小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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                第4章 天狼島編

                  9つの道


1週間後、ハルジオン港に集合し、俺達は船に乗っていた。

「アツい!!!冬だってのに何なのコレ・・・。」

ルーシィさんがそう言う。冬なのにここは夏のように暑かった。

「あたし溶けちゃうかも。アイスになってハッピーかミントに食べられちゃうんだ。」

「え〜・・・。」

「まずそうだね。」

ルーシィさんの言葉にハッピーとミントはそう言う。

「ルーちゃん、だらしないよ。その格好。」

レビィさんがそう言う。

「この辺は海流の影響で年中、この気候なんだとさ。」

カナさんがそう説明をする。

「ジュビア、アツくないの?その格好。」

リサーナさんがそう言う。
女性メンバーのほとんどが水着に着替えていましたが、ジュビアさんだけは普段着だった。

「アツくはない。けど・・・しいて言うなら・・・」

「?」

「グレイ様の裸体がアツい!!!」

「あぢぃ・・・。」

グレイさん!何で素っ裸ですか!!

「キモチ悪ィ〜うぷ!」

ナツさんは船に乗ってからもうこの状態です。

「ナツ!!こっちには来ないでくれるかな。」

ロキさんがそう言う。

「ウェンディがトロイアをかけてくれねーんだよ・・・うぼぉーーーー。」

「しょうがないよ、メストのパートナーだし。」

「・・・・・・。」

俺はどうもそのメストさんが気になっていた。

「(ギルドの人達から聞いたが・・・メストさんについてあまり話していませんでしたね・・・
 殆どが去年のS級昇格試験、おしかったとしか言ってなかったな・・・。)」

第一に、ジェラールが本当に弟子をとったのかが怪しい・・・何か気になる・・・。

「やだやだ、これからみんな敵になるってのに馴れ合っちゃってさ。」

「アチィ!!」

エバーグリーンさんとエルフマンさんがそう言う。

「あ。」

「見えてきたね。」

「おお!」

「着いたのか!!!」

「あれが天狼島!!?」

「すごい形ですね。」

俺達の目の前に天狼島が見えた。なんというか、島に巨大な木があり、その上にも島があるようです。

「うぷ!」

「ナツ!!もうすぐだよ。」

「あの島にはかつて、妖精がいたと言われていた。」

「マスター!」

「そして妖精の尻尾(フェアリーテイル)初代マスター、メイビス・ヴァーミリオンの眠る地。」

マスターがそう説明をする。

「なんだよその服!!」

「だってアツいんだもん。」

「服着てない人が言う?」

ルーシィさんと同意見です。

「これより、一次試験の内容を発表する。」

()()試験!?」

ウェンディが驚く。

「だいたい毎年何段階かに分かれてるんだ。」

メストさんがそう言う。

「・・・・・・。」

知って知る様だな・・・でも怪しいな・・・あいつ等には一応言ってはおいたから来ると思う・・・。

「島の岸に煙が立っておるじゃろう?まずはそこへ向かってもらう。
 そこに9つの通路があり、1つの通路に1組しか入る事はできん。」

マスターがそう説明をする。

「そして通路の先はこうなっておる。」

マスターはその通路先の事を映像魔水晶(ラクリマ)で見せた。

「ここを突破できたチームのみが一次試験合格じゃ。」

映像魔水晶(ラクリマ)を見ると、それぞれの通路に番号があり、
1番の先にはギルダーツさんの顔が出ており、「激闘」と書かれていた。
ただミラさんの方には何故か「激闘?」であった。
後、4番にはエルザさん、8番にミラさんの顔が出て、それぞれに「激闘」と書かれていた。
2番と3番は途中で一緒になる場所があり、「闘」と書かれていた。
6番と7番にもそれがあった。5番には「静」と書かれていた。
9番には何故か黒い人影の様なのが3人おり、「大激闘」と書かれていた。

「“闘”?」

「エルザやギルダーツの顔に“激闘”って書いてあるぞ。」

「それって・・・」

「“静”ってのもある。」

「あっちの3人は一体何だろう?」

「“大激闘”って書いてあるけど・・・。」

「“闘”のルートはこの9組のうち2組がぶつか勝った1組のみが通れる。
 “激闘”は現役S級魔導士を倒さねば進めぬ最難関ルート。
 “静”は誰とも戦う事なくこの一次試験を突破できるルート。」

マスターがそう説明をした。

「そして・・・この最後の“大激闘”は超難関ルートじゃ。
 この黒の3人は・・・まぁ、行けばわかる。意外な奴等がいる。
 ルールは看板に立てておいてるから読んで置け。」

一体、どんな試験だ・・・その超難関ルートって・・・?

「一次試験の目的は“武力”そして“運”。」

「「「「「(“運”てーーー!!!)」」」」」

それってどうなんですか・・・(汗)

「さぁ始めてこい!!!!試験開始じゃ!!!!」

・・・ん?

「は?」

「ここ・・・海の上じゃないか・・・?」

「ニカッ」

ああ・・・そういう事・・・。

「そういう事か、ハッピー!!」

バッ!

「先に通路を選ぶんだー!!!!」

「あいさー!!」

「うわ、ズリィ!」

「ナツてめえ!」

ゴチーーーン!

「んが!?」

「な!?」

ナツさんとハッピーが何かにぶつかった。

「術式!?」

カナさんがそう言う。

「安心しろ。5分後に解けるようになっている。」

「フリード!!!」

「てめえ!!」

どうやらフリードさんがやったようですね。

「ずーっと閉じ込めとけばいいんじゃねーか?」

「それじゃ試験にならん。」

「ま、そういう事ですね。」

「「!!」」

俺もミントを背中に乗せ、(エーラ)を出して飛んでいた。

「フリードさんが術式を発動する前に出ました。」

「やるなあ。」

「御先に。」

俺は急いで煙のある岸へ向かった。

「あ!」

そこにはウェンディとメストさんがいた。
やっぱりメストさんは瞬間移動がある様だな・・・。

「!」

ウェンディとメストさんはすぐにルートへ行ったようだ。

「早いね。」

ミントがそう言う。

「ああ。」

俺は到着し、(エーラ)を閉まった。

「・・・すごい魔力を感じるな・・・」

「うん、すごいね・・・。」

「でも、早くルートを決めるか!」

Hルート封鎖

「Hルート・・・」

ウェンディとメストさんが選んだルートか・・・うん?

「何でA〜Iの番号で・・・?」

「え?だってマスターの説明の時の番号じゃ確実に5番を最初の人が決めちゃうでしょ?」

「いや・・・そういう意味じゃないが・・・」

他にも何かありそうだな・・・。

だん!

「「!」」

「決まったか?」

フリードさんだった。

「ええ・・・まぁ・・・。」

「え?どれにするの?」

「・・・“I”だ。」

「どして?」

「さあな。そんな気がする。それでは御先に。」

「ああ。」

「俺達と当たった時は・・・よろしくだぜベイビ〜。」

フリードさんとビックスローさんが俺にそう言った。
ちなみに、どうやらフリードさんとビックスローさんはCルートへ行ったのを見ました。


「さーって、“I”には何があるんだろうな?」

「ドキドキするね・・・!」

そうだな。試験頑張るぜ!!
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報告

どうも、白鋼です。今回はIコースにオリジナルのものを出しました。次回、出てくる3人がわかります!
また、『混沌の魔術師と天空の巫女 『18禁』 』、新しいのを出しました。
どうか読んでみてください!!ただし、18歳未満の方はダメですよ!!!


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