小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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「右、上、左、右、前方への降り落とし!」

「フッ!」

「横に飛びなさい!!」”風遁・真空大玉”


恋に戦闘の支持を出す

恋は戦場を右に左に、方天画戟を振り回し触手を薙ぎ払う。
その隙を突くように攻める、大きい触手に対し一が鉄扇を奮う

一の持つ鉄扇には様々な術式が刻まれており、
それの一つとして陰陽五行を自由に操作できる。

その術式を忍術に利用することで忍術を発動する。


「■■■■■■■■■■■■■■!!」


この忍術もまた一族が隠し続けてきた秘儀の一つ。
世間では忍術は存在していないことになっている以上、
どのような魔導書を読んだとしても、知識を増やしたとしても知ることは出来ない。

そのため相手の虚を突くに向いている術であり、
また体術と組み合わせやすく発動も早いため一にとっての伏せ札である。


「火を!」

「ん!」


横に飛んだ恋は、方天画戟を地面に突き刺し緊急停止を行い

慣性の法則により、振れる身体を武器を中心に回転することで受け流し
その勢いを敵の正面を向くときに今度は自らの足で急停止

そして体内に発生する力を武器に流し、地面から居合のように武器を抜き払う。

”炎刃”


先に使用した炎撃一刀に比べ、威力は格段に下がるが連撃が可能な技。
しかし今回は地面を鞘とした居合で発動したため、
連撃には向いていないものの威力が向上している。

その刃は敵を切りつけるが、完全な切断には至らない。

「活!」

その時一の声と共に、敵にぶつけた空気の塊を解除する。

その空気の塊の中身は酸素で作り上げており、
先ほどまでは術によって反応しないように固定してあったが、それが解かれた。

そして解かれた場所には恋による炎がある、つまりは


’ドゴオォォォン!’


バックドラフト現象が発生する。

それにより触手を吹き飛ばし、燃やすものの


「・・・・減らない」

「・・・ですねえ」


斬っても斬っても、燃やしても燃やしても、一切減ることがない。
既にこのような状況は何回も続いている。

いい加減体力・精神共に限界である。


「・・・恋、あとどれくらい持ちます?」

「・・・・大丈夫・・・でも一回ぐらい?」


ふむ、体力は大丈夫なようですが・・・
魔力面の方が後、大きなのを一発ぐらいが限界ですか。

そろそろなんですがね・・・


「よくここまで持ったな、だがいい加減限界だろう?」

「そうでもありませんよ?」

「そうか?まあ、次で分かる。
 そろそろ時間だしな、こちらも体力の消費が激しい・・・
 今回はさらに増量させて攻撃をしてやろう」

「いえいえ、そんなことはしていただくて結構ですよ」

「いやいや、遠慮する必要はない」


今まで以上な触手の量、それはあまりにも醜く異常な光景であった。


「・・・・きもちわるい」

「「でしょうね(だろうな)」」

(((((中良いだろう、お前ら!!))))

「では、行くぞ!!」


その掛け声とともに、海魔の腕が叩き下ろされる。
下手な反撃をする体力がないため、恋と左右に分かれ回避。

次に触手が着地地点に殺到するが、お互い武器を振るい迎撃。
そこに大きめの触手が、左右からの薙ぎ払いで襲い掛かる。

恋は上に飛び、一は触手に向かい滑り込むことで回避。

少しずつ、少しずつ、こちらの使える手段を封じていく。
先ほどまでの長い戦闘で、こちらの行動パターンを把握してきたのか緻密に操作される触手。


なんとか防いではいるが、これは完全なる詰将棋。

ついに


「っ!」


恋が捉えられ、上空に投げ出される。


「恋!」


恋を助けようと飛ぼうとするが、
させないとばかりに地面から触手が生え足を捉える。

即座に跳ね飛ばし、恋の救助に向かうが
恋を救助し離脱するには時間足りない。


「終わりだ」

「終わりにさせるかーーー!」


例え、ありえない可能性であろうとも諦めない

誇りのため、友の、仲間の、愛する人のため・・・・そして何より自分が後悔しないため

自分の最も望む未来を、可能性を掴み取ってみせよう!


そして思いに答えるべく、遂に能力が解放される



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更新じゃーーーー!!


ようやく、次で終わる!

長かった〜〜


次で能力も手に入り、チートが一層ひどくなります。

どれぐらいの人が予測できていますかね?一の能力。
あえて言おう、能力の予測がついている人・・・終わり方もおそらく予測通りだと。

チートの代表格の能力ですからね・・・


それとちょっと変えたんですが、一一の名前は前世からの共通にします。
恋姫用に名前考えるのめんどくさいんで。


では!応援・コメントよろしくお願いします!!

次は短いと思うんで、更新が早くできるカモです!!

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