小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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               序章 始まりと出会い               

                 約束と想い


あれから3ヶ月たったある日・・・

「ウェンディ・・・どこ行ったんだ・・・!」

ウェンディが行方不明になっていた。

朝から姿を消して、ギルド何でも探してもいない・・・どこ行ったんだ・・・!
みんなに話すと色々大変でパニックになる。

「しかし・・・今日はひどい雨だ・・・。」

激しく振ってきたな・・・。

「ウェンディ・・・。」

俺は(エーラ)を出して空を飛ぶ。








































「くそ・・・!どこだ・・・!」

雨のせいで分かりずらい・・・!

「っ!居た!!」

雨の中、歩いていた女の子がいた・・・間違いない!

「ウェンディ!!」

俺は降りてきてそう叫んだ。

「お兄・・・ちゃん・・・?」

「何でここにいるんだ!帰ろうぜ!!」

「やだ。」

「!?」

「私・・・ギルドを出る・・・。」

「なんでだよ!!」

「今日・・・夢を見たの・・・」

「?」

「見た夢は・・・グランディーネとジェラールがいなくなった夢・・・。
 グランディーネが見つからなくって、ジェラールが帰ってこないの・・・
 ギルドのみんなに頼んで探させてもらったの・・・
 でも、その後にみんな・・・死んじゃったの・・・。
 ある町で・・・みんなが殺されたの・・・
 私が・・・みんなに頼まなければ・・・みんな死ぬことなんてなかったの・・・
 でも・・・きっとそうなるの・・・
 私のせいでギルドのみんなに迷惑をかけたくない・・・!
 だから・・・出てったの・・・!」

「夢だろそんなの・・・!」

「お兄ちゃんにはわからないもん!!」

「!?」

「だって・・・グランディーネは見つからないし・・・
 ジェラールは帰ってこないんだよ・・・!
 私・・・もうどうすればいいの・・・!もうわからないの・・・!」

「ウェンディ・・・。」

「だから・・・もう私の事は放っておいて・・・!」

「・・・・・・。」

お前・・・そんな事を思ってたんだ・・・。
それが我慢できなくなって・・・こんな事になったなんか・・・。

「ウェンディ・・・。」

俺はあるものを出した・・・この前の花畑で見つけた花だ。

「何・・・?」

「この前行った花畑のこの花。ガーベラっていう花なんだ。
 ガーベラの花言葉は何だと思う?」

「え?」

「希望だ。」

「希望・・・?」

「ああ。きっと、グランディーネが見つかるという希望さ。」

「・・・!」

「今はまだ手掛かりはないけど、きっと見つかる・・・!
 そういう希望だと、俺はそう思う。だから・・・今は俺で我慢しろ。
 約束しただろ?俺が一緒にいるって。だから、ギルドに戻ろうぜ。」

「お兄ちゃん・・・わかった。」

なんだろ・・・ドキドキ・・・する・・・
お兄ちゃんの言葉・・・お兄ちゃんの姿を見てると・・・。

「ごめんね・・・そしてありがとう・・・お兄ちゃん・・・。」

「どういたしまして・・・さぁ、帰ろうぜ。」

俺はウェンディの手を握る。

「う、うん・・・。」

まだ、ドキドキする・・・そうなんだ・・・このドキドキする気持ち・・・

























私・・・お兄ちゃんが好きなんだ・・・1人の男性として・・・。






















お兄ちゃん・・・大好き・・・!

































「あとウェンディ。」

「何・・・?」

「夢を見て、現実になる事を予知夢って言うんだ。」

「じゃあ・・・やっぱり・・・。」

「予知夢は誰かに言ったらなくなるんだぞ?」

「え!?そうなの・・・!!!」

「おいおい・・・。」

-7-
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