小説『混沌の魔術師と天空の巫女』
作者:白鋼()

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               第1章 ニルバァーナ

                  2年後






あれから2年、魔導士ギルド 化猫の宿(ケット・シェルター)にて・・・

「マスター、ただいま帰ってきたぜ。」

俺は依頼を終えて、ギルドに戻ってきた。

「帰ってきたか。」

マスターはそう言い、瓶に入っていた酒をコップに入れ、
瓶に入っている酒をラッパ飲みした。

「おいおいマスター、だから飲み方はやめろって。っで、ウェンディは?」

「先に行ったぞ。」

マスターは口から飲んだ酒を吐き出したかのように喋った。

「飲み干してからにしてくれ!まったく・・・」

俺はため息をしながらそう言った。

「・・・本当にいいのか?」

「覚悟はもうできておる・・・。
 しかしすまない、ワシもニルヴァーナに関して憶えている事で少なくてな・・・。」

「いいよ、出す前に何とかするから。
 でも、ついに・・・こうなってくる日が来たんだ・・・。
 (ジェラール・・・お前は一体どこにいるんだ・・・?)」

6年たっても、ジェラールは現れない・・・。
噂ではジェラールに似た人が評議院にいたり、
ジャラールに似た悪人がいたりと聞いた。
でも、俺は忘れてない、信じる・・・お前との約束、再開の時を・・・!

「それじゃあ、行って来るよ。」

「うむ、頼むぞコージ。」

「ああ!」

俺は外へ出た。外ではミントが待っていてくれた。

「行くぜ!ミント!」

「はーい!」








































その頃、こちら青い天馬(ブルーペガサス)のマスターボブの別荘で、
妖精の尻尾(フェアリーテイル)青い天馬(ブルーペガサス)
蛇姫の鱗(ラミアスケイル)のメンバー全員が揃っていた。

「これで3つのギルドがそろった。残るは化猫の宿(ケット・シェルター)の連中のみだ。」

ジュラがそう言いと、一夜は言葉を出した。

「連中というか、2人だけと聞いてまぁす。もっとも、1人は遅れてくるそうです。」

その言葉にグレイが驚いた。

「2人だと!!?こんな危ねー作戦にたった2人だけをよこすってのか!!?
 しかも1人は遅れるっていうのに!!!」

「ちょ・・・・ちょっと・・・・、どんだけヤバイ奴が来るのよぉ〜!」

ルーシィは震えながらそういった。

「きゃあっ!」

1人の女の子の声に全員が振り向いた。

「痛ぁ・・・。あ・・・・あの・・・、遅れてごめんなさい。
 化猫の宿(ケット・シェルター)から来ましたウェンディです。よろしくお願いします!!」

「女!!?」

「子供!!?」

「ウェンディ・・・・・・。」

あまり似の意外な事に驚き、声を出した。

「これで全てのギルドがそろった。」

「話し進めるのかよっ!!!」

となっていた。

































一方、コージは・・・

「相変わらず、コージの(エーラ)はすごいね。」

「そうか?」

俺とミントは空の上にいた。俺独自で編み出した(エーラ)を使って。

「・・・っ!」

「どうしたの?」

「何かいる・・・。」

「鳥じゃなくって?」

「いや・・・・・・・・あそこだ!!」

俺はそう言った。





そこには・・・・・ラ○ュタに出てくるような鳥に似た飛行船があった。





「アレは闇ギルドの暗黒の鳥(ダーク・バード)・・・!!」


闇ギルド、解散命令を出されたにもかかわらず、
それを守らずに裏で活動し続けているギルドであった。
ほぼ犯罪組織と化している。暗黒の鳥(ダーク・バード)もその1つである。
暗黒の鳥(ダーク・バード)は空賊という盗賊をやっている。
飛行船などを狙い金などを奪う事が多い。


「なんで暗黒の鳥(ダーク・バード)が・・・!!」

「さあねぇ。でも行く先は同じじゃねえか?」

「え・・・?」

「見ろ。行ってる方向が俺達と同じだぞ・・・!」

「そういえばそうだけど・・・。」

「取り合えず、ばれない様に後をつけようぜ。」

「わかっ」

ビュン!

