小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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                第2章 新たなるギルド
                   
                   ギルダーツ




妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドにて・・・

「お兄ちゃん・・・////」

「何だ、ウェンディ?まだ恥ずかしいのか?」

「う・・・うん・・・。」

「まぁ、慣れるのを待つしかないね。」

あれから1週間、恋人らしくふるまっているけど、ウェンディはまだ少し恥ずかしいみたいだな。

「別に大丈夫だろ?俺がいるから。」

「それは・・・その・・・。」

「嫌か?」

「そんな事ないもん!」

「だろ?いいじゃねーか。」

俺はウェンディの肩を掴み、俺の方へ寄せた。

「きゃっ!お、お兄ちゃん・・・!」

「今日も可愛い。」

「も、もう・・・///」

いつもこんな感じです。それに、ウェンディの胸元には白い羽のペンダントを身につけていた。
もちろん、俺も身につけている。ちゃんと写真を入れてな。

「ふ〜ん・・・」

「おっほん。」

「あ。」

「っ!!」

「あ〜あ、あっついね〜。」

「ええ、熱いわね。朝からそんなに見せつけて。」

シャルルとミントがそう言って来た。

「ふ、普通だろ?」

「そ、そうだよ、2人とも〜!!//////」

「どうでしょ?」

「普通とは少し言えないわね。」

「そうか?」

「というか、他のみんなを見たらどうなの?」

「はぁ?」

周りを見て見ると、そこには・・・

「わ、私がいいのか!末永くよろしくお願いします!!」

「何言ってるのよエルザ!!」

「まだ、混乱しているみたいね。」

エルザさんが何か分けの分からない事をルーシィさんに言って、
ミラさんがエルザさんの今の状態を言った。

「あ、あの・・・グレイ様・・・じゅ、ジュビアと・・・その・・・。」

「あっ?」

「どけグレイ!」

ドカ!

「何しやがるこの野郎!!」

「ジュビア・・・寂しい・・・。」

まだ言えてないのですか、ジュビアさん・・・後グレイさんとナツさん、ケンカは外でやってください!

「レビィ!この依頼を受けようぜ!」

「テメ!何先に言ってやがる!レビィ、この依頼を受けようぜ!!」

「テメェこそ、邪魔すんじゃねーよ!!」

「あー、もう!」

レビィさんの取り合いをするジェットさんとドロイさん。

「テメェはこの前レースに1番最下位だったくせに!」

「何だと!?」

確かに・・・この前、24時間レースをしましたね。
1位は俺でしたよ。えっ?何故かって?光の高速で走ったからですよ。
スタートからゴールまで約5秒でした。みんな「早っ!?」って驚きましたよ。





ゴーン!ゴゴーン!







「何!!?」

「鐘の音ですね・・・。」

「うん。」

ルーシィさんは驚き、俺は冷静に、ウェンディは俺の言葉に頷く。

「この鳴らし方は・・・!!!」

「あい!」

「おおっ!」

「まさか!!」

「?」

ナツさん、グレイさん、エルフマンさんは知っている様で、ジュビアさんは知らない様ですね・・・。

「ギルダーツが帰ってきたァ!!!」

「あいさー!!!」

「「ギルダーツ?」」

俺とウェンディはその名前に首を傾げる。

「あたしも会った事ないけど・・・妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の魔導師なんだって・・・。」

