小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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                 第3章 エドラス編

            決着!ドロマ・アニムVS滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)!!                


「「「うおおおおおっ!!!!」」」

エドラスの妖精の尻尾(フェアリーテイル)とルーシィ達はエドラス王国の兵士達を次々に倒していく。

「ジュビアちゃん、かっこいい!」

「くっつくな!お前もあっちのグレイみたいに少しは身軽になれ!!」

「がぁ〜ん・・・。」

エドラスのジュビアとグレイはそんな会話をしていた。

「てめえ等、本気で自分等が間違ってねえと思ってんのか!」

「そ、それは・・・!」

グレイは1人の兵士の服を掴みそう言う。

「そんな事ないわ。中には国王に反対している者はいる筈。えい!」

エドラスのミラはそう言い、持っている剣で兵士を薙ぎ払った。

「逆らえば命がないから、やむなく従っているのよ!」

「争いなんて、虚しいばかり。」

今度はエドラスのカナが言う。

「みんなでティパーティでもする方がよっぽど楽しいですのに!」

エドラスのカナはそう言い、持っていた魔法少女が持っていそうな杖を兵士に向かって叩いた。

「それでも今は、こいつらを撃退するしかない!」

ルーシィがそう言う。

「ところでアースルーシィ。そこのメガネって、お前の彼氏か?」

エドラスのルーシィがロキの存在に気になってルーシィに聞いてみた。

「違う!違う!この人は・・・」

「やっぱりそう見える?同じルーシィだから、わかっちゃうかな?」

ルーシィが言うっ前にロキがエドラスのルーシィに向かいそう言う。だが・・・

「私はチャライ男は嫌いだ!」

「チャ・・・!?」

エドラスのルーシィの言葉にロキはショックを受けた。

「うわぁ〜!!」

「ハッピー・・・ミント・・・!」

「ひょえ〜!」

魔法弾の流れ弾がハッピー達を襲ってくる。

「はっ!」

それを助けたのはエドラスのウェンディであった。

「エドラスのウェンディ!」

「あなた達エクシードね。」

エドラスのウェンディはそう言い、ハッピー達の所へ来た。

「大丈夫?一緒にいてあげようか?」

「ありがとう、でも大丈夫、ハッピーとミントがいてくれるから、あっ。」

エドラスのウェンディはシャルルをエドラスのコージがいる方へ運んでやった。

「コージ、この子達の怪我をお願い。」

「任せて!お姉ちゃん!!」

エドラスのコージは持っていた救急箱の様なものを開け、その中らは緑色に輝く光が出てきた。

「この光に当たれば、怪我は治るよ。」

「ありがとう、エドラスのコージ・・・!」

エドラスのコージにお礼を言うミント。

「私やコージが近くにいるから大丈夫。何かあったら私が守ってあげるね。」

「気をつけてね、お姉ちゃん!」

「ええ!」

エドラスのウェンディは兵士達と戦いに行った。

「エドラスのウェンディもコージも優しいね。」

「うん。」

ハッピーの言葉にシャルルはそう言う。

「この子達と私のコージは私が守るわ!!」

エドラスのウェンディはそう言い、兵士達を持っていたトンファーで攻撃する。

「うわ〜・・・私達の知っているコージとウェンディが入れ替わった感じだね・・・。」

「そうね。」

「あい!」











一方、エルザ達は・・・

「はぁっ!」

エルザは2本の剣を足の指で掴んだまま、エドラスのエルザに攻撃をした。

カカ、カカ、カカキィ! スウッ、バシ!

エルザは剣を少し上に上げ、手に持ち、エドラスのエルザに攻撃をした。

ガシィン!!

「スカーレットォ!!!!」

「ナイトウォーカー!!!!」


ゴオオオオン!!!


「っ!!」

ズザァー!

「ぐっ!!」

ザザーッ!

「「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・。」」

互いに意気が荒れていた。

「ここまで互角とはな・・・」

「互角?違うな。貴様はまだ、テン・コマンドメンツの最終形態を知らん。」

エドラスのエルザがそう言うと、テン・コマンドメンツの形が変わっていった。

「聖槍レイヴェルト!!!エドラス最高の鍛冶屋が鍛えた聖なる槍。
 この一撃は天下を轟かす究極の破滅。」

エドラスのエルザがそう説明した後、エルザも別の鎧へと換装させた。

妖精の鎧(アルマデュラ・フェアリー)!!!!」

エルザが着た鎧は桃色で2本の剣を持って、髪型が後ろに三つ編みが2つあった。

「この鎧がギルドの名を冠する由来はいうまでもなかろう?」

「最強の魔法という訳か!!面白い!!!」

「来い!!!」

「オォオオオオ!!!!!!!!!!」

「オオオオオォオオ!!!!!!!!」

ドゴオォン!!!!!!!!!!!!!!

