小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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Side-レイゴ


「すいません、あなたがオリアナ=トムソンさんでしょうか?」


予定日より早く現地に行くことで、街並みの把握を考えていたんですが・・・
ローラさんより伝えられていた協力者のオリアナ=トムソンさんの人物像にそっくりな方を発見しました。

もしこの方がオリアナさんだとしたら、おそらく目的は私と同じ。
ならばとても有能な方になりますかね。
もしそうならば・・・・ありがたいことなんですがね。


「ええ、そうよ。
お姉さんがオリアナ=トムソンよ。」

「そうですか。
私の名前は一一です。ネセサリウスよりあなたの護衛に派遣されました。」

「へえ、あなたがねえ。
ああ、そうそう。お姉さんのことはオリアナと呼んでちょうだい。
堅苦しいのは嫌いだからね。」

「わかりました、オリアナ。
年齢は若いですが、よろしくお願いします。」


良い人ですね。私の年齢は若いため、なめられる可能性が高いと思いましたが。
しっかりと私のことを偏見なしに観察して認めてくださったみたいです。

これは本格的に頼りになりそうな相方になりますね。


「それじゃあ、行こうかしら。」

「街並みの観察ですね?
どこからまわります?」

「ノンノン、
観察じゃなくてデ・エ・トにいくわよ。」

「は?デートですか?」


いきなりの発言に思わず目を見開いてしまう。


「そうそう。
街並みの観察だけじゃつまらないでしょぉ?
だからデートをしましょ。そのついでに街並みを覚えるの。
うん、さすがお姉さんいい案を考えるわ〜。」

「はあ、まあ結局することは同じですし構いませんが・・・」

「それじゃあ、さっさと行くわよ〜。」


そういうやいなや、オリアナは私の腕を組み歩き出す。
ちょっちょっとこれは気恥ずかしいです。


「あの〜オリアナさん?
これは?見ず知らずの人といきなり腕を組むのはどうかと思いますが?
私が悪い人だったらどうするんです?」

「んふふ〜。悪い人は自分でそう言わないものよ?
も・し・か・し・て・私に体に興奮しちゃった〜?」

「いえ、そういうわけでは・・・・
ただ、その、ちょっと・・・気恥ずかしいです・・・・」

「〜!あ〜〜もう!!
かわいいわね〜!お姉さん気に入っちゃった!!一君!」

「あ、はい。なんでしょうか?」

「今回の仕事が終わるまで一君はお姉さんの彼氏ね!
それじゃあ、行きましょう。」


オリアナは私の腕を追いっきり抱きしめる。
え、あ、はい?私が彼氏役ですか?
頭の中が混乱している間に腕を抱きしめられている私は、オリアナに町中に引っ張られていった。

私ちょっとこの方苦手ですかも。
常に主導権が相手に握られていますね・・・・

Side-out


そのころヒロインの方々

「はっ、お兄ちゃんに悪い虫がついている気がする!」

「み、美琴?何を言っているの?」

「お兄ちゃんはみことのなの〜!」



「・・・・・(イライライラ)」

「あ〜五和よ、一体何にいらついるのな?」

「一体何を言っているんですか?建宮さん(ニコォ)」

「い、いや、なんでもないです・・・」



(バキャァ)

「お、おい神裂。模擬刀を握り潰しているぞ」

「ああ、これはいけませんね。
ところで騎士団長。」

「な、なんだね?」

「少し模擬戦の相手をしてくれませんか?
今なら、未完成の技を成功させられる気がするんですよ。」

「そ、それならば的に向かってやればいいのではないか?
(今許可を出せば殺される気が、いや!間違いなく殺される!)」

「ええ、だから頼んでるんです。」

「・・・・・・・
(それは俺が模擬戦相手ではなく、的ということだろうか・・・・)」

「行きますよ!!」



「・・・・・・・・・・(ムカッ)」

「・・・・・・」

「・・・・・・・・・(イライラ)」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・(ソワソワ)」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・ボフンッ/////////」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・ハッ、私はヒロインでないけるのよーーーーー!」

「・・・・アークビショップ・・・」

「やめて!私をかわいそうな者を見る目で見るのはやめてほしいのであるのよーーー!」


Side-オリアナ

う〜ん、年齢が若そうで一瞬心配だったけど。
立ち振る舞いの隙のなさや、目、それに態度。相方として申し分ないわね〜。

それに顔もお姉さんの好みだし。
今回の仕事は当たりかな〜、思う存分デートを楽しむことにしましょ


もちろん仕事も忘れないわよ?
でもこの仕事に休暇ってあまりなから、お姉さん嫌になっちゃう。
だから今回の受取日までの日にち、存分に甘えさせてもらうことにするわぁ。


「あら、あそこの喫茶店おしゃれね。
昼ごろだし、あそこで昼食にしましょ」

「ええ、わかりました。」


それにしても、最初は狼狽えていたけど。
今はエスコートやちょっとした気配り、完璧ね。
お姉さんもっと夢中になっちゃうわ〜。



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少しオリアナにフラグイベントが立っていますかね?

一自身人生経験豊かですし、精神年齢が高いため一緒にいると安心できる雰囲気を出しています。

そのため幼い子や、よりどころを求めている人には好意を持たれやすいような設定を考えています。
(今までのフラグはこのためですかね、美琴は幼い兼ずっと遊んでいてくれた人ですし。
神裂、オリアナ、五和(天草式)は言うまでもなく、ローラの場合は職上求めていそうですし)


オリアナこんな感じでよかったでしょうか?

今原作手元にないんで、少し心配です(汗)
もうすぐ原作送ってもらえるんですけどね。


では、今後とも応援・コメントよろしくお願いしますm(__)m

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