小説『とあるUMAの伝説物語』
作者:神死槍()

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「おかしい…おかしいよ…」又馬は、コンビニで購入した、アイスをレジ袋に入れて、グルグル回しながら、一人呟いていた。初春(佐天?)は横で不思議そうに見ている。


「(だって…おかしいよ…回りの人が、学生じゃないんだもん…)」又馬と初春(佐天?)の回りには、学生ではなく、老人や、黒服の怪しい男達が学生の、制服を来ている。


「まさか…全員が…この世界の人間全てが入れ替わってるんじゃ…」又馬がそう言った時、前から、老人のグループがいかつい格好をして、こっちを睨んでいる事に、初春(佐天?)は気がついた。


そして、全員で又馬と初春(佐天?)を取り囲み始めた。完全に、囲まれた時、一人の老人が、こう言った。

「よーよー兄ちゃん!!こんな夜遅くまで彼女と、遊んでんのかい?」この言葉につられるように、回りにいる老人もどんどん、言葉を又馬と初春(佐天?)にぶつけてくる。

あきらかに、老人の言う台詞ではない。不良が吐く台詞を老人が一生懸命に言っている用にしか見えない。その姿は、滑稽で、これを見た人は絶対に笑ってしまうと思う。

台詞だけならまだしも、格好も奇抜な服を着ているため腹筋崩壊注意報がでるくらいに面白い。


又馬は笑いを堪えることが出来ず、腹を抱えて笑ってしまった。回りにいる人全てが、又馬を痛い目で見る。
又馬は必死に、笑いを堪えようとしながら、初春(佐天?)の腕を掴み、空間移動で、その場を離れた。

次の日

又馬は前日、初春(佐天?)を寮に送り届けた後、自分の寮に帰り自分なりに、今起きている、異常事態を調べていた。しかし、やはりなにも解らなかった。
そのまま、夜が明けた…



「しかし…暇だな…」又馬はベッドに寝転がりながらボヤいてみた。


「そうですね…」初春(佐天?)が隣に座って又馬に同情した。


「っ!?」又馬は跳ね起きて、壁に張り付いた。

「どうしました?」

「どうしました?じゃねえよ!!何かってに入ってきてんの!?てか、鍵閉めてたのに!?」又馬はツッコミをいれたが、佐天は当たり前かのように、答える。

「あぁ…ベランダから入ったんですよ」

「入ったんですよ…じゃないよ!!不法侵入だよ!?」

「又馬さんもいつも、私の部屋に来るじゃないですか!!」ごもっとも…又馬は何も言えなくなった…思いついたのは一言。又馬はその一言を言うことにした。


「しかし…暇だな…」

「そうですね…」





不思議な事に、その次の日の夕暮れから、この異常事態は自然に元に戻ったのだ。

又馬の頭にはモヤモヤが残ったが、何はともあれ一件落着・・・?


それから、数日後…夏休み最後の日…風紀委員の仕事を終えて、寮に帰宅する道中で、上条当麻が走り回っているのを見かけた。


「当麻の奴…ちゃんと、宿題やってんのかな?そっか…ついに、学園都市での高校生生活が明日から、遂に始まんのか…どのクラスに入るやら…今からお先真っ暗…」又馬は一人ぶつぶつ言いながら、寮に帰宅する。