「へぇー。」

「うわぁ!」

ルーシィさんの話に俺とウェンディはそう言う。しかし・・・

「凄い騒ぎようですね・・・。」

「お祭りみたいだね、お兄ちゃん。」

「そうだな。」

「ホント、騒がしいギルドね。」

「だね〜。」

俺達はギルドの騒ぎ様にそれぞれそう言う。

「みんなが騒ぐのも無理はないわ。」

「ミラさん。」

俺達の下にミラさんがよってきた。

「3年ぶりだもん・・・帰ってくるの。」

「3年も!!?何してたんですか!?」

ミラさんの言葉に驚くルーシィさん。

「もちろん仕事よ。」

「仕事?」

ミラさんの言葉に俺は疑問の思った。

「S級クエストの上にあるSS級クエストってのがあるんだけど・・・」

S級クエスト、確かS級魔導師しか受けられない、とても危険なクエストでしたっけ?
それより上がSS級クエストですか・・・。

「そのさら上に10年クエストって言われる仕事があるの。
 10年間、誰も達成した者はいないだから10年クエスト。」

「へぇ〜そんなのがあるんですか・・・。」

「ギルダーツはそのさらに上、100年クエストに行ってたのよ。」

ミラさんの言葉にルーシィさんは唖然とする。

「100年クエスト・・・・・・100年間・・・
 誰も達成できなかった仕事って事ですか・・・!?」

「それにしても騒ぎすぎじゃないかしら?」

「確かにな、それに・・・」

外からこんなのが聞えてきた。

『マグノリアをギルダーツシフトへ変えます。町民の皆さん!!
 すみやかに所定の位置へ!!繰り返します・・・』

こんな声が・・・

「ギルダーツシフトって何ですか?」

俺はミラさんに聞いてみた。

「外に出てみればわかるわよ。」

「外?」

俺達は外へ出てみた。何と壁が現れ、ここのギルドへの道になっていた。

「町が・・・割れたーーーーーーーーーーっ!!!!」

「ギルダーツは触れたものを粉々にする魔法を使うんだけど、
 ボーっとしていると民家もつきやぶって歩いてきちゃうの。」

「どんだけバカなの!!?その為に町を改造しちゃって事?」

そうなりますね・・・。

「すごいね、お兄ちゃん、シャルル、ミント!!」

「すっご〜い!」

「ええ・・・すごいバカ・・・。」

「そっちなんだ、シャルル・・・ん?」

そう言っていると、その道から人の姿が見えた。

「来たーーーーっ!!!!」

「「「オオオッ!!」」」

ガシャ、ガシャ

「ふぅ。」

「(この人が・・・ギルダーツ・・・。)」

見た目は40代ぐらいの男性で、黒いローブの様な物を身につけていた。

「ギルダーツ!!!俺と勝負しろォォォーーーーー!!!」

「いきなりソレかよ。」

エルフマンさんと同意見です。

「お帰りなさい。」

「この人がギルダーツ・・・。」

「む、お嬢さん、確かこの辺りに妖精の尻尾(フェアリーテイル)ってギルドがあったハズだが・・・。」

「ここよ。それに私はミラジェーン。」

「ミラ?」

その言葉に・・・

「ずいぶん変わったなオマエ!!!つーかギルド新しくなったのかよーーーーーっ!!!」

驚いていた。

「外観じゃ気づかないんだ・・・。」

「まぁ・・・3年も帰って来なかったですから・・・。」

「ギルダーツ!!!!」

「おおッ!ナツか!!!久しぶりだなァ。」

「俺と勝負しろって言ってんだろー!!!」

そう言い、ナツさんはギルダーツさんに向かって行ったが・・・

「また今度な。」

片手で軽く持ち上げられ、天井にぶつかった。

「や・・・やっぱ・・・超強ェや。」

「変わってねえな、オッサン。」

「漢の中の漢!!」

「いやぁ、見ねぇ顔もあるし・・・ホントに変わったなァ。」

「ギルダーツ。」

「おおっ!!マスター!!!久しぶりーーーーーっ!!!!」

「仕事の方は?」

「がっはっはっはっ!!!!」

マスターは何故かため息をついた、そして・・・

「ダメだ。オレじゃ無理だわ。」

「何!?」

「ウソだろ!!?」

「あのギルダーツが・・・」

「クエスト失敗・・・!?」

全員、それに驚いた。そんなに難しいのか・・・100年クエスト・・・!

「そうか・・・主でも無理か・・・。」

「スマネェ、名を汚しちまったな。」

「いや・・・無事に帰ってきただけでよいわ。
 ワシが知るかぎり、このクエストから帰ってきたのは主が初めてじゃ。」

「オレは休みてえから帰るわ。ひ〜疲れた疲れた。あ、ナツぅ。」

「!」

「後でオレん家来い。みやげだぞ〜っ、がははっ。んじゃ、失礼。」

ボゴボゴ

「ギルダーツ!!扉から出て行けよ!!!!」

このギルドを壊す気ですか・・・。

「100年クエストはまだ早い、やめておけ。」

「あっれー?わくわくしているように見えたぁ!?」

エルザさんの言葉にツッコミを入れるルーシィさん。

「とんでもない人だったな・・・。」

「うん・・・そうだね・・・。」

俺とウェンディはそう言った。




















その後の数分後・・・

「このギルドに4人の滅竜魔導師(ドラゴンスレイヤー)・・・」

マカロフが1人、酒の入っている一合徳利にグイ呑みを入れて呟いていた。

「ポーリュウシカ、主の言った通りじゃ・・・運命は動き出そうとしている。」

そう言い、マカロフを酒を飲んだ。






























夕方頃・・・

「じゃあね、ウェンディ。シャルルとミントも」

「また明日ね。お兄ちゃん。」

「またね。」

「じゃあね〜!」

俺はウェンディ達をフェアリーヒルズに送り、(エーラ)を出し、自分の今住んでいる所へ行った。

「さてと・・・ん?」

途中でナツさんを見つけた。何か走っている様だが・・・。

「くそっ、くそォ!!!」

「あ、ナツさん・・・!」

「ぐぉっ!」

危ないと言う前に、ナツさんはこけて、転がって、川に落ちた。

「大丈夫ですか!?」

俺は近寄って、そう言った。

「・・・・・・。」

「ナツさん・・・?」

「元気かな・・・父ちゃん・・・。」

「・・・・・・。」

何か・・・あったんでしょうか・・・?

「ん?コージか・・・。」

「はい。大丈夫ですか?」

「・・・ああ。」

ナツさんはそう言い、川から上がった。

「じゃあ、また明日な。」

「あ・・・はい・・・。」

俺は、何かあったのかを聞こうと思ったが、やめておいた。

「さて、俺も帰るか。」

俺は(エーラ)を再び出し、自分の今住んでいる所へ行った。

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どうも、白鋼です。妖精の尻尾での生活のストーリーはいかがでしょうか?
ラクサスを出したのは、どこかでコージはラクサスと会うという設定を考えていたからです。
また、ようやくウェンディとの恋仲にすることができてよかったです!
ウェンディはこの小説のヒロインですから!!
第2章はここまでです。次回から第3章 エドラス編になります。どうか、よろしく、お願いします。

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