互いの最強の魔法の攻撃の衝撃波かなりのもで、浮遊島をも破壊するぐらいあるのではという威力であった。

そして、結果は・・・

「レ・・・レイヴェルトが・・・・・・!!」

「よ・・・鎧が・・・!!」

エドラスのエルザの持つレイヴェルト、エルザの持つ妖精の鎧(アルマデュラ・フェアリー)、共に破壊、相打ちであった。

さらに・・・

ガタン!ゴゴゴ・・・!

「くっ!?」

「なっ!?」

突如、浮遊島が落下し始めたのだ。

「今の衝撃で浮遊島の浮力が失われた。」

「もう互いに魔力も残っていない。それでも!!!!貴様を討つ!!!」

ゴバッ!!

「ぐっ!!」

エドラスのエルザはエルザに殴りかかった。

「オオッ!!!」

ガン!!

「うぶっ!何の!!」

ガン!!

「ぐぅ!!」

エルザも負けず、殴りかかった。

ガッ、ガコッ、バキ、ドカ、ドス、ガッ!

僅かながらも、殴り合いは続いた。

「私は永遠の魔力の為に、負けられない!!!!」

ゴッ!

「ぐあっ!」

エドラスのエルザはエルザの顔を掴み、そのまま後ろへ押し、地面に当てた。

「貴様の言う永遠はどれだけの一瞬の犠牲の上にある!!」

ドッ!

「くっ!」

エルザはエドラスのエルザを巴投げした。

「押さえつけ奪い、威圧して奪い、他を憎み他を滅ぼし・・・!」

「それが人間だーーーっ!!!!」

バン!

「人間はもっと人を愛するものだ!!!!」

エルザはエドラスのエルザを殴りそう言う。

「大切な者達の為に立ち上がり、涙を流す者の為に剣をとる!!
 お前はこの世界の悲鳴を感じないのか!!?ナイトウォーカー!!!」

ググググっと、エルザ達は取っ組み合いをする。

「世界の悲鳴など貴様より感じているに決まっているだろう!!!」

ガッ!

「ぬぐ!」

エドラスのエルザは足を上げてエルザを攻撃する。

「魔力の枯渇・・・その為に私は・・・」

「違う!!!世界とは“生きる者”の事だ!!!!」

ドカッ!

「っ!!」

エルザはそう言い、エドラスのエルザを殴る。
エドラスのエルザはそのまま転がるがすぐに体勢を立て直した。

「この世界は死にゆく世界!魔力が枯渇し、死に至る世界なのだ!!
 アースランドの貴様には分かるまい!!!!魔力が無くなる不安・恐怖・絶望!!!!」

エドラスのエルザはそう言い、殴り続けた。

ガッ!ゴッ!バキ!ドカッ!

「私達は永遠の魔力を手にしなければ生きていけないんだ!!!!」

ガッ!

「私達は生きているだろ今!!!!魔力が無くても生きている!!!!」

エルザはエドラスのエルザの手首を握り、そう言った。
その事にエドラスのエルザも気づいた。

「互いを見ろ!!!!魔力などとうに尽きてる!!!!それでも人は死んだりしない!!!!
 弱さも恐怖も」全て乗り越えていく強さがある!!!!それが生きる者だ!!!」

エルザはさらに言う。

「いいかエルザ!!!!お前の中には私の持つ邪悪も弱さもある!!!!
 だから人々を愛する心も必ずあるんだ!!!!生きる者の声を一心に聴け!!!!」

エルザのその言葉にエドラスのエルザは心の中で思っていた。

「(これがエルザ・・・私・・・なのか?)」

「本当の声で語るんだ!!!!」

「(あれ・・・?涙・・・?)」

「お前は1人じゃない!!!!!」

ズドォオン!!!!





































