<前書き>
どうも〜上平 英です!
今回の物語は武力チートだった主人公が少々?変化しています。
元からあった能力。
『サイヤ人の能力』などは他多数引き継いでいますが今回は使用する機会が、というか主人公は使用しようとはあまりしません。
主人公の詳しいチートについては世界を渡るシリーズのハイスクールD×Dやゼロの使い魔をご覧ください。
『第1話 覚醒する天災児』
幸山 智(こうやま とも) 私立聖祥大附属小学校3年生で9歳になる。
両親は外国で働く科学者で現在は一人暮らし。
外見は黒髪黒目の特に特徴のないいったって普通の日本人だが、中身は違う。
俺は他と違う生き物だ。
生物学的には『ただの人間』だが、俺は化け物だ。
俺が化け物という事が理解できたのは6歳。
5歳の時に科学者であった両親が俺に英才教育を施し始めたのがすべての始まりだ。
俺は両親から教えてもらう数式、原子記号、様々な国の言語などを簡単に、しかも、一度教えてもらえれば両親よりも早く、両親よりも正確に、両親よりも理解を持って覚える事が出来た。
両親は息子である俺の天才ぶりに驚き喜んでいたが、次第に天才という認識を変えていく事になった。
認識が変わったのは俺にパソコンとネットの技術の手ほどきを教えて、3日後には世界中のあらゆる機関にハッキングをしかけ地下の研究上に置かれた15台のモニターで膨大な知識を収集している俺を見たところからだ。
15台のモニターに映っている言語は様々でしかもすべてが高速で動いていて、しかも15台全ての知識を同時に得た俺に両親は恐怖した。
俺に恐怖した両親は日本政府に預けられた。というか売り渡された。
俺の保護者が日本政府にかわり、俺の家が真っ白い病院室とパソコンに覆い尽くされた部屋に変わった。
それから俺は政府の役人という男や女の命じたままに各国の機密機関にネットを介して侵入し、あらゆる情報を引き出した。
心温まるものから、すごく残酷なものなど様々な情報を頭に詰め込んだ。
それから1年が経って6歳になると俺は、ネットだけではなく発明品を作りたいと思うようになる。そして、政府も俺に新技術や新薬の開発。医療進化を望んで俺に様々な要求をはじめた。
その一番が、『人体実験』。
政府から10人ほどの『モルモット』。成人男性、成人女性といった色々な年齢の披見体を渡され、人体構造を学ばさせられた。
解剖、遺伝子、筋肉繊維など体を構成させるモノを自分自身で弄れを命令された。
全員殺してもいいといわれたが、俺はモルモット10人を誰一人として『殺すことなく全員生かしたままに』人体の仕組みを学んだ。
政府の人間は俺が10人を解体していた所を見ていたから信じられなかったんだろう。俺を見て震えていた。
足を切ろうとも、腕を切り落としても、頭を切り裂き脳を調べても、実験が終われば誰ひとりとして解体した痕も実験した痕も見られない肢体。
政府の人間は恐れを抱きながらも様々な症状。不治の病などと言った現代医学では治療不可能という人間を連れてきた。
そして俺も、不治の病を治し続けた。
彼等は今度は機械技術を俺に要求し、俺は様々なモノを作ってやったが、俺に機械という物資と、モノを作るための研究所を渡したのが彼等の誤算だ。
俺は、機械技術を差し出す合間に秘密裏に日本政府だけではなく他国にもハッキングを仕掛け、世界中のネットを掌握し、俺を守る人間サイズのフルメタル合金AIロボットAL−001 通称『アダム』とAL−002 通称『イブ』を作成し、俺自身が死なないようにパワードスーツを作成した。
8歳の誕生日。1人と2機で施設を抜け出し日本政府を脅し、身の自由を確保した。
まあ、脅しといっても取引だ。
俺が作成しブラックボックス化したデータで5年ごとき1つずつ解放される新技術を100年分日本政府に提出。その代わりとして俺は自分の自由と安全。実験と生活に必要な資金をもらう事を約束させた。
様々な組織が俺を付け狙っていたみたいだが、『アダム』と『イブ』が守ってくれたし、組織のデータベースをハッキングしたり、米国の核ミサイルでロックオンしてやると自然と俺を狙う組織はいなくなった。
そして、9歳になった俺は世界中の知識をある程度収集し終え、退屈を持て余していた。
様々な技術はあるが、ハードを作ったりするのやパーツを自分で切り抜いたりするのが面倒だし、俺の理想とする鉱石や世界の理に触れるモノや俺の探究心や知識欲を満たすものが少なくなり退屈にくれていたのだ。
そしてそんな時だ。
俺は単なる暇つぶしとして通っていた学校で、日本人の突然変異だろう銀髪に双房の色彩が違う男が、両側を縛った茶髪の女に絡んでいたところに遭遇した。
銀髪は衛宮 士郎とかいう俗にイケメンとされる男でクラスで目立っていた男子だ。
茶髪の奴は高町 なのはとかいう普通の女子。
イケメンの方は頭がおかしく「なのは達は俺の嫁ーーー!!」とか大声で叫ぶ問題児で、本人が嫌がっている事に全く気づかず、嫌われているのに茶髪によく話しかけていた。
茶髪はウンザリしていて周りに助けを求めようとしていたようだ。
俺は、面倒だから無視していると、銀髪に耐え切れなくなったのか、茶髪は椅子から立ち上がり、急ぎ足で教室を出て行こうとして出入り口にいた俺の前でこけた。
やれやれと思ってこけた茶髪に手を差し伸べようと屈んだ瞬間。俺は茶髪の胸に下がった赤いガラス玉に目が釘付けになった。
差し出した手に茶髪が触れるよりも先に、俺は赤いガラス玉を手に取った。
ガラス玉をメガネ型に作った万能メガネの顕微鏡モードを使い赤いガラス玉を観察すると、この星で確認されてはいない鉱石で構成されていた。
さらに顕微鏡の倍率を上げ、構成原子を調べようとしていると機械のようなプログラムのようなものが見えた。
膨大なプログラムと世界の知識を知ったと思っていた俺の数段上をいく技術に俺は興奮し、茶髪に『この機械はどこで手に入れた』と聞くと茶髪は俺の顔を見て驚いた。
視線の端に映った銀髪や真っ赤な髪をしたイケメン、森羅 修羅。金髪で赤い目をした自信過剰のギルガメッシュ・ギルバードとかも驚いていたようだから彼等もなんらかの関係が有るのだろう。
あぁ……、それにしてもこのプログラムは素晴らしい……。
膨大なデータの塊りだ……。
今まで退屈していた気持ちがなくなっている。