どういうことだよ……
「まあ、隠してもいずれわかることだ………初音一族の連中だよ…」
はつねいちぞく?
「ああ。古代の魔術を使える一族だよ…奴らは、刃物を強大な剣に変えることができる。本来それが可能となるのはゼニス一族なんだが、そのうちの1人が初音一族と結婚したことにより、初音一族にもその血が混じっている…で、どんな奴に会ったんだ?」
えっと、髪が緑色で…ゴーグルしてて…
「GUMIか。なるほど…」
何者なんすかそいつ……
「本名は初音組だ。あいつ、性格は真面目で大人しいんだよな。」
そうは見えません……だって、あんなに剣を振り回して…
「ああ…奴は大切な人を取り戻すことには手段を選ばない奴でもある。」
手段を……選ばない…
「そう言って、人は一体何をしてきたんだ…大切なモノを守るために…人を奴隷にし、迫害して…ノウスだって!魔法使いってだけで収容所行きになったり…もう耐えらんねえ!」
「………それだけではないよ…私も、しっかり見てきたんだ。人は、それ故に戦争を起こし、人を裏切り、仲間を皆殺しに……さらに、奴隷は奴隷に戻りもするんだ。いざとなれば…大切な人をも裏切る…」