「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

先程のエルザ達が戦いの場としていた浮遊島が落ちた音に
エドラスの兵達とエドラスの妖精の尻尾がその音と音と同時に出た煙の方を見ていた。

「何!?今の・・・」

「何か落ちてきやがった。」

「・・・エルザ?」































「も・・・もう動く力も残ってない・・・・・・。」

「・・・・・・。」

エルザ達は互いに「大」に倒れていた。

「だが・・・生きて・・・るぞ。」

「・・・・・・・敵わんな。お前の勝ちだ、スカーレット。」

「勝ち負けもあるものか。同じエルザだ。」

「・・・・・・そうか。」

こうして、エルザ達の戦いは終わった。





























一方、エドラスの城のある部屋で・・・

「ここは・・・アニマを造り出す部屋。王子・・・一体何を・・・」

そう言ったのはパンサーリリーであった。

「私は長い事アースランドを見てきた。争いもあるが豊かな世界だった。
 きっと受け皿になってくれる。」

「ま・・・まさか・・・!」

ジェラールの言葉にリリーはそのやる事に気がつく。

「いくらなんでもそれは暴論すぎる!!!!」

「この世界の争いを根絶させる為にはこれしかない。人と人がきちんと向き合える世界を作るんだ。」

ジェラールがここでやる事、それは・・・

「アニマを逆展開し、この世界の全ての魔力を消滅させる。」

という事であった・・・。

























一方、コージ達は・・・

『フハハハハハ!!!地に堕ちよドラゴン!!!!』

「ぐっ!」

「うう・・・」

「ハァ・・・ハァ・・・!!」

「ふぅー、ふぅー!!」

俺達全員ドロマ・アニムに苦戦していた。

『絶対的な魔導兵器ドロマ・アニムがある限り、我が軍は不滅なり!!!ハア!!!!』

ドロマ・アニムの口の大砲から強力な魔法弾が放たれた。


ドドドドド!!!!!

「ぐああーっ!!」

俺達全員魔法弾の爆発で飛ばされた。

「ぐあっ!」

「ごあっ!」

「ぐぅっ!」

「うあっ!」

『もっと魔力を集めよ!!!!空よ大地よ!!!!ドロマ・アニムに魔力を集めよ!!!!』

「オオオオオ!!!」と、ドラゴンが吼えるかのようにドロマ・アニムは顔を上げた。

「くっ!」

火竜(サラマンダー)!!!!ブレスだ!!!!」

「!!!」

ガジルさんがナツさんにそう言う。

「ガキ2人!!お前等もだ!!!」

「よ・・・4人同時に!?」

驚くウェンディ。

「何か起こるかわからねえからひかえておきたかったが、やるしかねえ!!!
 あの翼が飛べねえなら今がチャンスだ!!!!」

「わかりました!!!」

「おし!!!」

「はい!!!光から・・・闇へ!!!!」

俺の体に身に纏っていた白いオーラが、黒いオーラへと変わった。

「火竜の・・・」

「鉄竜の・・・」

「天竜の・・・」

「闇竜の・・・」

「「「「咆哮!!!!!!」」」」

俺達4人の咆哮が放たれた。

『!』

ドゴォン!!!!!!!

「やったか・・・」

『フハハハハ!!!』

「「!!!」」

「上だ!!!!」

何とドロマ・アニムが上にいた!!

「あんなに跳躍力があったのか!!!」

「そんな・・・4人同時の咆哮が・・・当たらない・・・。」

「もう1度だ!!!」

『させんよ!!龍騎拡散砲!!!!』

ドロマ・アニムの口から大量の魔法弾が俺達に襲ってきた。

ドドドドドドドド!!!!!!

『ハハハハハハ!!!!!』

「うああああ!!!!」

「ぐああああ!!!!」

「きゃあああ!!!!」

「ぬああああ!!!!」

俺達はもろに喰らってしまった。

「うう・・・」

「がはっ!ゲホゲホ!!」

「マズイ・・・もう・・・魔力が・・・」

「・・・っ!!」

『尽きたようだな。いくら無限の魔道士といえど1度尽きた魔力はしばらく回復せんだろう。
 おとなしく我が世界の魔力となれ。態度次第ではそれなりの待遇を考えてやってもよいぞ。』

「断る。」

俺は即言った。

「まったく・・・今日で2回目だぞ・・・。」

『まだ逆らうか!!』

「ああ!はぁ!!」

俺は咆哮を放った。

『無駄だ!!貴様の光は封じた!!』

ドロマ・アニムに装着されていた翼で俺の咆哮を再び吸収しようとした。

『ハハハハハッ!!!!』

ビィー!ビィー!ビィー!

『何っ!?翼に異常発生じゃと!!?』

ビビィーン!!バァーーーン!!!!

『なっ!?』

ドロマ・アニムの翼が突如崩壊した。

「ざまあ見ろ。」

俺がアレになったんだ。

『一体何をした!?』

「混沌モードだ。」

そう、今日2回目の混沌モードだ。

『白と・・・黒・・・!?』

「光と闇、混ぜ合わない2つを混ぜ合わせた!」」

『まさか・・・さっきの攻撃に光だけでなく闇も入っていて、それで翼が壊れたのか!!』

「ま、そういう事だ。俺はまだいくぜ!!」

「俺もだ・・・俺もまだ立つぞ!!」

ナツさんが立ち上がった。

「いくぜ、コージ!」

「はい!!」

俺とナツさんだけでドロマ・アニムに戦いを挑む。

『ええい!邪魔な小僧どもが!!』

ドロマ・アニムはナツさんを蹴ろうとした。

「混沌竜の鉤爪!!!」

俺は鉤爪で防いだ。

ガァン!!