次の日

「今日は、なんとなんと〜新入生が二人もいるのですぅ〜」月読小萌が、上条達のクラスの教壇の前に立って新入生が入るという、発表をしていた。


教室の外の廊下では、長髪でおとなしい感じの新入生徒が立っていた。その横には、又馬希助が立っていた。


「ヤッベェ…緊張すんなぁ…」又馬は独り言を言ってみた。それは、自分の緊張をほぐす事と隣に立っている、新入生徒の緊張もほぐす役割をおっていた。


しかし、そんな…又馬の気配りをも無視するかのように、長髪の新入生徒は語りかけてくる。


「私、姫神秋沙…あなたは?」


「俺?俺は又馬希助…」この単調な、会話が少しあっただけで、また沈黙の時が流れた。


その時、向こうの方から、純白の修道服を着たシスターが何かを探すように、こちらに歩いてきた。


そして、教室の扉の前に立つと、ドアを開けて勝手に入っていった。


「え?入っていった!?」又馬が確認作業を行おうとすると、シスターは月読小萌に背中を押されながら、教室から出てきた。





そして、なにも無かったかのように姫神は教室に入っていった。
それを見て、自分も早く、教室に入っていった方が良さそうだ…そう考えた又馬は教室に入っていった。


軽い自己紹介をすませた後、始業式に出た。


その後、月詠小萌に呼ばれたために、職員室に向かった。そして、職員室に入るなり、月詠小萌がこちらに走ってきた。そして、目の前で止まって


「待っていたのですぅ〜希助ちゃん〜」と言った。

「は…え?あ…は、はい…」又馬は動揺しながらも、ちゃんと応答した。

「それではですね…いきなり、本題に入りたいんですけど…」月詠小萌は持っていたファイルから、書類を出し、又馬に手渡した。


書類の一番上には、[システムスキャン]と書かれている。


「何ですか?これ?」又馬は月詠小萌に書類を返しながら聞いた。

「文字どうり、システムスキャンについてです。」月詠小萌はニコリと笑いながら、又馬に返事を返す。

「…(まずい…ここで、能力値を知られたら…まずいな…小萌先生も危険に、おかせる可能性がある…)」

「どうしましたぁ?」月詠小萌は又馬の顔を覗き込んだ。

「せ…先生…システムスキャンを受けない事って出来ますか?」

「出来ません」即答...

「え?なん…」

「出来ません」やはり即答

はぁ…とため息一つ
「わかりました…受けます…」




「それでいいのでせぅ」月詠小萌は又馬に笑いながら頷く。


それから、しばらくして、システムスキャンの説明を受けたあと、又馬は風紀委員に向かった。

「はぁ…参ったな…まさか能力値がバレるとなると…どうする…?」又馬の頭に浮かんでいるのは絶望…今回のシステムスキャンで出た数値が…情報が上に流れるとなると…木原にバレることになるな…そうなると…学園都市に狙われることに…


又馬が悩みながら歩いていると、いつのまにか、風紀委員の前に着いていた。

「今は…出来ることをしよう…」


「こんにちは〜」又馬は扉を開き、挨拶を済ませ、風紀委員の中に入った。

「こんにちは〜」初春が、挨拶を返してくれた。

「白井さんは?」又馬は質問しながら、自分の机の前に立ち、荷物を置き、椅子に座った。

「なんか、テロリストが現れたとか…そんな事を言いながら出ていきましたよ…」初春は簡単に話を済ませると、お茶をいれ始めた。

「ふーん…最近は物騒だ…ていうか、テロリスト…か…テロリスト!?」又馬は驚いた顔をすると、カバンの中から一つの木刀を取りだして、机の上に置いた。

「何ですか?これ…」初春は、机に置いてある、木刀を取り、見回した。

「暴徒鎮圧用木刀…って所かな?」又馬は流す様に説明をすると、木刀を受けとり、風紀委員から出ていった。


「待ってください!!」初春が後ろから追いかけてきた。

「?」又馬は振り返り、立ち止まった。

「又馬さん…佐天さんを探してきてくれませんか?」初春は不安そうに、聞いてきた。

「なんで?」又馬は面倒くさそうに、聞き返した。

「佐天さん…今日は学校に居残りしていて、連絡がつかなくて…」

「それで?」

「え…と…この後、佐天さんと、買い物に行こうって予定だったんですけど、テロリストの件で、危なくなったから、今回は無しって言おうと…」

「それの伝言係りとして、伝えて来いって事ね…」又馬はそう言って、うなずいて

「しゃあない…危険かもしれないから…伝えて来る…」又馬はそう言うと、走っていった。




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はい。どうも作者の神死槍です。

一週間ぶり?の投稿になりました。

そして、少し報告をします。

明後日から、期末試験ですので、勉強をしなきゃ駄目ですので、またしばらく、投稿は遅くなると思います…

その点については、申しわけありません…m(__)m

また、次回に向けて一生懸命頑張りますので!!

それでは、またこの場所で会える事を願いつつ…今回はさようなら


※一言
エンゼルフォールもうちょっと首突っ込んだらよかった…

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