小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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Side-reigo

父と母を殺す決意をしてから、私たちはそれは地獄のような訓練をしました。
もともと転生の特典や一族としての才もあり私の実力はすさまじい勢いで成長していきました。

そして私自身父と母の覚悟に報いるためにも私の秘密を明かすことにしました。

・・・・・・私が転生者であるということを
たとえそれが家族のつながりを切ることになろうとも


「父さん、母さん話があります。」

「なんだ?修行に関してか?」

「いえ・・・・・父さんたちは自らの覚悟・思いを話してくれました。
だからこそ私も話があります。」

「なにかしら?その話とは?」


母さんが私に目を合わせといて来ます。
父さんもいつもの雰囲気はなく当主としての厳格な雰囲気を醸し出し、私のことを黙って見つめてきます。


「信じられないかもしれません、
また化け物とも思うかもしれません。
しかしその話が隠し通せることができる事実だとしても、
私はあなたたちに隠し事をしたくはありません。」

「・・・・・・・・」

「私には前世の記憶があります。
不審に思ったことがあるでしょう?あまりにも私が成熟しすぎていること
陰陽術などの習得の早さ、肉体能力の高さ」

「私には前世があり、そこで得た技術により体を鍛え
肉体の操作法を覚えているからこそ今の私の秘密があります。」

「気持ち悪いですか?自分の子供が得体のしれない存在で。
ですが私のあなたたちに対する感謝や愛情は嘘ではありません。
願わくば私を家族だと認めてもらえませんか?」


私がしゃべり終わってもしばらくの間沈黙が続きました。
母さんは父さんに任せるつもりか父を見つめています。
父さんは、部屋の中心で胡坐をかき眼をつむっています。


「・・・・断る」

「・・そう・・・ですか」

「ああ。
初めから自分の息子を、また自分の息子と認めることなんてできないな。
それは無駄だというものだ」

「そのとおりですね。
前世の記憶がある?気持ち悪い?
その程度がどうかしましたか?
そんな程度で私たちは自分の息子を捨てることなんてしませんよ」


その言葉に私は


「・・・・・・・あり・・・がとうございます」


言葉を詰まらせながらも感謝の言葉をのべました。


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前回も書きましたが、ただいまヒロイン考え中です。
叶えられるかはわかりませんが、ヒロインにしてほしいキャラをあげてください。
そのキャラが参考になる小説(ついでに黒夜を書くのに参考になるものも)もできたらあげてください。

優しい意見・コメントをお待ちしております

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