『ぬおっ!!』

「サンキュー。」

「いいえ。まだいきます!魔力50%!!!」

俺は魔力を高くした。本当は後からきつくなるとはいえ仕方ない。

「混沌竜の鉄拳!!!!」 

「火竜の鉄拳!!!!」

俺とナツさんはドロマ・アニムの腹部分を攻撃した。

「ナツさん!無理に出さないで下さい!!魔力が無くなって・・・」

「ひねり出す!!!明日の分をひねり出す!!!」

『おのれぇ!!!龍騎拡散砲!!!!』

ドロマ・アニムの口から大量の魔法弾が俺とナツさんに襲ってきた。

「何の!滅竜奥義“光子裂刀斬”!!!!」

俺は光竜の持つ奥義を出した。
この技は手に光の粒子を大量に集め、1つ1つを小さな刀の形にし、斬撃を放つのだ。
小さくても、これはかなりの斬撃がある!!!

ドドドドドーーーン!!!

全ての魔法弾を破壊した。

『何じゃと!?』

「おらァ!!!!」

ズドッ!

『ぬうっ!』

ナツさんはドロマ・アニムの足を握り、持ち上げた。

滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)なめんじゃねーぞ!!!!」

「・・・・・・。」

「(明日の分・・・)」

『身分をわきまえよクソ共があ!!!!』

ドカ!!

「ぐあああ!!」

「ナツさん!!この・・・ぐっ!!」

くそ・・・!やっぱり混沌モード2回目はキツイ・・・!

『ワシを誰だと思っておるかーーーー!!!!』

ピピッ

『!』

「!!」

俺が見えたのは・・・ガジルさんが何かをやろうとした。

「(力を合わせる必要なんかねえ!!!!力は・・・願いは・・・繋げればいい!!!!)」

ドンッ!バキ、ズドン!

『足を・・・。』

ガジルさんはドロマ・アニマの右足を鉄となった右腕で貫通させた。さらに・・・

「ロックした!これで空中には逃げられねえ!!」

どうやら、貫通させただけでなく、土の中でロックできるように、
右腕を3本の鉄の棒に変え、動きを封じた。そんな感じでしょう。

『なめおって!!』

ドロマ・アニマはガジルさんを外そうとするが、簡単にはいかなかった。

なぜかというっと・・・

「そらぁぁぁぁぁっ!!!」

『むうっ!?』

俺は混沌モードを解き、(エーラ)を出して、ドロマ・アニマの左腕を引っ張った。

「左腕は俺が抑えた!!」

『何を!?離さんか!!!』

ドロマ・アニマは左腕をブンブン振り回したりするが、俺は耐え、肘の所を抑える。

「これで曲げる事はできない!!ナツさん!!後をお願いします!!」

「行けェ、火竜(サラマンダー)!!!!お前しかいねェ!!!!お前がやれ!!!!」

「おう!!ウェンディーーーー!!!!」

ナツさんはウェンディの名前を言う。

「俺に向かって咆哮だ!!」

「え?」

「立ち上がれ!!」

「で、でも・・・そんな事したら・・・」

「ウェンディ!!」

俺は倒れているウェンディに声をかける。

「ナツさんを信じろ!!援護しろ!!!立ち上がれ!!!!」

「お兄・・・ちゃん・・・。」

フラフラだが、ウェンディは立ち上がってくれた。

「(私は・・・ナツさんを・・・お兄ちゃんを信じる・・・!)天竜の・・・咆哮!!!!!!」

ウェンディはナツさんに向かって、天竜の咆哮を放った。
ナツさんはウェンディの放った、天竜の咆哮の回転を利用し、炎を増やした。

『な!?』

「うわああああああああああ!!!!!」

「ぬおおおおおおおおおおお!!!!!」

「うおおおおおおおおおおお!!!!!」

『(これは・・・幻想(ファンタジー)か・・・!?)』

「火竜の・・・劍角!!」

エドラス王が見えたのは、鉄の竜が脚を抑え、白と黒の竜が左腕を抑え、
白く、綺麗な竜が、赤い鱗の竜に援護をし、その赤い竜がドロマ・アニマの胸の所を破壊した。



ドゴオオオオオ!!!!!!



「「「!!!」」」

ドロマ・アニムを・・・倒した・・・!!!!

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