小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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                第4章 天狼島編
 
                 最後の決戦へ!





天狼島簡易ベースにて・・・

「あ・・・。」

「ど・・・どうなってんだこりゃあ・・・!?」

「みんなぁ・・・。」

ナツ達が簡易ベースに到着してみると、
そこには怪我をしているミラ、エルフマン、ガジル、エバーグリーンがいた。
あと、外には七眷属の1人ラスティローズが倒れていた。

「ガジルやミラさんまで・・・・・・。」

「私・・・すぐに治癒魔法をで・・・!」

「ありがたいけど、この人数よ、無理しないで。」

ウェンディが治癒魔法をかけようとするのを見て、リサーナがそう言う。

「それにアンタ、今日は魔法使いっぱなしよ。」

「少し休んだ方がいいよ。」

「オイラもそう思う。」

シャルル、ミント、ハッピーがウェンディに向かってそう言う。

「さらにマスターとカナまで負傷か。」

「どうなってんだ、一体。」

そう言ったのはフリードとビックスローであった。

「グリモアの戦艦がこの東の沖にある。
 ここの守備を考えて、チームを2つに分けてみたらどうだろう?」

リリーがそう言う。

「『攻め』のチームと『守り』のチーム。」

「・・・・・・。」

「ここか?おーい!」

俺は(エーラ)をしまい、そう言う。

「!お兄ちゃん!!」

「やっぱりここか・・・て!これは・・・!」

俺はテントに入ってみると、ミラさん達が怪我をしていた。

「コージ!」

そう言ったのはカナさんだった。

「ギルダーツは!?」

「ギルダーツさんは、疲れたので休んでから来るそうです。」

「・・・そう、よかった。」

カナさんは「ホッ」と一安心した。

「外にいた奴は・・・グリモアの?」

「ああ。」

「俺達で何とかしたぜ。」

フリードさんとビックスローさんがそう言う。

「コージ、お前にも話しておこう。実は・・・」

リリーは説明をしてくれた。

「そうか・・・攻めと守りか・・・。」

俺はそうだな・・・

「空・・・荒れてきたわね。」

「雷・・・やだね。」

ルーシィさんとレビィさんがそれを見てそう言う。

「・・・・・・っ。」

リリーは何故が耳を手で塞いでいた。

「どうしたのリリー?」

「まさかアンタ、雷が苦手なの?」

「ドキッ!」

「あ、図星みたい。」

「かわいいトコ、あるんだね。」

「ホント〜。」

「ぷ。」

「う・・・うるさい!!」

ハッピー達がそんな会話をしていた。

「さてと。」

座っていたナツさんが立ち上がった。

「ハデスを倒しに行くぞ。ルーシィ、ハッピー。」

「あいさー!!」

「あ・・・あたし?」

ナツさんの言葉に返事をするハッピーと、自分と指名されて疑問に思うルーシィさん。

「同じチームでしょ!」

「わかってるけど、フリード達の方が・・・」

「俺はここで術式を書かねばならん。」

「守りは俺達に任せとけ。」

フリードさんとビックスローさんがそう言う。

「じゃ、俺も行きます。」

俺がそう言う。

「光の魔慮もまだ大丈夫ですし、まだ闇の魔力の方がかなり残っていますから。」

「じゃあ、私も!」

「ウェンディ!?」

「私だって守ってばかりじゃなくって、戦いたいの。
 お兄ちゃんをサポートしたいの・・・ダメ?」

「・・・・・・。」

ウェンディ・・・そうだよな・・・。

「・・・わかった。」

「コージ!?」

「俺がウェンディを守る!心配するな、シャルル。」

「コージなら大丈夫だよ〜。」

「・・・わかったわ。」

俺とミントの言葉にシャルルはそう言う。

「お・・・俺も行く。ガジルの仇をとってやらねばな。」

「震えてるけどね。」

「うるさい!」

ハッピー達も一緒に来てくれるようだ。

「私はフリードの術式を手伝う為に残る。」

「私も、ミラ姉とエルフ兄ちゃんの側にいるね。」

「私もここに残るよ。」

レビィさん、リサーナさん、カナさんがそう言う。

「これで決まりだ。」

「みんなの事は必ず守る。」

「頼んだわよ。」

「ルーちゃん、気をつけてね。」

「うん。それに、だいぶ魔力が回復してきた。」

「残る敵はたぶん、ハデスのみ。」

「最後の戦いになりそうですね。」

「俺達で終わらせます。」

「オイラ達だってがんばるぞ!」

「わかってるわよ。」

「うん!」

「エクシード隊、出撃だ。」

「行くぞ!!!!」

「「「「「「おう!!!!」」」」」」

「だあーーーーーっ!!!!」

ナツさんは走って行った。俺達も後を追うとした。

「ルーシィ、ちょっと待って!」

「!」

リサーナさんがルーシィさんを止めた。さらに・・・

「コージ!」

「!」

カナさんが俺を呼んだ。

「あんたに渡したいものがある。」

「え?」


「ずっとナツの側にいてあげて。」

「え?」

「信頼している仲間が近くにいる時、ナツはもっと強くなる。」

「・・・・・・うん!」

ルーシィはそう言い、ナツの後追った。

「ルーシィさん!」

「コージ君!カナから何か言われたの?」

「まぁ・・・ちょっとね・・・。」

「?」

「早くナツさん達と一緒に行きましょう!」

「そうね!!」



















走っている途中・・・

「ところでウェンディ。」

「?」

「その服は・・・?」

俺はウェンディの着ている服に疑問を持った。何故着物なのかとか・・・。

「これは星霊界からバルゴさんが・・・」

「ふ〜ん・・・」

可愛い・・・可愛いよ・・・。


ゾク・・・!

「っ!?」

「?どうしたの、お兄ちゃん?」

「いや・・・」

まただ・・・またあの魔力が・・・!あの男の魔法が発動した・・・だが!

「(それより、ハデス倒すのが先だ!)何でもない!急ごうぜ!!」

「あ、うん・・・。」

あの人、また魔法がでてきたんだろうか・・・?


コージの言う通りであったが、少し違っていた。
今度の発動は意識的に発動出来ていたかのようであった。
その魔法により、七眷属の1人、ザンクロウが死んだ。
だが、近くにいたメルディとジュビアは大丈夫であったのだった。



























「(くそ・・・目がかすむ・・・。)」

そこにはグレイがいた。
先程まで、ウルティアと戦いをしていた。
今はハデスの元へ行こうとしていたが、戦いの傷から血を流し過ぎていた。

「(もう・・・ダメか・・・。)」

グレイはそのまま倒れそうになった。しかしそこに・・・


がしっ!

「!エルザ・・・。」

「大丈夫か?」

エルザが倒れるグレイを支えてくれたのだ。

「俺は、いつも誰かに助けられてばかりだな。」

「私もだ。」

エルザは顔を「クイ」を向けた。その視線には・・・

「!みんな・・・・。」

「グレイ!!」

「エルザさん!!」

「お2人とも!!」

俺達はグレイさんとエルザさんを見てそう言う。

「俺も同じだ。」

ナツさんがそう言う。

「行きましょう、最後の戦いへ!」

俺がそう言う。


















「まさか七眷属にブルーノートにレッドノートまでやられるとは、
 ここは素直にマカロフの兵をほめておこうか。
 やれやれ、この私が兵隊の相手をする事になろうとは、
 悪魔と妖精の戯れもこれにて終劇。どれどれ、少し遊んでやろうか。」






「三代目妖精の尻尾(フェアリーテイル)。」

俺達とハデスとの戦いが始まる・・・!

-65-
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