6年前の10月26日23時48分!覚えているだろう……
「な、何であなたがその時刻を!!?」
だから、言ってんだろ!その時刻は、お前の親父が公開処刑された時刻であり…俺が一人のディレクションを公開処刑した時刻なんだよお!
「嘘……」証拠ならある!俺がお前の親父を殺害したとき、お前は824番として右から3列めの2番目にいた!違うかノウス!
「う……あう…」こんなことが解るのは、あそこの処刑台に立った人間か看守くらいだろ!
しかも処刑人はガキだった筈!当時の国会議事堂の奴隷名簿を見てみろ!ガキの奴隷は俺一人だぞ!
「………」
…わかってんだろ?俺はそれだけ酷い人間なんだ…難なら今、俺を殺すか?俺は…死んでも良いや…
ガンッ!
……痛い…
「関係ないよ!昔のことなんて!」
でも……
「だって!えっと…こういうとき映画だと真っ当な台詞言うんだろうけど……私は言えない……だから、えっと…その…とにかく貴男の故意でやったんじゃないんでしょ!?だったら、あなたはお父さんのカタキじゃないよ!だから……そんな責任を被る必要も無いよ!私だって……」