小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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                 第3章 エドラス編

                エドラスでの意外な出会い



ゴオオオオッ・・・!

「(凄げぇな・・・こんな光景・・・!んっ?)」

光が見えた・・・!

「あそこか!!」

俺は全速力で行った。

ボッ・・・!

「・・・!」

そこには・・・アースランドでは見られない光景があった。
空にはいくつもの島が浮遊していて、アースランドとは違った動物や植物があった。

「ここが・・・エドラス・・・!」

だが次の瞬間・・・!

ぱっ!?

「あれ・・・?」

突如、(エーラ)が無くなった・・・!?

「嘘・・・っ!?うわああああああああああああああっ!!!!」

俺はそのまま落ちてしまった・・・!































バスン!


「た・・・助かった・・・!」

運よく木に落ちその木の草がクッションになってくれた。

「よっと!」

俺は降りて周りを見た。

「見た事もない植物が多いな・・・。」

エドラスの植物、アースランドとは違うな・・・。

「う〜ん・・・身体も変な感覚だな・・・。」

これもエドラスの影響なのか?

「しっかし・・・森だな・・・町を探さないと・・・。」

































それから数分後・・・

「大部体が慣れてきたが、町とかがないな・・・しかも、次は崖のある道かよ・・・。」

俺は森を抜けた後、左右に崖のある道に出てきた。


そんな時だった・・・!


ガラガラガラ・・・


「何だ・・・!?」

遠くから岩が落ちる音が聞えた。俺は急いで行って見た。

「おっと・・・!」

俺は近くの岩陰に隠れた。6人にる盗賊の様な奴らが2人の旅人を襲っていた。
声は聞こえないけど、武器などを持っていると考えると、間違いないな。

「荷物よこしな!!」

リーダーらしき男はそう言った。



「(どうしようか・・・。)」

今の俺には魔法が使えない・・・一応荷物は持ってきているが、
闇の魔水晶(ラクリマ)が殆ど、あとは適当な魔水晶(ラクリマ)があるし・・・。
というか、魔水晶(ラクリマ)だけでどうしろというんだ!!?

「・・・あ。」

俺は荷物からあのものがあった事を思い出した。

「(ジェラールから貰った、エクスボールがあったんだ・・・!)」

俺は青色のエクスボールを食べた。

「(よーし!喰らえ!!ライト・スピア!!!)」

俺は人差し指をアフロ頭の盗賊の方に指し、その指から強力な光線を放った。

ビュスン!

「ぐぁっ!」

「り、リーダー!大丈夫ですかい!!?」

濃いの緑色の髪でモヒカンヘアーの男がアフロ頭の所へ行き、そう言った。
どうやらアフロ頭の男がリーダーの様だ。

「いったいどっからだ・・・!?」

「どっからや!!!」

坊主頭で顔つきが悪そうな男2人がそう言う。
髪の色は茶髪だが、色は少し違うが、顔は同じ・・・双子か?

「おいコラ!出て来い!!」

ドレットヘアーの男が言う。

「出て来んと!こいつら殺すぞ!!」

ハゲているが、頭に入れ墨の様なのがある男がそう言う。
そいつは剣で旅人の2人に抜けようとしたが・・・

「(させないよ!ライト・スピア!!)」

俺はライト・スピアを連続で放った。

ビュビュビュビュビュビュスン!!!

「「「「「「うわぁっ!!!」」」」」」

盗賊どもは少し飛ばされた。やっぱり連射では威力が下がるぜ・・・。

「(おらおらおら!!!)」

俺はさらに連射して盗賊どもを攻撃した。

「な、何なんだ一体!?」

「一体どこに・・・」

「ここだよ。」

「「「「「「!?」」」」」」

俺は盗賊達の目の前に出て来た。

「喰らえ、光竜の鉄拳!!」

俺は盗賊どもに光竜の鉄拳を喰らわせた。

ズドォォォォォン!!!!

「「「「「「うわーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」」」」」」

盗賊どもは遠くへ飛ばされた。あんまり強くないな、あの盗賊ども・・・。

「よし!」

俺は旅人の方へと向いた。幸いに旅人の2人は俺が隠れて攻撃をした時、
近くのほら穴があったので、そこに隠れていた。

「大丈夫ですか?」

俺は助けた旅人2人に駆け寄った。

「ありがとうね、君。」

「感謝するわ。」

「え・・・?」

何で・・・この声と・・・この匂いって・・・そんなまさか・・・!?

「どうかしたの?」

「あ、いえ、何でも・・・。」

でも、人の姿・・・信じられない・・・。

「私はインフェルノル・フェルマール。」

「私は妻のフェルナール。」

「・・・っ!」

嘘だろ・・・その名前って・・・俺の知っている名前・・・!!!

「(あ・・・。)」

俺はある事に思い出した・・・ここはエドラス世界・・・
いわゆる平行世界(パラレルワールド)・・・自分の知っている人は違う・・・































そして・・・その2人の夫婦は・・・俺の・・・
































父さんと母さんの声と匂いと同じだった。




































「(エドラス世界の・・・父さんと・・・母さん・・・!!)」

エドラスでは・・・人間だったんだ・・・。

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