小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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空港のゲート前に三人の人影があった
それは一一家である。
今日から一はイギリスに留学に行くのである。

Side-reigo

空港にて私は両親との会話をしています。
もちろん内容は、イギリスへの修行に行くためのお別れです。


「あなたは一人でも十分にやっていけるでしょう。
だからと言って他人を蔑ろにしてはいけませんよ。
人のつながりは力です。あなたにはいう必要もないかもしれませんが・・・
友人を作りなさい、大切な存在を作りなさい。それはきっとあなたを支える柱となります。」


母は私に大切なことをのべてきた。
例えそれが一にとってわかりきっていることかもしれないが、
それは母としての愛情である。
どれだけ大丈夫だと頭が理解できていても、心が納得できず心配であるため。
決してないがしろにしてはいけないことだと、戒めるために


「わかりました、大丈夫です。」


言葉にすれば短い返答ではあるが、一の目にはしっかりとした意志が、思いが感じ取れる
母はこの短くとも重い返答を、しっかりと一の目を見ることで理解した。


「一。
お前はこの修行を終えたことろには開祖である安倍清明を抜き去る技術を、
先祖たちであるソロモン王をアレクサンダー大王を抜き去る力を手にすることになるだろう。
しかし、決して力にのまれるな。
私たちの力は強大だ、ゆえにのまれたら莫大な被害が出る。
失敗は許されない、完全に制御をして見せろ。」


父は当主としての厳格である雰囲気で私に述べる。


「当主として本日をもってお前を一人前の魔術師と認め、また魔法名を授ける。
お前の魔法名は『安倍清明』だ。
その訳は『究極に至りし者』。
その意は『自らを貫き通すために究極にたどり着きしもの』
この名は一族にとって重いものだ。その名に負けぬ男になれ。」


安倍清明は開祖の名であり、当主に受け継がれる魔法名
これは一が次期当主であるという証拠でもある。
この名を持つものに敗北(死)は許されない。それは守護者がいなくなるから
この名を持つものに妥協は許されない。それは守護者としての誇りのため、究極であるために
・・・・・そして何よりも自分が自分であるために


「はっ、その任拝命しました。」


その重さ・責任・重圧あらゆるものを感じながらも
両親からの期待・愛情に心地よい気持ちになる。


「そして、これは親としての送りものだ。
安倍清明が残した式神を召喚する符と、ソロモン王の指輪の二つだ。
まだお前は当主の座をついでいない、技量もまたそこまで達してはいないだろう。
しかし霊装としては一級品どころではない。
また俺たち一族しか触れることもできないから盗まれる心配もない。
安心して使用できるだろう?きっとこれはお前の役に立つだろう。」


圧倒的な存在感を放つ符と指輪が渡された。
それはどこか安心できる気配をはなっていた。


「ありがとうございます、父さん。」

「ああ、
・・・・・そろそろ時間だな。」


父さんが時計を見つめつぶやいた。


「次に会うのは当主交代の時だ。」

「いってらっしゃい、一。」

「はい、行ってまいります。父さん、母さん。」



私はゲートに向かい歩み始めます。

「一!自分を貫き通せ!」

両親に背を向け歩き出す

「一族としての自分ではなく!」

背後から暖かい気配を感じつつ歩く

「私たちの息子としての自分でもなく!」

私のため、私自身の思い出両親のため私は歩く

「自分のための自分を貫き通せ!」

背後から父の叫び声が聞こえる、その声を聴きつつ私は歩く


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実力などのランキング上がりません(泣)
どういう風に直せばいいのだろうか?

だれかわかる人アドバイスください


早く原作に入りたいな〜

-12-
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