小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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「お久しぶりですね、一」


その声は愛おしい人に対するような優しい声色。
背後かかるその声に振り向こうとするが
それと当時に体にかかる衝撃


「・・・体が?」


先ほどまでは体がなかったのに、今は誰かに抱き着かれている


「どうやらあの神様の計らいの様ですね。」


その声の主はきれいな黒髪をサイドポニーにしている美少女
そして私に抱き着いているのは、赤髪の美少女だった


「あなた達は・・・?」

「・・・・っ」

「やはり、忘れているのですね。
 これを神様から渡されました、
 一の封印された記憶を呼び覚ますものだとか」

私の言葉にショックを受けたのか、私に抱き着いていた少女は私から離れる。

それを見ながら、黒髪の美少女はあるものを差し出す。
それは形もなく、ただ浮いている光の球であった。


「本来ならば睡眠中に同化させるか、
 部分部分に分ける物らしいんですが・・・
 これならば強制的に思い出させることが出来るんですが、
 激痛がはしるといっていました。
 時間をかければ思い出すこともできるので、無理に使う必要は」


その言葉を最後まで聞かずに、光を受け取り自らの体に入れる。
この光は自分のもの、いや自分の一部であると
どうすれば良いのかを本能が理解していた。


「なっ!?」

「あなたたちは私のために、人間をやめてくださったんです。
 一時の痛みなど耐えて見せますよ。」

「・・・・一」


光を入れたことのよる激しい頭痛と眩暈。
それに耐えながらも返答する。

私に傷つけられたのに私の様子が心配なのか、
心配し見つめてくれ、私の名前を呼ぶ赤髪の少女に大丈夫だと目で返す。


「あなたは、記憶を失っても変わらないんですね」

「・・・・ギュっ」


その微笑みと、私の手にある人のぬくもりを感じつつ気を失う
瞬間一気に頭の中に駆け巡る記憶。

共に彼女たちのいる世界に渡った仲間
そこで出会った女性達
天下を取るため共に戦い、競い合った彼女たち

全ての記憶がよみがえり、意識が浮上する


「そうですか?自分では分からないものですね、愛紗
 それに心配してくれたんですね、恋」

「一、記憶が・・・」

「一!!」


私の記憶が戻ったことに気付いたのか、私に飛びつく恋


「ウグ!
え、ええ戻りましたよ、なかなかの激痛でしたね。」


久しぶりに見る愛紗の姿
例え人の身を外れたとしても何も変わりませんね
それに恋も見た目も中身も変わらないようで、安心です。


「・・・ずっと・・・会いたかった」

「ええ」

「転生しても、あなたに声をかけられなくて寂しかったです。」


愛紗も私に抱き着き、
二人とも声をポツリポツリともらす。


「・・・セキトやみんな・・・・会いたがってる」

「そうですか、それは嬉しいですね」

「ええ、それにあなたと会話したがっている人達もたくさんいます。」

「それは神様が言っていた人達ですか?」

「・・・・コク
 ・・いっぱい」


恋らしい返答に笑みがこぼれる


「会うのが楽しみですね。」


その言葉に愛紗は抱きしめている力を強くする。


「?愛紗?」

「新しい人たちを気にするのもいいですが・・・」

「・・・・恋と愛紗だけを見て」

「フフッ、わかりました。」


そういうと、恋と愛紗を優しく抱擁する。
時代を超えありえない再会

しかしそんな時間を感じさせない、暖かい空間がそこにはあった。


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更新でござる。


なんとなしにゼロの使い魔の小説を書いていたら、遅れてしまいました。

一応設定集を設定&短編集に変えて投稿してあるので、読んでみてください。


ゼロの使い魔も書こうかな?と考えたことがある作品なんですが・・・
途中から読んでないし、アニメも見てないんですよね。

だから連載候補には入っていなかったんですが、
衝動が沸いてしまい短編ということで書いてみました。


たぶん途中で終わってしまいますが、人気があるのならば続けるかもしれませんねw
短編で今後書いていくやつは、書きたいけど・・・どうしよう?

みたいな作品ばかり書いていくつもりなので、場合によっちゃ連載します。

優先順位は
とある>恋姫>短編ですので、そこのところは心配なく。


次はチート!とか言っときながら入れませんでした(泣)

次こそ!とはいうものの
次も説明で終わってしまうような予感が・・・・


まあ、今後も頑張るので応援・コメントよろしくお願いします!!


P.S
実力ランキングが4ケタになってしまった〜↓(泣)
月、週、アクセスランキングは2ケタで、累計も2ケタに近づきつつあるのに何故だ〜(号泣)

そんなにも読みづらいですかね?

気にしなくてもいいとは言いますが、
べらぼうにそこだけ悪いので気になりますねやっぱり(汗)

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