小説『オーバーシックスエンペラー』
作者:238()

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「え!?何、風帝って……看守様ぁ!」

「ああ…たしか帝カードは光、水、火、黒、森、氷の6枚のはず!なぜ7枚目が存在する!くそ、森林の皇よ、我が身に宿りてその戒めの力を振るわん!森帝ーフォレスト発動!」

森帝の力が幾つもの風を凪払う。

「やっぱり帝カードを持つ器か……あなたは帝カードの恐ろしさを知っていますか?」

「何?」「帝カードの発動には条件があります。帝カードは、一度使用するとそのカードの使い手を勝手に飼い主と判断します。帝カードの飼い主が死なない間に他の人間がそれを使うと、その人間は死にます。」「何だって!」

「別におかしくはないでしょう。一つのこの世の自然の力を統べるカードです。その人の体と飼い主の体のシグナルが合わなければ異常反応を起こすのは当たり前とは思いませんか?」

「く……確かに、俺は死んだ父親から森帝を貰った。だが!それじゃあ火帝はランクしか使えず……氷帝はあの小娘しか使えないと言うことか!」

「ま、その小娘さんとかランクって人の話が本当ならそうですね。」

「だが、風帝という帝カードは存在しないはず…」

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