小説『コメディ・ラブ』
作者:sakurasaku()

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私は今人気ナンバーワンアイドル、虹橋優美。誰かが嫉妬して大根女優、事務所のごり押しなんて言ってるけど、それも人気者の証。

牧子さんがしきりに話しかけてくるけど、聞いてない。だって今この少女マンガが超おもしろくてやめられないの

牧子さんが怒った声で確認してくる。そろそろ牧子さんの話聞くか。

「いい。優海。わかってる?」

「わかってるよ。」

牧子さんの言うことは想像がつく。

「晃さんとは演技以外で目を合わせちゃいけない。晃さんには不思議な魔力があって目を合わせただけで好き

になっちゃうんでしょ」

「よろしい。次、晃さんと演技以外でしゃべっていい言葉は?」

「はい。ありがとうございます。いいえ。3つよ」

「よろしい」

牧子さんが満足そうにうなづく。

「もう優海、牧子さんが思う程おばかじゃないもん!それぐらい覚えたわ」

牧子さんは深刻な顔して言う

「いい?このドラマであなたの株があがるか下がるかかかってるんだからね」

「はーい。わかってる」

とびきりの笑顔で返事をした。

「ところで……かぶって何?」

私がちょっとした疑問をぶつけると、牧子さんは悲しそうに叫んだ。「優海!」

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