤッカルさんって言うのか・・・。
色々あって名前を聞けなかったからなぁ・・・って、それより!!

「村長・・・すみません、私以外は・・・。」

「何も言うな・・・。」

「村長さん!大変なんです!!」

「ん?どうしたのじゃ?」

「実は・・・」

俺とルーシィさんが説明をする。

「何と!わかった、村の者を避難させておくよう言っておく!!」

村長さんはすぐに外に出た。俺達も外に出る。

「皆の者!突然だが、急いでここから避難する!!
 先程の光が再び放たれ、ここへ来たらまずい!急ぐのじゃ!!!」

「は、はい!」

「急ぎましょ!!」

村の人達は急いで避難する準備をした。

「それじゃあ、俺は先にエルザさん達と合流しておく!」

「わかった!」

「気をつけてね。」

「無理はしないでね。」

俺の言葉にルーシィさん、ウェンディ、ミントが言う。

「じゃあ行って来る!」

俺は(エーラ)を出し、エルザさん達の所へ行く。






































「オラァ!!」

「そらぁ!!!」

「はあぁっ!!!!」

「「「「ぐわああああああーーーーっ!!!」」」」

その頃エルザ達は、頂上へ向かってはいるが、
行く先々で敵と会い、闘いをしていた。ちなみに、エルザは天輪の鎧を装備している。

「敵が増えて来てるよ!」

「しつこいわね。」

「やはり、この山の頂上に・・・。」

「上等だ!!!誰が相手だろうが倒してやらぁ!!!!!!」

ナツ達は次々に現れてきた敵を倒して行った。

「おーい!皆さーん!!」

俺はようやくエルザさん達に追いついた。

「コージか!」

「もう敵は倒した。」

「後は頂上へ行くだけだよ!!」

「わかった!」

「いくぜ!!!!」

俺達はそのまま頂上へ行き、到着した。

「待っていたよ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の諸君。
 私は恐怖の知識(フィアーノウレッジ)のリーダー、チヴァスだ。」

そこには、メガネを掛けておる、若く、短髪で茶髪の男と薄い紫色の髪の男がいた。

「貴様ら恐怖の知識(フィアーノウレッジ)がこの山で怪しげな研究をしているのは・・・!」

「ふっ、まぁそうなるでしょうね。」

「だったらテメェ等をさっさと倒すぜ!!!!」

ナツさんが奴らに向かって行った。だが・・・!

ドーン!

「!?」

「やれ、3号。」

「ウホ!」

バシーーーーン!!

「ぐぁっ!!」

ナツさんが殴られた。殴った奴は・・・。

「バルカン・・・!?」

バルカンだったが、腕や足には機械の様な物を装着させられていた。

「人間はモンスターを倒す為に武器や魔法を使う・・・。
 だが、もし、モンスター達等が武器や魔法・・・
 このようにサイボーグ化されたらどうなる?」

「つまり・・・そのバルカンはサイボーグって事!?」

「まぁ、そういう事だ。これが後、3体はいるよ。」

その男が言うと、後ろから3体のサイボーグ化したバルカンが現れた。

「さぁ、彼らを倒してみたらどうだね?」

「「「「ウホッ!!」」」」

4体のサイボーク化したバルカンが襲って来た・・・!

「くそ!」

「あんにゃろう!!」

「はっ!」

「この!!」

俺達は戦い始めた。バルカン達は力が結構あり、動きも少し早い。
普通のバルカンよりかは強いと考えよう。

「この!火竜の鉄拳!!!」

「ウホ!」

1匹のバルカンはバリヤーの様な物を出現させ、ナツさんの攻撃を止めた。

「何っ!?」

「これは・・・!?」

「どうだい、そのバルカンには、攻撃を守る魔法の魔水晶(ラクリマ)も装着している。簡単には倒せない。」

「厄介なモノをつけやがって・・・!!!」

「ということは、他のバルカンにも・・・。」

「ああ、そうだよ。それぞれに違う魔法の魔水晶(ラクリマ)を装着している。」

俺の言葉にチヴァスが言う。

「君達はどれくらいやれるかな?やれ!」

「ウホ!喰ラエ!!」

もう1匹のバルカンが腕に装着してある機械の腕からカマイタチが俺達を襲う。

「おっと!」

「っ!」

「おーっと!」

「ふんっ!」

俺達は難なくかわした。

「「マダ俺達モイルゾ!!」」

残りの2体のバルカンも攻撃をしてきた。
1体はレーザービーム、1体は闇の魔法を放たれた。

「おれなら大丈夫ですね。がああああああっ!!!」

俺はその2つを食った。

「「ウホ!!?」」

「喰らえ!光竜の咆哮!!!」

俺は2体のバルカンに向かって、光竜の咆哮を放った。

ズドーーーーーーーーンッ!!!!