「おっと!」

「きゃあっ!!」

俺達は何とか攻撃をかわす。

「気づかれたみたいだな・・・。」

「そうね・・・。」

ビュン!

「あらっよ!」

「ほい!」

ヒュ、ヒュ、ヒュ!

「岩!?」

「かわせ!」

俺達は何とかかわすが・・・

ゴン!

「へぶぅ!」

「ミント!」

ミントが岩に当って気を失ってしまった。

「カバン中に入れておくか・・・。」

俺は持っていたカバンの中にミントを入れた。

「よし!反撃だ!!光竜の咆哮!!」

俺は光竜の咆哮を放ったが、飛行船は無傷だった。

「バリアーか・・・なら、もう1回、光竜の咆哮!!」

俺はもう1度、光竜の咆哮を放った。しかし、またバリアーで防がれた。

「今だ!光竜の鉄拳!!」

俺はバリアーが無くなった瞬間を見て、光竜の鉄拳を飛行船に与えた。

ドォォォォォン!!!

飛行船は煙を出し、落下していった。

「よし!さっさと行くか!」

俺は急いで集合場所へ行った。























その頃、コージが戦闘を行う数分前・・・
青い天馬のマスターボブの別荘では、六魔将軍(オラシオンセイス)との戦闘がおこなわれていて、
その戦闘の時にウェンディとハッピーが攫われ逃げられてしまった。
さらにエルザが毒で犯され、腕を斬りれと頼まれたが、仲間がそれを止める。

そこに・・・

「ウェンディなら助けられるわ。」

「「「!」」」

「今さら仲間同士で争ってる場合じゃないでしょ。
 力を合わせてウェンディを救うの、ついでにオスネコも。」

「あの娘が解毒の魔法を?」

「すごいなァ。」

「解毒だけじゃない解熱や痛み止め、キズの治癒もできるの。」

「あ・・・あの・・・私のアイデンティティーは・・・。」

「治癒って・・・失われた魔法(ロストマジック)じゃなくって?」

「まさか、天空の巫女ってのに関係があるの?」

ルーシィの言葉にシャルルは答える。

「あの娘は天空の滅竜魔法(ドラゴンスレーヤー)、天竜のウェンディ。」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

「ドラゴンスレイヤー!?」

「詳しい話は後!!ってゆーかこれ以上話す事はないけど。
 今私たちに必要なのはウェンディよ。
 そして目的はわからないけど、あいつ等もウェンディを必要としてる。
 それに早くしないとあいつがキレるわ。」

「あいつ・・・?」

「もう1人来る人の事・・・?。」

「ええ、ウェンディの事になると・・・あいつは怖いわ・・・。」

「一体誰なんだその人・・・?」

「・・・今は時間がないけど、特別に少ししてあげるわ。」

シャルルは仕方なく話をした。

「名前はコージ・フォレストロ、あいつは・・・
 混沌の滅竜魔導士(ドラゴンスレーヤー)、混沌の魔術師または混沌竜のコージよ。」

「「「!?」」」

「何っ!?」

「混沌の魔術師!?」

「もう1人ドラゴンスレイヤーがいるのか!!」

「つうか、そいつ・・・何食べるんだ・・・?」

「光と闇よ。」

「ちょっと待て!つう事は・・・!」

「ええ、彼は光の竜と闇の竜に育てられたのよ。そして2つの滅竜魔法を使えるわ。」

「マジかよ・・・!」

「混沌魔術師・・・聞いた事がある。
 ある3つの闇ギルドをたった1人で壊滅させた。
 その時、見た人は光と闇の魔法を両方使う魔術師がいたと言い、
 その者を混沌の魔術師と呼んでいた。」

「間違いなくコウジね。まぁ、話はさておき、早くウェンディを救出するわ!」

「・・・・。」

「・・・となれば。」

「やる事は1つ。」

「ウェンディちゃんを助けるんだ。」

「エルザの為に。」

「ハッピーもね。」

「おっし!!!!」

「「「「「「「「「「「「行くぞ!!!!」」」」」」」」」」」」

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