次の日、俺が新宿区の小学校に行くと、何故か女子に囲まれた。
「何この子可愛い!」
「やっぱり噂通りだったわ!」
え……あの…
「まあ良いから良いから!こっち来て!」
え……ち…ちよ…待ってよ…なんで更衣室に…………や…やめ……
「わあ!可愛いよ練君!」
う………
はぁ、今朝はえらい目にあった…でも、一体なんであんな噂が……
「私だよ、練君!」
の、ノウス……まさかお前が!?
「うん!」
てめえ……俺が朝どんだけ恥かいたか解ってんのか!あんな服着せられてさあ!
「でも、可愛かったじゃん。クスクス…」笑うなぁ!「だって……まあいいや。もう帰ろうよ。」「ああ。そうだな。」
……俺達はあの一件から引っ越した。家は新宿区の都庁の近く。俺とノウスとスカイ姉の3人で住んでいる。西帝は……どっかに旅立った。行き先は、知らない……
「ほら!煉君もスカイ姉の手伝いして!」
あ、ああ。
「偉いですね。煉様……」
その呼び方は止めてくれよ。もう俺はお前の飼い主じゃねえし。
「そう。ならこれからは敢えて煉君、って呼ぶね。」
ああ…それで良いよ。