「・・・ちっ。防いだか・・・。」

そこにはバリヤーを出したバルカンだった。

「助カッタ!」

「シッカリシロヨ!!」

「ウホ!!」

何か会話しているな・・・サイボーグ化されても仲間は覚えている様だな。

「取りあえず、先にこのバルカンを倒すぞ!!」

「はい!」

「「おうよ!!」」

戦闘開始ですね・・・!!



「・・・素晴らしい!あの光を混ぜれば、完成する・・・!」

「それでは、彼にあれをつけますか?」

「ああ・・・!」


「火竜の鉄拳!」

「アイスメイク大槌兵(ハンマー)!!」

循環の剣(サークル・ソード)!」

「光竜の鉄拳!!」

俺達は1体ずつ、バルカンを相手に戦っていた。
俺は闇を使う奴を、エルザさんはレーザーを使う奴、
ナツさんはカマイタチを使った奴、グレイさんはバリアーを使った奴と戦っています。

「「「「ウホ!」」」」

それぞれのバルカンが攻撃、1体のみ防御で何とかし、戦っていた。

「1号、2号、来なさい。」

「「ウホ!」」

俺とエルザさんと戦っているバルカンがあのチヴァスの所へ行った。
奴は何か長いコードの様なものに手かせが一部つている物をバルカンに持たせた。

「これを、あの子供につけろ。」

子供って俺の事か!!確かに俺がこの中で1番見た目が子供っぽいけど・・・!!!!

「俺がそう簡単に捕まるとでも!」

「3号、他の奴は取り押さえなさい。」

「ウホ!」

「俺を捕まえる訳・・・あがっ!?」

「ナツ!?グアッ!」

「どうした2人とも!?」

「ウホ。」

「あ、こいつ・・・!んがっ!?」

「皆さん!?」

よく見ると、透明なバリアーがナツさん達は張っていた。

「あのバルカンか!」

俺はバリアーを出したバルカンを見てそう言う。

「みんな〜!」

「無事ですか〜!」

「ルーシィさん、ウェンディ!!」

カチャ

「・・・あ。」

しまった、よそ見して、いつの間にか手かせ装着された・・・!

「今だ!」

「はい!」

あの2人が何か言い、スイッチを入れた。

「う、うわあああああああっ!!!!???」

何だ・・・!?俺の光の・・・滅竜魔法が・・・なくなっている・・・!?

「・・・ぐぅ。」

俺はそのまま倒れてしまった。

「「「「「「「コージ!?」」」」」」」

「お兄ちゃん!?」

「はははっ!ついに完成した、エーテリオンを!」

「これであの評議院をやっつけてますね!!」

「あいつ等・・・!」

「コージに何をしたの!!」

「ああ、エーテリオンを完成するのに光の魔法が必要だったんだが、
 彼の光の滅竜魔法はすごいつ身体から、この装置で魔法を頂いたんだよ。」

「ちょっと!そんな事したら・・・コージがマズイ事になるかも・・・!」

「どういう事なの、ミント!?」

「それは・・・うわっ!」

突如、バルカンがやってきて、ウェンディ達を攻撃した。

「オ前ラ猫ハドウデモイイ。コッチノ女ノ子ハイイッホ!」

ウェンディを指さした。

「ええっ・・・!」

「ウホホ〜!捕マエ・・・」

「・・・れろ。」

「ウホ?」

「お、お兄ちゃん・・・?」

「ウェンディから離れろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!!!!」

その瞬間、コージの左側の体には、黒いオーラの様なものが身に纏っていた。

さらに・・・

「ぐ・・・ううっ・・・ギャオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」

それはまるで、竜が怒り、吠えているかの様であった・・・。 

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