小説『オーバーシックスエンペラー』
作者:238()

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どういうことだよ……

「まあ、隠してもいずれわかることだ………初音一族の連中だよ…」

はつねいちぞく?

「ああ。古代の魔術を使える一族だよ…奴らは、刃物を強大な剣に変えることができる。本来それが可能となるのはゼニス一族なんだが、そのうちの1人が初音一族と結婚したことにより、初音一族にもその血が混じっている…で、どんな奴に会ったんだ?」

えっと、髪が緑色で…ゴーグルしてて…

「GUMIか。なるほど…」

何者なんすかそいつ……

「本名は初音組だ。あいつ、性格は真面目で大人しいんだよな。」

そうは見えません……だって、あんなに剣を振り回して…

「ああ…奴は大切な人を取り戻すことには手段を選ばない奴でもある。」

手段を……選ばない…

「そう言って、人は一体何をしてきたんだ…大切なモノを守るために…人を奴隷にし、迫害して…ノウスだって!魔法使いってだけで収容所行きになったり…もう耐えらんねえ!」

「………それだけではないよ…私も、しっかり見てきたんだ。人は、それ故に戦争を起こし、人を裏切り、仲間を皆殺しに……さらに、奴隷は奴隷に戻りもするんだ。いざとなれば…大切な人をも裏切る…」

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