小説『オーバーシックスエンペラー』
作者:238()

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6年前の10月26日23時48分!覚えているだろう……

「な、何であなたがその時刻を!!?」

だから、言ってんだろ!その時刻は、お前の親父が公開処刑された時刻であり…俺が一人のディレクションを公開処刑した時刻なんだよお!

「嘘……」証拠ならある!俺がお前の親父を殺害したとき、お前は824番として右から3列めの2番目にいた!違うかノウス!

「う……あう…」こんなことが解るのは、あそこの処刑台に立った人間か看守くらいだろ!

しかも処刑人はガキだった筈!当時の国会議事堂の奴隷名簿を見てみろ!ガキの奴隷は俺一人だぞ!

「………」

…わかってんだろ?俺はそれだけ酷い人間なんだ…難なら今、俺を殺すか?俺は…死んでも良いや…


ガンッ!


……痛い…

「関係ないよ!昔のことなんて!」

でも……

「だって!えっと…こういうとき映画だと真っ当な台詞言うんだろうけど……私は言えない……だから、えっと…その…とにかく貴男の故意でやったんじゃないんでしょ!?だったら、あなたはお父さんのカタキじゃないよ!だから……そんな責任を被る必要も無いよ!私だって……」

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