小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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Side-レイゴ

町の中心にある中央広場
そこに二人の人影があった

「遅いわね〜。
お姉さん待ちくたびれちゃった。」

「そうですね。
待ち合わせ場所ここで会ってましたよね?」

「ええ、そうよ。
受け取り場所も、日付も、時間もここで会ってるわよ」


そうなのだ。
オリアナの言うとおり今日は魔道書の受取日。

今まで止まっていたホテルを引き払い、人祓いの術式を張り
万全の準備を行いここに来たのだが・・・


「肝心の魔道書とその持ち主が来なくては意味がありませんよね。」

「まったくもって、お姉さんもそう思うわ」


オリアナはそう返答をしながら単語帳をいろい始める。
そうそう、受取日までの間デートしかしていなかったわけではないですよ?

オリアナと一緒に魔術の研鑽もしてたんですよ?
そのおかげで符もようやく完成しました。
まさかオリアナが魔道書に詳しいと思いませんでしたね。


「何かあったのかしらね?」

「でしょうね。
何にもなかったとしたら、よほど時間にルーズな人間なんでしょうね。
最もこちら側はイギリス清教という大きな組織のいじょう、
そんな適当な人材をこのような仕事に任せるとは思いませんしね。」

「あははは、確かにね。お姉さんでもそんな人には任せないわ〜」


そんな風に冗談を言いながらも二人は戦闘の準備を行っていく。
2人とも言葉を発さずともわかっているのだ、何かが来ると・・・・

これは証拠もないしただの感覚だ。


もしこの感覚が杞憂であったならばそれは笑い話で済ますことができる。
しかしこれが真実ならば、それは致命的な隙になってしまう。
だからこそ準備を行う、危険を減らすために。


プロとは・・・・事前に情報を集め、準備を行い万全の状態で戦場に行くものだ。
そこに不確定事項をなるべく減らし、危険をなくすためである。
だからといって、プロは自分の感覚を蔑ろにするわけではない。

確かに感覚や直観、嫌な予感などは何の根拠もなく、証明することもできない。
しかし、彼らはその証明できない未知の感覚ともいえるものに

何度も助けられ、また幾多の戦場をともに歩いてきたのだ。


だからこそ彼らはその感覚を信じ、準備を行う。
自らの感に絶対の自信があるために・・・

自らに降りかかる危険を払い、任務を達成するために・・・

彼らは準備を行う。


「お、お逃げください・・・」


少しでも危険を減らすために・・・

Side-out


Side-オリアナ

あ〜あ、このまま何事もなく終われば幸せだったんだけどね〜
お姉さん嫌な予感をバリバリ感じちゃうわ。

最後だからってこんなイベント起こらなくてもよかったんだけどね。


まあ、いいわ。
ここはひとつお姉さんのかっこいい所を見せつけてあげるとしましょうかな?

お姉さんも一との魔術研鑽のおかげで、速記原典をより高めることができたしね。


「お、お逃げください・・・」


あらあら、招かれざるお客が来たようねぇ。
一体何が出るのかしら?

まあ最も?一と一緒ならば大概の敵は撃退できると思けれどね。


それにしても・・・・・・不思議だわ・・・
今まで一人やってきて、たまに相方がいることもあったけどいつも邪魔だと感じてきた・・・・
だけど一とならば・・・
一と一緒にならばどんな敵でも倒すことができる。
・・・そんなことありえないんだけどなぁ


ふふっ、でもまあ確実に言えることがあるわ。

今回の敵はご愁傷様ね。
今のお姉さんはとても強いわよ?

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データが一回飛んでしまった―――!!


これは泣ける、それに書く気も失せる。

けどせっかく書いた内容を忘れないうちに30分程度で書き直してやったぜ!


・・・・つかれた〜

-27-
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